タイAccellence社の子会社化について

株式会社NTTデータは、子会社のNTT DATA Asia Pacific Pte. Ltd（代表取締役社長：深谷　良治、本社：シンガポール 以下、NDAP）を通じ、タイで金融機関向けカード業務処理システム開発事業を主に展開するAccellence（Thailand）Limited（CEO：Tanakorn Kalayanamit、本社：タイ・ノンタブリ（バンコク近郊）以下、Accellence（アクセレンス）社）と、2012年1月下旬をめどに同社の株式を51.4%取得し、子会社化することで2011年12月26日に最終合意しました。

本提携で、NTTデータは、成長するタイ市場でのカード＆ペイメント事業の足掛かりを獲得し、CAFIS^®等で培ってきたカード＆ペイメント分野のソリューションやノウハウと、Accellence社の強みである顧客基盤や金融機関向けのカード業務処理システムを組み合わせた、先進的かつ競争力のある各種決済サービスの提供を目指します。これにより、タイを含むAPAC地域全般でのカード＆ペイメント事業の一層の拡大を目指します。

NTTデータグループは、中期経営において、2013年3月期に海外売上高3,000億円、海外売上高比率20%を目標とし、海外での事業拡大に積極的に取り組んでいます。当社のコア事業の一つであるカード＆ペイメント分野でも、成長が見込まれるAPAC地域を中心に積極的な事業拡大を進めています。

現在、APAC地域の中でもタイはカード＆ペイメント事業における成長市場となっており、クレジットカードやデビットカードの発行枚数や利用件数が年々増加し、中央政府や中央銀行においても、地方でのカード決済普及や利便性向上のための政策を推進しています。このため、今後は政府系金融機関や中小系金融機関でのクレジットカードの新規発行が加速する事が予測されており、金融機関向けカード業務処理システムの需要増や、小売流通業におけるカード決済端末や決済ネットワーク敷設の需要増等、さらなるカード＆ペイメント分野における事業機会が期待されます。

今回NTTデータは、今後さらなる活性化が期待されるタイ市場におけるカード＆ペイメント事業の足掛かりを築くと共に、CAFIS等で培ってきたカード＆ペイメント分野のソリューションやノウハウをベースに先進的かつ競争力のある各種決済サービスを提供するために、タイにおいて強固な顧客基盤を持ち、汎用性の高い金融機関向けカード業務処理システムを強みとするAccellence社を子会社化することとしました。

Accellence社は、タイで金融機関向けカード業務処理システムを提供する独立系事業者として、タイ国内のカード業務処理システム市場において導入済み金融機関のクレジットカードユーザ数ベースではトップシェアを誇り、確固たるポジションを築いています。Accellence社は今後、カード業務処理システムのさらなる機能向上、およびカード決済関連の付加価値システム提供を行い、さらなる事業拡大を目指しています。

当社の持つCAFISを中心とした豊富なITソリューションと、Accellence社が既に有する金融機関向けカード業務処理システム、さらに強固な顧客基盤を組み合わせることにより、今後さらなる拡大が想定されるタイ市場、およびAPAC地域におけるカード＆ペイメント分野でのビジネス拡大に向けた事業シナジーを見込んでいます。