ベンチャー企業との連携による新規ビジネス創発を本格始動

ニュースリリース/NTTデータ

2014年9月8日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、2014年9月8日から、ベンチャー企業との連携による新規ビジネス創発注1活動を本格始動します。

NTTデータでは2013年9月に、オープンイノベーション注2をキーワードに、組織の枠組みを越え社内外から広く知識・技術・人脈の結集を図り、新規ビジネスの創発を目指すフォーラム「豊洲の港から」を設立し、毎月1回のペースでフォーラムに集まるベンチャー企業、NTTデータの顧客(大手企業)そしてNTTデータの3者が互いにWin-Win-Winの関係となるような新規ビジネスの検討を続けてきました。

これまでの活動を通じて、ベンチャー企業とのオープンイノベーションによる連携が、NTTデータの新規ビジネス創発の拡大とスピード化に有効であると判断し、本取り組みを本格始動させることとなりました。

2014年4月に設置したオープンイノベーション事業創発室を中心に、これまでの「豊洲の港から」の取り組みを加速させ、広く世界中のベンチャー企業と連携することで、2014年度に12件の新規ビジネスPOC注3案件の創出を実現し、今後5年間で100億円以上のビジネス案件創発を目指します。

背景・概要

オープンイノベーションフォーラム「豊洲の港から」では毎回テーマに合わせて、先進的取り組みを行っているベンチャー企業5社程度を集め、NTTデータの顧客(金融機関、政府機関等)やベンチャー企業、およびNTTデータの新規ビジネス企画部門の社員、あわせて総勢100名超の参加者によるオープンイノベーションビジネス創発の議論を行ってきました。その結果、決済・金融分野や公共分野における新規ビジネスの実現に向けたプロジェクトが具体化されたもので3件、具体化に向け検討中の案件が20件以上誕生しています。

この活動は、「NTT DATA Technology Foresight 2014」において提唱している"情報社会トレンド"の一つである、「オープンな共創や連携の加速」の具現化であり、今後も世界的にオープンイノベーションによる新しいビジネスの創出が加速していくものと考えています。

そこで、NTTデータではこれまでの成果ならびにNTT DATA Technology Foresightの情報社会トレンド・技術トレンドを踏まえ、先進的取り組みを行っているベンチャー企業との連携による新規ビジネス創発活動を本格始動させることとなりました。

日本の社会インフラとしてのITサービスを提供する企業として蓄積してきたNTTデータのノウハウと、ベンチャー企業の持つ先進的な技術・機動力を組み合わせることで、日本の社会インフラも含め、より多くの企業へ革新的ITサービスを提供できるよう取り組んでいきます。

オープンイノベーションコンテストの開催について

ベンチャー企業との新規ビジネス創発活動の本格始動に伴い、オープンイノベーションによってベンチャー企業、NTTデータの顧客(大手企業)とNTTデータの3者がWin-Win-Winの関係となる新規イノベーションビジネスの提案を募集するコンテストを開催します。

イベントタイトル

「豊洲の港からPresents オープンイノベーションコンテスト "さあ、ともに世界を変えていこう"」

概要

NTTデータが提供している各種サービス・ソリューションを課題テーマに、ベンチャー企業、NTTデータの顧客(大手企業)とNTTデータの3者がWin-Win-Winの関係を作ることができる新規ビジネスのアイデアをベンチャー企業から募集します。

課題テーマ

  1. 1.交通情報活用基盤、およびその周辺ビジネスに関する協業
  2. 2.カード決済総合サービス「CAFIS®」に関する協業
  3. 3.XMLDB技術「MarkLogic®」に関する協業
  4. 4.金融業務の自動化サービス「ANSER®」に関する協業
  5. 5.NTTデータの標準バンキング・アプリケーション「BeSTA®(ベスタ)」およびその周辺ビジネスに関する協業
  6. 6.金融機関向けタブレット端末営業支援サービス営業支援サービス「CONTIMIXE®(コンティミクス)クラウド」に関する協業
  7. 7.国内全金融機関とつながる「統合ATMスイッチングサービス」の機能を活用したサービスの共同開発、共同プロモーション展開に関する協業
  8. 8.その他「きらりと光るオープンイノベーションビジネス」

選考について

募集したビジネスアイデアについては、「豊洲の港から」のフォーラムリーダーである山本 修一郎名古屋大学教授や長年ベンチャー企業の育成に携わっている本荘 修二氏、さらにグローバルに日本企業に投資している大澤 弘治氏、オープンイノベーションの促進に尽力されている西澤 民夫氏、NTTグループにおけるベンチャー投資の総合窓口をしているNTTドコモベンチャーズの馬場 浩史氏、さらにはNTTデータの各事業部門責任者等によって審査を行い、最終的に1つのビジネスアイデアを最優秀賞として選出します。

選出されたアイデアについては、連携する事業部門とのディスカッションや、社内外の新規ビジネス立ち上げノウハウをもつメンターからのアドバイスを受けプロジェクト化を行い、ベンチャー企業、NTTデータの顧客、NTTデータの該当事業部門の3者によるWin-Win-Winの事業化を目指します。

なお、本コンテストについては今後毎年1回、継続的に開催する予定です。

募集期間

2014年9月8日~11月7日

コンテスト実施日・場所

2014年12月8日 豊洲センタービル36F コンファレンスルーム

結果発表日

2014年12月8日 コンテスト会場にて発表します。
NTTデータ公式ホームページおよびコンテスト公式ホームページには2014年12月9日に掲載する予定です。

コンテスト公式ホームページ

コンテストに関する詳細は以下のサイトから参照ください。

今後について

NTTデータでは、ベンチャー企業とのオープンイノベーションビジネス創発活動を通じて、2014年度に12件の新規ビジネスPOC案件の創出を実現し、今後5年間で100億円以上のビジネス案件創発を目指します。

関連情報

ベンチャー企業ならびに主要なベンチャーキャピタリストが集まるTOKYOイノベーションリーダーズサミット実行委員会主催(経済産業省後援)の「第2回 TOKYOイノベーションリーダーズサミット」(9月24日)において、本活動の詳細に関する発表を行います。

注釈

  • 注1創発とはナレッジマネジメントの分野では、個人1人1人の発想の総和を超えた、まったく新しいナレッジの創造を行う手段のことを言います。
  • 注2オープンイノベーションとは、カリフォルニア大学バークレー校のヘンリー・チェスブロウ博士によって提唱された、イノベーションを促進する新たな概念です。オープンイノベーションの定義は、企業による通常の製品開発プロセスを可視化し、社内外を問わず広く技術やアイデアを集め、今までには不可能だったイノベーションを実現していく、というものです。
  • 注3POCとは、Proof Of Conceptのことであり、新しい概念や理論、原理などが実現可能であることを示すための前向きな試行のことです。
  • 「豊洲の港から」、「CAFIS」、「BeSTA」、「ANSER」、「CONTIMIXE」は、日本国内におけるNTTデータの登録商標です。
  • 「MARKLOGIC」は米国MarkLogic Corporationの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
戸田
TEL:03-5546-8051

本事業に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
パブリック&フィナンシャル事業推進部
オープンイノベーション事業創発担当
佐藤、幡、花谷、残間
TEL:050-5546-9609