NTTデータとNECが、レセプト請求のオンライン化に向けたサービス事業で協業

　株式会社NTTデータと日本電気株式会社（以下NEC）は、医療機関・薬局等がインターネット環境を利用し審査支払機関へのレセプト（診療報酬明細書）オンライン請求を実現するサービス事業において、協業することで合意しました。
　本協業により、NECは、NTTデータの「レセプトオンライン接続サービス」のネットワーク基盤を利用した「NECレセプトオンライン接続ワンストップサービス」を商品化し、本日より販売を開始します。

　NTTデータの「レセプトオンライン接続サービス」は、医療機関・薬局等と審査支払機関との間に仮想的な専用線 (VPN) をインターネット上に構築し、レセプトオンライン請求専用のセキュアなネットワーク基盤を提供するものです。
　NECは、このネットワーク基盤を利用し、さらにレセプトオンライン請求を行う際に医療機関・薬局内での設置が必要となる機器・サービス（専用端末、ルータ［OD-VPNアダプタ］、インターネット回線［BIGLOBE］、訪問サポートサービス）をセット化し、「NECレセプトオンライン接続ワンストップサービス」として提供します。
　医療機関・薬局等は本サービスの利用により、レセプトオンライン請求環境を、大きな負担を伴うことなく、迅速かつ安全に構築・運用することが可能となります。
　尚、本サービスでは、ルータ（OD-VPNアダプタ）を採用しているため、顧客は1台のルータを使って複数のサービスに接続することができ、特定健診・地域医療連携・遠隔医療など将来を見据えたサービスを利用することが可能となります。

＜サービスの概念図＞

　「NECレセプトオンライン接続ワンストップサービス」の概要は以下のとおりです。本サービスは、顧客のシステム環境・ニーズに応じて、導入するサービスメニューを選択頂けます。

　このたびの協業により、NTTデータは「レセプトオンライン接続サービス」のネットワーク基盤を、NECは「NECレセプトオンライン接続ワンストップサービス」を医療機関・薬局等に積極的に提供し、本サービス市場において30%のシェア獲得を目指してまいります。

　現在、医療機関・薬局等は、医療保険負担分の報酬について、主に紙レセプトをもとに健康保険組合などに請求を行っています。しかし、2011年度以降は、全ての医療機関等において電子的なレセプト請求「レセプトオンライン請求」になるため、各医療機関には高度なセキュリティをもつネットワーク接続環境を整備することが求められています。

　このたびの協業は、レセプトオンライン請求をはじめとした、医療分野のセキュリティネットワーク・サービス提供基盤に強みを有するNTTデータグループと、医療機関・薬局等のシステム構築に強みを有するNECグループが、互いに補完し合うことで、相互に医療領域のソリューション事業の拡大を図るものであります。

　NTTデータでは、2007年度から2009年度までの中期経営計画において、ヘルスケア事業領域を「成長エンジン」と位置づけ、将来的な市場成長が見込まれる当該領域のビジネス強化と社会基盤構築を目指しています。
　またNECは、本サービスをベースとした医療ネットワーク基盤を活用し、地域医療連携をはじめ様々な付加価値サービスの開発・展開を進めてまいります。
　両社は今後さらに、ITを中心としたソリューションを充実させ、医療・福祉・介護分野に貢献してまいります。

以上

＜お申し込みからオンライン請求開始までのスケジュール＞

「レセプトオンライン接続サービス」（NTTデータ）の詳細

• http://www.healthcare-on-demand.jp

「NECレセプトオンライン接続ワンストップサービス」の詳細

• http://www.megaoak.com

注1　社会保険診療報酬支払基金ホームページをご参照　http://www.ssk.or.jp/claimsys/claimsys09.html
注2　別途初期費用　15,750円、ルータレンタル費用
5年レンタル630円/月、3年レンタル840円/月が必要です。
注3　エリアや設置環境によって金額が異なります。

注　本文に記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。