適格格付情報提供プラットフォーム「Global Rating Master®」　常陽銀行向けにサービス提供開始 ～“内部格付手法採用行”へ初の提供～

株式会社NTTデータは、「適格格付プラットフォーム Global Rating Master^®（グローバルレーティングマスター）」（以下Global Rating Master）を、株式会社常陽銀行（本店：水戸市　頭取：寺門　一義）向けに、2012年8月1日から提供開始します。

Global Rating Masterは、5社のバーゼルII適格格付機関の外部格付データ^注1を総合的に配信するサービスとして、2007年7月よりサービスを開始し、今回の常陽銀行の採用により利用企業数は20社となりました。

今後、2013年より段階的に施行されるバーゼルIIIでは、特に「国際基準行」において、取引相手先金融機関の外部格付を取得する必要性が生じることから、NTTデータは、Global Rating Masterのサービスサポート体制を強化し、積極的な営業活動を展開していきます。

2007年3月末より施行されたバーゼルII対応のため、国内の銀行において、正確かつ迅速な外部格付データの取得が必要とされてきました。これに対応すべく、NTTデータでは2007年7月より格付機関と協業し、5社のバーゼルII適格格付機関の外部格付データを総合的に配信するGlobal Rating Masterのサービスを提供し、銀行をはじめとして大手アセットマネジメント会社、証券会社、保険会社等向けに19社へ提供してきました。

常陽銀行においても、昨今の国際的な金融経済危機を受けて取引先のタイムリーかつ正確な外部格付データのより簡便な利用に対するニーズが高まり、今回、内部格付手法^注2採用行として初めて、Global Rating Masterの採用に至りました。

Global Rating Masterは、複数の格付機関の格付データベースを一元的に参照し情報取得できるプラットフォームサービスです。

バーゼルII信用リスクアセット計算を想定した月次データ更新サービスとタイムリーな信用リスク管理に対応する日次データ更新サービスのメニューを用意しています。それぞれのサービスで、ユーザが必要とする発行体や個別債券等の複数機関分の格付情報をまとめて提供します。サービスメニューとして、金融機関向けの「一般サービス」と、地方銀行、第二地方銀行、信用金庫等向けの「地域金融機関向けサービス」の2種類があります。

Global Rating Masterを利用することで、正確でタイムリーな格付情報を、作業負荷をかけることなく取得することができるようになり、厳格さを増す銀行のリスク管理体制の要望に的確に対応できるようになります。また「地域金融機関向けサービス」においては、NTTデータ経由で格付機関とライセンス契約を行うことにより、複数の格付機関とライセンス契約を締結するという煩わしさがなくなります。

加えて、Global Rating Masterでは正確な外部格付データを配信するだけでなく、自己資本比率の計算の根拠となる外部格付の周辺情報を網羅しているため、金融庁等への報告にかかる業務負荷の大幅削減が実現できます。またサービス開始以降、段階的なバージョンアップが繰り返されており、過去データの出力や月次・日次の差分情報出力等さまざまな機能が追加・拡充されるため、常に最新の機能を利用することができます。

今後もNTTデータは、Global Rating Masterの安定運用に努め、2014年度までに累計30社への導入を目標とします。常陽銀行と同様、今後信用リスク管理強化および規制対応のため、内部格付手法採用行でもより簡便な外部格付の利用に対するニーズが高まるとみられ、当社もこれまで以上に内部格付手法採用行向けにも、積極的な営業活動を展開していきます。

また、法人企業の親子関係のひもづけ等、格付データ以外の金融属性データの整備についても、複数金融機関と共同検討を実施しており、利用企業の高度なリスク管理体制の実現に、より一層寄与できる製品開発を進めていきます。

Global Rating Masterは、NTTデータが提供する金融制度対応ソリューション「Masterシリーズ」の1ラインアップです。

「Masterシリーズ」は、リスク管理分野を中心に金融機関が直面するシステムの制度変更対応を、より効率的に解決するソリューション群です。詳細はMasterシリーズホームページをご覧ください。

WEBサイトURL：http://www.nttdata.com/jp/ja/services/master/index.html