株式会社NTTデータによる株式会社エービックの株式の取得について

株式会社NTTデータ（代表取締役社長：山下　徹、本社：東京都江東区、以下「NTTデータ」）は、株式会社エービック（代表取締役社長：高見　康夫、本社：東京都港区、以下「エービック」）の株式をエービック株主から取得することで合意いたしました。株式譲受けは2月26日を予定しており、株式取得後のNTTデータのエービックに対する出資比率は、現在の持分と合わせて90.6%となる予定です。

エービックは、1998年の投信窓販解禁以来、金融機関のお客様向けに投信データベース、データ・コンテンツ配信、投信関連パッケージ等のサービスを提供する独立系のソリューション提供会社です。投信等の金融商品を取り巻く環境は、保険窓販や証券仲介業の解禁などの規制緩和が急速に進み、2007年秋には、投資性の強い金融商品に対する横断的な投資者保護の観点での金融商品取引法の施行やそれに伴うコンプライアンス対応への要請の高まりなど、大きく変化しております。エービックは、こうした環境変化に応じ、金融機関のお客様のニーズに対応する形で、事業ドメインを従来の「投信」から保険、証券を含んだ「総合金融」へ拡張させるとともに、商品横断的なコンプライアンス機能を充実させ、金融機関のリテール営業を支援するソリューションを開発・提供しています。

一方、NTTデータは地銀共同センター、「ANSER^®」センターをはじめとする金融機関向け共同サービス、および資金証券ソリューション等を長年にわたり提供し、金融分野におけるシステム設計・構築からセンター運営までのノウハウを蓄積してきました。また、2002年には、「ANSER-WEB^®」と連携する投信直販支援システム（商品名：「Fund Café^®」）をエービックと共同で開発、販売してきました。

今回の株式取得により、NTTデータは、金融機関における商品分析、リテール営業支援分野の高度なノウハウと豊富なソリューション導入実績を有するエービックをグループに迎え、NTTデータグループとしての顧客基盤の拡大と競争力強化を図るとともに、さらなる事業拡大を目指します。

また、エービックにおいては、クラウドコンピューティングなどの新たなシステム技術の導入とその商品化やシステムリスク管理ニーズへの対応等、既存サービス・商品の質的向上を図るとともに、ますます多様化および高度化する資産運用ニーズに対応した新商品・新サービスの商品化、「Asset Navigator」「Asset Manager」をコアとした営業店情報系システムの機能強化、および拡張等の新規ビジネス領域の迅速な開拓を目指してまいります。

今後、エービックの豊富なリテール金融資産管理システムのノウハウとNTTデータのITソリューション力を活かし、リテール向け金融税制対応にも積極的に取り組みつつ、金融機関のお客様のビジネス発展に貢献してまいります。