戦略的な情報活用を組み込んで顧客の変革を加速させるNTTデータのBIサービスを体系化して提供開始 ~グローバル、BPO、顧客接点などの分野で変革を実現~
2010年8月20日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータは、顧客における新たな業務・サービスをデザインし「変革」をともに実現するため、ビジネスインテリジェンス(以下、BI)分野において、これまで培ってきた独自の方法論や業務別BIソリューションなどの取り組みを体系化し、体制を強化します。
新しく体系化したBIサービスは、戦略的な情報活用を組み込むことで顧客における変革の実現を加速させる(BI Boosts Your Innovation)といった考え方をもとに、業務、システム、人・組織の面から"やり方"をデザインするとともに、顧客におけるBI成熟度の向上をサポートします。そのために、コンサルティングからシステム開発、運用まで、一貫したBIサービスを提供します。また、これまでの実績とノウハウを活用して策定した"技法"と呼ぶメソドロジ(方法論)に独自性を保有していることに特長があります。
今後の伸びが予想される、業務変革をデザインするタイプのBIに注力することで、変革の意思決定における業務の定量的デザインと評価を支援し、顧客の競争優位性確保に貢献します。
今後もニーズに応じてサービスラインアップや機能などを強化し、今年度中に約600人の体制に順次強化します。また、2015年度末までに200億円の売り上げを目指します。
概要
BIは、情報分析による個別業務課題の見える化といったパフォーマンス管理の分野で幅広く導入が進んできましたが、近年では業務変革やサービス革新といった、より直接的・積極的に経営に寄与する役割が求められるようになってきています。2013年には約1兆円の市場になると予測しています。
NTTデータでは、1997年よりビジネスインテリジェンスの領域への取り組みを開始、コアコンピタンスである中立性を最大限に発揮し、DWH(データウェアハウス)アプライアンス製品を始めとしたIT基盤の整備、OLAP(online analytical processing)やデータマイニングといったコンポーネント要素技術の整備、データ分析技法やビジネスモデリング技法といった独自メソドロジ(方法論)の整備、グローバルSCM(サプライチェーンマネジメント)領域やBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)といった業務別アプリケーションの整備を行ってきました。
この度、業務変革の実現を求める市場の変化に対応し、顧客に提供する価値をより高めるため、全ての取り組みを体系化し、顧客にとって最適なBIサービスを提供する体制を整えました。
今回の体制整備により、技術開発本部ビジネスインテリジェンス推進センタを事業の中核部門に設置、業務別にコンサルティングやシステム開発・運用を行うNTTデータグループ内の関係部門と密な連携を行い、今年度は約600人体制に順次強化します。NTTデータグループ総力を挙げてBIサービスを提供することで、戦略的な情報活用を組み込んだ新たな業務・サービスをデザインし、「変革」を顧客とともに実現します。
NTTデータのBIサービスの特長
「業務別BIソリューション」「独自に開発したメソドロジ」「コンポーネント要素技術」「IT基盤」といった、上流のコンサルティングからシステム開発・運用、BIサービスの定着支援まで、BIに必要な全てのサービスをトータルに提供します。
特に、「独自に開発したメソドロジ」はこれまでのノウハウを結集させた大きな特長を有しています。また、顧客の変革のレベルにあわせて4つのタイプのBIを提供すること、IT基盤やDWH/BIツールへの中立性も特長です。
独自に開発したメソドロジ
BIで変革を実現するためには、情報分析・活用シナリオを業務に組み込むことが重要であり、決め手となります。そのため、BIで業務をデザインするための独自の方法論を構築、体系化しました。
- 見える化をはじめとした集計型のBIの業務デザイン:BIシステム技法(上流編)
BIシステム技法(上流編)は、分析業務の特殊性や、Excelのピボットテーブルのような多次元分析ツール(OLAP)の利用を考慮し開発された、見える化(集計)を中心とした分析を行うシステムの構築を対象としたシステム開発技法です。
技法で定義された主要成果物(分析業務の目的、分析シナリオ、分析軸、活用シーン)を整理することで、BI上流検討を漏れなく効率的に実施することが可能になります。
- 統計・データマイニングなど高度なBIを活用した業務デザイン:データ分析技法「BICLAVIS®」
「BICLAVIS」は、NTTデータがこれまで実施してきた200を超えるデータ分析事例をもとに、分析シナリオを「評価・要因分析型」や「予測・制御型」など、9つに類型化(サブ類型も含めると13シナリオ)し、データ分析技法として体系化したものです。
目的に応じてこうしたシナリオを活用することで、変革を具体的にデザインすることが可能になります。
4つのタイプのBI
- 「集計分析型BI」「発見型BI」
現在広く普及している代表的なタイプのBIです。「集計分析型BI」ではOLAPを使ってデータを集計し、その結果にもとづいて「見える化」を行います。また、「発見型BI」はデータマイニングと呼ばれる手法を駆使して、膨大な情報の中から隠れた関係性や規則性を発見するときに活用されます。なお、この2つの型には独自の方法論として「BIシステム技法(上流編)」を適用します。
- 「WHAT-IF型BI」「プロアクティブ型BI」
「WHAT-IF型BI」とは、業務の新しい"やり方"をデザインすると同時に、その効果を事前に試算するタイプのBIで、「プロアクティブ型BI」は、ユーザー行動の理解にもとづき知的サービスを提供するタイプのBIです。NTTデータでは、「WHAT-IF型BI」と「プロアクティブ型BI」という2つのBIが、これからのビジネスに大きな変革をもたらす牽引力になると考えています。なお、この2つの型には独自の方法論としてデータ分析技法「BICLAVIS」を適用します。
IT基盤、DWH/BIツールへの中立性
「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ®」と連携し、お客様の実データを用いたデモによるBIツール選定支援や、情報の分析活用に関するコンサルティングを提供しています。中立的な立場で、顧客のニーズに応じたDWH/BIツールの導入・活用を支援します。
今後の活動
今回整備したBIサービスの体系化を継続的に強化すべく、「WHAT-IF型BI」「プロアクティブ型BI」に対応した「業務別BIソリューション」部分に注力していきます。先行してグローバルSCM領域でのBIサービス「グローバルBI(http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2010/033001.html)」の提供を今年の3月から開始しており、今後はBPOや顧客接点など順次ラインアップを取り揃えていく予定です。
さらに、「業務」「システム」「人・組織」の各側面から業務の"やり方"をデザインし、BI成熟度向上をサポートする「変革コンサルティング」によって、戦略的な情報活用を組み込んだ新たな「変革」を、お客様とともに実現していきます。
将来的にはBIサービス全体で、2015年度末までに200億円の売り上げを目指します。
参考:NTTデータの考えるBI成熟度モデル
注釈
- 「BICLAVIS」「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」「IMDA」「MOYA」「なずき」「OUSIA」「i-lligra」「まかせいのう」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- 「テラソルナ\Terasoluna」、「TERASOLUNA」及びそのロゴは、株式会社NTTデータの日本国内または中国における商標または登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
関連情報
グローバルBIサービスの提供開始について
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
杉山、釜崎
TEL:03-5546-8051
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
技術開発本部
ビジネスインテリジェンス推進センタ
中川、野村
TEL:050-5546-2297
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