大量データの検索処理性能を画期的に向上させる「Sybase IQ 15.1」をベースとしたDWHソリューションの共同展開
2009年7月23日
株式会社NTTデータ
NTTデータ先端技術株式会社
サイベース株式会社
マイクロストラテジー・ジャパン株式会社
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)、NTTデータ先端技術株式会社(以下、NTTデータ先端技術)、サイベース株式会社(以下、サイベース)およびマイクロストラテジー・ジャパン株式会社(以下、マイクロストラテジー・ジャパン)は、サイベースが7月16日に国内提供を発表した「Sybase® IQ 15.1」を用いたデータウェアハウス(Data Warehouse、以下 DWH)アプライアンス「Sybase Analytic Appliance」をベースに、DWH市場でのソリューションを4社共同で展開します。
本格的なソリューション展開に先立ち、「Sybase Analytic Appliance」の機能・性能検証およびサービスメニューの創出を共同で進めており、2009年9月の展開開始を目指します。
4社は、「Sybase Analytic Appliance」の提供、および「Sybase IQ」をDWHエンジンに採用したビジネスインテリジェンス(Business Intelligence、以下 BI)システムの構築・販売により、今後5年間で100億円の売り上げを目指します。
【概要】
近年、企業内の業務システムなどに蓄積される膨大な情報を加工・分析し、企業の意思決定に活用するDWHやBIのニーズが高まっています。DWHで取り扱うデータ量は増加の一途を辿っており、大規模なデータを高速に処理するための新たな方向性の一つとして、DWHアプライアンス製品やカラムストアデータベース(注1)が注目されています。
サイベースは7月16日に高速DWH専用カラムストアデータベースの性能をさらに強化した最新バージョン「Sybase IQ 15.1」の日本国内への提供開始を発表しました。
今回、国内では初めての提供となる「Sybase Analytic Appliance」には、「Sybase IQ 15.1」のほか、ハードウェアとしてコストパフォーマンスに優れた「IBM® Power SystemsTM」が含まれ、またBIアプリケーションとして定評のある「MicroStrategy 9TMスターターキット」がバンドルされます。
「Sybase IQ 15.1」は、ベータテストの段階からNTTデータが国内唯一のテスターとして各種検証を実施しており、すでに実案件に適用可能な状態です。
また、NTTデータは、昨年から「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボTM」サービスの提供を開始し、DWH/BIシステムのプロトタイピングを中立的な立場から実施しております。さらに、性能プロフェッショナルサービス「まかせいのうTM」により、要件検討から運用フェーズまでの全ライフサイクルにわたってサイジング・チューニング・キャパシティ管理のサービスもあわせて提供することで、お客さまの業務要件に適合する最適な規模および性能のDWH/BIシステムの設計・構築を可能としております。
NTTデータがこれまでの実績を活かしたシステム構築とコンサルティングを、NTTデータ先端技術が販売と保守を担当し、サイベース、マイクロストラテジー・ジャパンと共同で「Sybase Analytic Appliance」の展開を進めます。
【サービスメニュー】
NTTデータを中心とし、「Sybase IQ」および「Sybase Analytic Appliance」を用いた以下のサービスを提供します。
- DWH/BIシステムの構成検討
お客さまの要求レベルに最適なBIシステム(ETL、DWH、BIツール)との構成案を評価しご提案します。
同製品がお客様要件に対して最適なものであるかについて、詳細なヒアリングを通じて得られる評価軸に従って評価します。 - DWH/BIシステムのデモ構築(オーナーズ・デモ)
お客様の実データを用いてデモを構築します。
さまざまなBIツール(OLAP、データマイニングなど)と組み合わせ、それぞれの組み合わせでの同製品の性能を確認します。 - 分析コンサルティング
大規模データを活用した分析により、エンタープライズレベルのKPI管理、経営課題の洗い出しや原因分析などを行うコンサルティングを実施します。
【今後の予定】
本格的なソリューション展開に先立ち、「Sybase Analytic Appliance」の機能・性能検証およびサービスメニューの創出を共同で進めており、2009年9月の展開開始を目指します。
また、4社は、「Sybase Analytic Appliance」の提供、および「Sybase IQ」をDWHエンジンに採用したBIシステムの構築・販売により、今後5年間で100億円の売り上げを目指します。
【エンドースメント】
本発表にあたりエンドースメントをいただいております。
優れた処理能力や高い信頼性を持つIBMのサーバー「IBM Power Systems」とインフラの簡素化を実現できる拡張性に優れた高性能ストレージ「IBM System StorageTM」をSybase Analytic ソリューションと組み合わせることにより、意思決定支援アプリケーションの要である高速なデータ・アクセスを実現しお客様の経営に貢献することを期待しています。
- 日本アイ・ビー・エム株式会社 システム製品事業
- パワーシステム事業部 理事 事業部長 熊本 義信
ストレージ事業部 事業部長 吉松 正三
(注1) カラムストアデータベースとは、通常のロー単位でのデータ格納とは異なり、カラム単位のデータ管理を行う参照専用のデータベースです。カラム単位でデータを管理することで、検索時に不要なカラムを読み込むことがなくなり、I/Oが激減し、レスポンスが向上します。
注 「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」「まかせいのう」は株式会社NTTデータの商標です。
注 その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
注 このリリースに記載された、Sybase, Inc の将来の成長、見通し、新製品のリリースに関する記述は、様々な不確実性やリスクを含む将来予測の見解です。文中で使用されている Sybase および同社の経営に関連する「anticipate(見込み)」、「believe(思う)」、「estimate(予測)」、「expect(期待)」、「intend(意図)」、「will(予定)」、および同様の表現は、将来の予測を示すものです。このような発表は、将来の出来事に関する Sybase の現在の見解を反映することを意図するもので、結果的に不適当または不正確であると判明する場合もあります。このように、実際の出来事や結果に実質的に影響を及ぼす要因としては、顧客需要の変化、急激な技術進歩、競争要因、製品発売予定の遅延などがあります。これらの要因やその他の要因については、 Sybase が米国SECに提出している Form 10-K に基づく年次報告書、または Form 10-Q に基づく四半期報告書に記載されていますが、これに限定されるものではありません。