Webページのユニバーサルデザイン対応をサポートウェブアクセシビリティチェックサイト「HARELTM」を本日より無料で一般公開
2008年8月28日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(代表取締役社長:山下 徹、本社:東京都江東区、以下NTTデータ)は、Webページが高齢の方や障がいのある方でも使えるかどうかを約130の観点でチェックし、評価を点数として表示するウェブアクセシビリティチェックサイト「HARELTM」(読み:ハレル)を平成20年8月28日より無料で一般公開します。
チェックしたいWebページのURLを「HAREL」に入力するだけで、アクセシビリティ(高齢の方や障がいのある方でも使えること)への適合度が点数で表示され、改善すべき内容の解説が表示されます。
【背景】
インターネットの利用が一般的となった今、Webサイトのユニバーサルデザイン(Webサイトが提供する情報やサービスを年齢や障がいの有無にかかわらず誰もが享受できるよう設計すること)への対応が求められています。
NTTデータは、ユニバーサルデザインの実現をアクセシビリティとユーザビリティ(使いやすさ)の向上と考え、両面から取り組んできました。NTTデータは、Webページのアクセシビリティをチェックする観点を具体化し、日本電信電話株式会社サイバーソリューション研究所の技術によりツール化することで、自社内において活用してきました。
今回、ユニバーサルデザインのさらなる普及展開を目指し、このツールをWebページ作成者等の方がアクセシビリティを簡易にチェックできるサイトとして無料で一般公開することといたしました。
HARELのご利用イメージ
【概要】
「HAREL」は、Webページのソースコードをチェックし、アクセシビリティへの適合度を点数で表示するWebサイトです。(HARELのチェック対象:別紙1)
「HAREL」は以下のような特長を有しています。
- チェックを行うPCにソフトウエアのインストールは不要で、インターネットが接続された環境があればどなたでも利用可能です。
- 「文字サイズの変更が可能か」、「画像に代替テキストが付いているか」など約130の観点(注1)からチェックを行います。
- 適合度を数値で示すことにより、Webページ作成者の方のアクセシビリティ改善に向けた明確な目標設定が可能となります。
- 適合していない個所を画面でマーカー表示したり、ソースコードをハイライト表示したりと、改善すべき内容を詳しく解説することでより簡便なアクセシビリティ改善をサポートいたします。
これらの特長により、Webページ作成者等の方の、より円滑で効率的なアクセシビリティ対応をサポートします。
【今後の展開】
Webページにおけるアクセシビリティに関する傾向を分析し、さらに簡便で効果的なアクセシビリティ改善技術の開発につなげます。この技術を当社のシステムインテグレーション事業に適用するとともに、並行して取り組んでいるユーザビリティと併せてユニバーサルデザインに関して今後継続的に提言を行って参ります。
(注1) WCAG1.0(ウェブ技術の標準化団体W3Cが策定したアクセシビリティガイドライン)、JIS X8341-3など、国内外のアクセシビリティガイドラインを元に、当社のノウハウを加えた観点になっております。