入力・検索支援パッケージ「i-lligra®（アイリグラ） サジェスト」業務システム・Webサイト向けに販売開始 〜文脈を理解してユーザーに新たな気づきを誘導〜

　株式会社NTTデータは、高速で細やかに文章の構造を理解することで、業務システムや一般Webサイト上でのユーザーの入力作業や検索作業を支援し、業務効率化やユーザビリティの向上が図れるパッケージソフト「i-lligra^®サジェスト」を2008年10月21日より販売を開始します。
　i-lligraサジェストは、独自の文章理解エンジンで文章の構造をとらえる処理により、ユーザーが入力している文章に対し、ユーザーの次の入力を予想し、最適な入力候補語を表示することで、入力速度の向上や入力品質の均一化が図れたり、文章の話題をとらえて関連情報を表示させることで、効率的に最適な検索を行ったりすることが可能となります。また、入力した文章に関連する候補語や情報を表示することで、文章に潜在する情報を顕在化し、ユーザーに新たな気づきを誘導することが可能となります。

【背景】

　昨今のインターネットサービスには、Googleに代表されるように、膨大な情報に対して膨大な利用者がアクセスしても、性能的に問題なく利用できる、クラウドコンピューティング環境が整備されてきました。このような流れの中で、システムというものは、どう作るのか、どうやって動いているのかという側面から、「どのようにITを活用するか」が重視されるようになってきました。そのためには、情報をどう蓄積・活用するのか、ユーザビリティをどうやって高めるのかが課題となっています。
　こうした課題の解決に向け、NTTデータがこれまでコンタクトセンタの応対履歴入力支援、FAQ検索支援向けに提供してきたi-lligraサジェストの機能について、SFA（営業支援システム）・社内イントラ等の業務システムやWebサイト等、日本語テキスト入力・検索のあらゆるシーンでユーザビリティ向上・ナレッジ活用に寄与できることから、今回新たなライセンスを追加して販売することといたしました。

【i-lligra サジェストの特徴】

　i-lligra サジェストとは、NTTデータが独自に開発したエンジンで、高速に構文解析処理を行うことで、入力中の文章に対し、最適な入力候補語を表示したり、文章の話題をとらえて関連情報を表示するサービスです。以下のような3つの特徴があります。

（1）話題をとらえて、新たな“気づき”を誘導

　従来のサジェスト機能のような利用頻度の高い単語を入力候補語として表示するだけではなく、入力された単語の後に文章としてよく入力される言葉を候補語として表示することが可能となります。自然文の係り受け構造を理解し、話題・意味をとらえた検索結果表示が可能です。ユーザーは入力を速く、品質良く行うことが可能となり、最適な検索を行うことが可能です。また、入力した単語・文章に関連する情報が意識することなく表示・検索されることで、新たな知見・気づきを得ることが可能です。

（2）圧倒的なスピード

　高速な構文解析処理を可能とすることで、自然文の入力・検索においても瞬時に入力候補語や関連情報を表示することが可能です。ユーザーはリアルタイムなサジェストにより、ストレスを感じることなく、利用することが可能です。

○単語ベースのサジェスト機能

○自然文のサジェスト機能

（3）簡易な導入・運用

　i-lligra サジェストは既存のWebアプリケーションに簡易に組み込むためのAPIを提供しています。既存のページの見た目を変更することなく、ユーザビリティを向上することが可能です。導入を簡易に可能とすることで、様々な顧客接点での情報活用シーンで利用することが可能となります。

（期待できる効果）

• コンタクトセンタのような業務システムの場合、オペレータの入力速度を速めるだけではなく、入力品質を均一化、向上できるという効果と、FAQ等の関連情報がリアルタイムに自動検索できることによる業務効率化や、ナレッジ活用の促進という効果が期待できます。
• コンシューマ向けWebサイトの場合、検索ワードがあいまいな場合のガイドラインとして候補語を表示することで、検索のユーザビリティが向上することによる媒体価値の向上という効果と、他のユーザーが検索している話題をとらえることができ、新たな気づきを得ることができる効果が期待できます。
• 社内業務システムの場合、社内ナレッジや社員情報等の検索を効率的に実施することができるようになるため、業務効率化によるコスト削減が期待できます。

注　活用イメージ・詳細は以下のデモサイト参照。

• http://www.i-suggest.jp/

注　自然文の係り受け構造に基づいて検索結果を表示する技術に関して、特許出願済みです。

【導入実績】

• コンタクトセンタの導入事例
  　NTT東日本様リモートサポートセンターにてオペレータの応対履歴入力支援およびFAQ検索としてご利用いただいております。
• 業務システムの導入事例
  　NTTデータの電子電話帳（NTTデータ社員を検索するシステム）への導入が決定しています。特に受付業務担当者、ヘルプデスク担当者といった社員を検索する機会の多い部門での業務効率化が期待できます。

【今後について】

　NTTデータでは、i-lligra サジェストを業界を問わずに日本語テキスト入力や情報検索が頻繁に発生するサービスシーンに展開して参ります。また、i-lligra サジェストをアプリケーションに組み込んで活用できるパッケージベンダー、SIerとの連携も積極的に進めます。
　i-lligra サジェストの需要は無限にあると認識しており、サービス品質の向上と合わせて、業務システム、Webサイトの新しいユーザビリティの形を検討して参ります。
　i-lligra サジェストで平成24年度までに累計で10億円の売上規模を目指します。

注　i-lligraは、intelligent, integrated, interactiveを組み合わせた造語です。
注　「i-lligra サジェスト」のデモサイトは以下です。
(http://www.i-suggest.jp/)
注　「i-lligra^®」は、NTTデータの登録商標です。
注　その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。