地方銀行向け「中国銀聯とのATM提携トータルソリューション」を提供開始

ニュースリリース/NTTデータ

2012年1月18日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータは、地方銀行向けに、中国銀聯注1(以下、「銀聯」)とのATM提携を行う際に必要となるATMソフトから決済ネットワークまでのトータルソリューションの提供を本日から開始します。

ファーストユーザーとして、当社が構築・運営する「NTTデータ地銀共同センター」(以下、「地銀共同センター」)の参加行である京都銀行が本ソリューションを採用し、本日から自行で設置しているATMで「銀聯カードによる現金引出し、残高照会サービス」を開始しました。地方銀行では銀聯カードとのATM連携は国内初となります。

今後、中国人旅行者の拡大が日本全国で期待されることから、NTTデータでは、地銀共同センター参加行のみならず、他の地方銀行に対しても、本ソリューションを展開していきます。

背景

近年、海外カードによる日本国内ATMでの現金引出し等のニーズが高まっており、その中でも特に、中国旅行者数が急増していることから、メガバンク等が銀聯の現金引出しサービス等を提供しています。

銀聯カードによる日本国内ATMでの現金引出し等の需要は今後も高まるものと想定しており、ATMに銀聯カード機能を具備することで、新たなサービス向上が期待できます。

一方、これまで地方銀行が銀聯とのATM提携を実現するためには、ATMソフトの開発を始め、銀聯とのネットワーク接続など様々な対応を各行がそれぞれ実施する必要があり、長い時間と大きな費用負担が必要となっていました。

そこで、NTTデータは、銀聯のサービスを含むATMソフトの標準仕様を策定により安価にATM提携を実現するとともに、銀聯公式認定サードパーティサービスプロバイダー(TPSP)として金融機関と銀聯との容易な接続を可能にするCAFIS®注2インターフェースを活用することで、早期の提携実現が可能となりました。

概要

銀聯カード対応の概要は以下の通リです。

トータルソリューションの提供について

本ソリューションにより、銀聯とのATM提携(現金引出し、残高照会サービス)が早期にかつ安価に展開できるようになります。

システム対応について

  1. 1.ATMソフトの対応

    暗証番号桁数の6桁対応、ATM表示画面の中国語/英語対応等、銀聯が規定しているレギュレーション注3に対応した標準仕様を今回制定しました。

    今後、国内の各ATMベンダーと協力をして、この標準仕様に則ったATMソフトを順次開発していきます。

  2. 2.地銀共同センター~中国銀行間のネットワーク(CAFISの国際GW(ゲートウェイ)活用)の対応

    銀聯取引の日本/中国間の中継、国際専用線の維持、決済関連ファイルの銀聯からの受信/各利用行への還元等をCAFISの国際GWを活用します。

提供スケジュール

本ソリューションのファーストユーザーとして、地銀共同センター参加行である京都銀行が、2012年(平成24年)1月18日より、銀聯とのATM提携のサービスを開始しています。

【図】

図:銀聯対応イメージ図

今後の展開

  • 他の国際カードについても同様にトータルソリューションとしての提供を目指し、検討していきます。
  • NTTデータでは地銀共同センター参加行に限らず、他の地方銀行に対しても、本ソリューションを提案していきます。

注釈

  • 注1中国銀聯とは、2002年(平成14年)に中国の中央銀行である中国人民銀行が中心となり、政府主導で設立された中国での銀行間取引および精算を行う会社で、「銀聯」を国際ブランドとして、積極的に中国国内外での銀聯カードの利用拡大を図っています
  • 注2CAFISは日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。CAFIS(Credit And Finance Information System:キャフィス)は25年を超える豊富な運用実績と高い信頼性を持つ、日本最大のカード決済総合ネットワークサービスです。
  • 注3レギュレーションとは安全な取引を実現するために設定されたシステム・運用の基準です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
高橋
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
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第三ソリューション開発担当
有田、岩渕、丸川
TEL:050-5546-9833