NTTデータとシトリックス、デスクトップ仮想化で協業 ～NTTデータがデスクトップ仮想化ソリューション、Citrix XenDesktopをコアテクノロジーとし、デスクトップ仮想化の国内No.1インテグレーターを目指す～

株式会社NTTデータ（本社：東京都江東区、代表取締役社長：山下　徹、以下、NTTデータ）とシトリックス・システムズ・ジャパン株式会社（東京都千代田区、代表取締役社長：マイケル キング、以下、シトリックス）は、デスクトップ仮想化分野で協業することについて、本日、契約を締結しました。シトリックスは、NTTデータをデスクトップ仮想化戦略パートナーとして、シトリックス製品の情報とお客様への提案、導入・運用に必要なノウハウやサポートの提供を行っていきます。またNTTデータでは、国内最大規模のCitrix^® XenDesktop^™認定資格取得者の養成と、自社内におけるCitrix XenDesktopの導入、コンピテンシーセンター（検証センター）の開設、さらに従来の仮想化ソリューションにCitrix XenDesktopを組み込んだ新たなソリューションを展開し、デスクトップ仮想化ソリューションの国内No.1インテグレーターの体制づくりと実績の獲得を目指します。

IT市場における仮想化の成長領域は、サーバー仮想化からデスクトップの仮想化へと移りつつあります。デスクトップ仮想化とは、データセンター等のサーバー内でWindows^®やLinux^®などのクライアントOSを仮想マシンで動かし、外部から接続するパソコンやシンクライアントなどの端末に仮想マシンのデスクトップ画面を配信して、利用するソリューションです。運用や保守の大幅な省力化、コスト削減が図れる他、セキュリティにも優れています。

IDC Japanによると、2009年のクライアント仮想化ソリューション市場規模は1,265億円で、2009年以降も同市場は拡大し、年間平均成長率27.5%、2013年には3,770億円になると予想されています。^注1お客様となる企業・団体でも、サーバー仮想化の取り組み後、ITシステムの更なる効率化やTCOの削減を実現するため、デスクトップ仮想化に対する導入の検討や評価の機会が増えつつあります。NTTデータとシトリックスでは、これらの動きをいち早く捉え、両社の協業によるデスクトップ仮想化提供の体制づくりを行い、お客様への積極的な導入提案と、検証や運用のサポート、サービスを行っていきます。シトリックスはアプリケーション仮想化において、53.5%の国内トップシェアを持ち（2009年11月IDC Japan調べ^注2）、17000社以上の導入実績を有しています。

シトリックスが提供するエンドツーエンドの仮想化ソリューションは、ITをオンデマンドサービスに変える包括的なアプリケーション配信システムです。デスクトップの管理および配信を一元化し、アプリケーションとサーバー、ネットワークを統合することで、高い柔軟性とパフォーマンス、強固なセキュリティを持つITを低いコストで実現します。アプリケーションやデータなど同じデスクトップ環境を場所や端末を問わず使用できるため、利用者の業務の効率化と生産性を向上することができ、また何百、何千ものデスクトップ環境の一元管理により、ITの運用コストを最大で50%削減することが可能です。

NTTデータは、大規模なシステムインテグレーションにおいて豊富な実績を持っています。また、昨今では、システムインテグレーションにおいて、仮想化技術を活用したIT基盤の構築へのニーズが増加しています。NTTデータは、こうした顧客のニーズを見越して、2001年から仮想化技術への取り組みを開始し、技術者育成に努めてきました。NTTデータの仮想化ソリューションは、日本初となるSAP環境の仮想化での統合などの大規模サーバー統合からデスクトップ仮想化まで多様な実績があります。今回の協業により、NTTデータはシトリックスのパートナープログラム"Citrix Solution Advisor"プログラムの最上位「Platinum」（プラチナ）メンバーとなります。NTTデータが提供する仮想化ソリューションにCitrix XenDesktopをコアテクノロジーの1つとして新たに採用することで、お客様によりスムーズなデスクトップ仮想化の構築を実現します。

NTTデータでは、2010年度に、デスクトップ仮想化ソリューションを約20社へ導入することを目指します。また、今後普及が見込まれるプライベートクラウド・コミュニティクラウドを多様なデバイスから利用可能にするデスクトップ仮想化技術の展開に向けて、検討を開始する予定です。

シトリックスは、デスクトップ仮想化戦略パートナーであるNTTデータに対し、国内で展開してきた実績とノウハウに基づく営業支援および技術支援を行うと共に、デスクトップ仮想化ソリューションNo.1インテグレーターへの体制作りに積極的に協力していきます。

株式会社NTTデータは、日本トップのシステムインテグレーション企業であり、大規模なシステムインテグレーションおよびネットワークサービスなどで多数の実績を有しています。

シトリックス・システムズ・ジャパンは、Citrix Systems, Inc.の日本法人として、1997年に設立、日本国内におけるシトリックス製品の提供に関する、あらゆる業務を提供しています。2007年には、開発部門である、シトリックス・システムズ・ジャパンR＆D株式会社を設立し、シトリックス製品のグローバルな製品開発拠点の1つとして稼動しています。Citrix Systems, Inc.（NASDAQ：CTXS）は、全世界の23万以上の組織に仮想化、ネットワーク、SaaS（Software-as-a-Service）の技術を提供しているリーディングプロバイダーで、世界100カ国以上にわたる1万社以上の企業との間にパートナー関係を構築しています。