クラウド時代の複雑化するICTインフラの利用状況をHinemos®で見える化 ~OSS統合運用管理ソフト「Hinemosレポーティングオプション」を提供開始~
2014年9月29日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:岩本 敏男、以下:NTTデータ)は、OSS統合運用ソフト「Hinemos®」にて蓄積しているシステム稼働情報やジョブ制御情報を稼働状況レポートとして出力し、ユーザーのキャパシティー管理や業務分析を可能にする、「Hinemosレポーティングオプション」(以下「レポーティングオプション」)を9月29日より提供開始します。
Hinemosおよび本オプションを利用することで、オンプレミス環境、仮想化環境、クラウド環境などを組み合わせた複雑なICTインフラに対しても、システム稼働情報やジョブ運用情報を一元的に収集・蓄積し、現状や推移を可視化したレポートを簡単に自動で作成・配信ができるようになります。
特に、近年利用が急速に進む仮想化、クラウド環境のメリットを享受するためには、シビアかつ迅速なリソース管理が求められます。ユーザーは、Hinemosにより、情報収集・見える化・分析・リソース再配置というサイクルをスピーディーに回すことが可能になり、仮想化、クラウド環境が持つメリットを最大限に活用したICTインフラを実現することができます。
背景
近年、ICTインフラにおいては、多くの企業でオンプレミス環境に加えて、クラウド・仮想化環境を組み合わせた利用が進んでいます。企業は、クラウド・仮想化環境を利用することでビジネス状況に合わせた最適なリソースの制御が可能となり、運用コストの最適化を実現できます。しかし、状況に合わせた柔軟なリソース制御を行うために必要な、迅速かつ正確なシステムの状況把握や、適切なリソース量の分析・変更は、ICTインフラ環境の複雑化により困難な状況になっています。
今回、NTTデータはクラウドサービス・仮想化技術が組み合わされた最新のICTインフラ環境の稼働状況の傾向を正確かつ迅速に把握する方法として、レポーティングオプションの提供を開始しました。
図:Hinemosレポーティングオプションによる運用イメージ
概要および特長
レポーティングオプションは、Hinemosが蓄積している各種データ(システム稼働情報やジョブ制御情報)を自動で集計し、稼働状況レポートとして簡単に任意の相手に配信できるオプション製品です。
これにより、ユーザーは複雑なICTインフラ環境においても、さまざまな情報を一元的に集約し、ICTインフラの現状や推移を迅速に把握できるようになり、リソースの過不足の分析と最適なリソース量の変更および再配置までのサイクルをスピーディーに回すことが可能となります。
各種レポートテンプレートでデータの把握を容易に
- 性能概要/詳細レポート
CPU、メモリ、ネットワークI/O等のシステムリソースを各種グラフで表示します。
- イベント概要/詳細レポート
イベントの重要度比率や日別件数をグラフや表で表示します。システムを構成する要素ごとに障害などのイベント発生の分布を直感的に把握でき、システムで生じているさまざまな問題の分析や解決につながり、システム全体の安定化に活用できます。
- ジョブ実行/詳細レポート
ジョブの実行結果とともに実行時間帯をガントチャート形式で表示します。ジョブが集中している時間帯やノードを把握することで、開始時間の分散や実行ノードの見直しを図るなど、ICTインフラ全体を最大限に活用したジョブ運用による業務の改善が期待できます。
- クラウド・仮想化環境専用レポート注1
収集したリソース状況をクラウドや仮想化ソフトの単位で集計表示し、負荷の集中や空きなどの偏りをヒートマップという形で提供します。従量課金制のクラウドサービスに関しては課金情報と合わせて分析することが可能です。
定期的なレポート作成とレポート配信注2
レポートの作成を定期スケジュールとして登録することで、週次や月次など決まった期間のレポートを自動で作成し、あらかじめ設定したメールアドレス宛てに添付ファイルとして配信できます。
マルチテナント・マルチユーザー対応注2
Hinemosで管理している複数のシステムに対し、参照可能な範囲をユーザーごとに指定できます。システム担当者ごとの個別レポートを作成することで、担当者間の独立性やセキュリティーを確保することが可能です。
既存システムのレポートも作成可能
本オプション利用以前に導入されているHinemosからも、既存のシステムやデータに影響を与えることなくレポートを作成できます。
製品構成と提供時期
本オプションは、Hinemos Ver.4.1以降の対応となります。
製品名 | 出荷時期 | 製品概要 |
---|---|---|
レポーティングオプション Ver.1.0 | 2014年9月29日 | オンプレミス環境、仮想化環境、クラウド環境から収集した、性能、イベント、ジョブ実行などのシステム稼働レポートの作成、配信が可能 |
レポーティングオプション Ver.2.0 | 2015年5月(予定) | Ver.1.0で可能なレポート作成に追加して、クラウド・仮想化環境専用レポートをはじめとした、より高度かつさまざまな用途に最適なレポートの定義、作成、配信が可能 |
提供方法
Hinemos、本製品は、Hinemosパートナー企業注3より提供します。(価格:オープンプライス)
関連するHinemosパートナーからのサービス
レポーティングオプションに関連するHinemosパートナー企業からのサービス・ソリューションは以下となります。今後拡充予定です。
- OSSミドルウェアに対する稼働分析ソリューション(SRA OSS, Inc. 日本支社)(外部リンク)
- クラウドマネージドサービス「CloudAL」が提供するレポートメニュー(株式会社ホロンテクノロジー)(外部リンク)
今後について
NTTデータでは、Hinemosパートナー各社とともに仮想化やクラウドなどの先進的なIT技術を利用する際に求められる運用要件への迅速な対応と、さらなる運用コスト低減につながるHinemosの機能・ソリューションを開発、提供していきます。Hinemosパートナープログラムおよびオプションの提供、そしてNTTデータが提供するクラウド基盤を含め、より一層のHinemosの普及を図ることで、年間10億円の売り上げを目指します。
参考情報
イベント・セミナーの案内
ITpro Expo 2014
Hinemos、本オプションおよび関連製品・ソリューションを、ブース展示とセミナーにて紹介します。
- 主催:日経BP
- 会場:東京ビックサイト
- 期間:2014年10月15日(水)~17日(金)
- 出展詳細:ITpro Expo 2014(外部リンク)
マイクロソフトカンファレンス2014
Hinemos、本オプションおよび関連製品・ソリューションを、ブース展示とセミナーにて紹介します。
- 主催:日本マイクロソフト
- 会場:ザ・プリンスパークタワー東京
- 期間:2014年10月23日(木)~24日(金)
- 出展詳細:マイクロソフトカンファレンス2014(外部リンク)
Hinemos World 2014
NTTデータならびにHinemosソリューションパートナーによるHinemosの最新動向やソリューション/サービス、導入事例などの役立つ情報を紹介します。
- 主催:NTTデータ
- 会場:東京ミッドタウン カンファレンス
- 期間:2014年12月4日(木)~5日(金)
- お申し込み:Hinemos World 2014(外部リンク)
製品情報
注釈
- 注1Hinemosレポーティングオプションver.2.0以降での提供となります。
- 注2「メールによるレポート配信」「マルチユーザー対応」は、Hinemos ver.4.1.2以降が必要となります。
- 注3Hinemosパートナーとは、Hinemosを用いたインテグレーションやサービス・ソリューションを展開する企業です。
- 「Hinemos」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
後藤(尾)
TEL:03-5546-8051
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
基盤システム事業本部
武藤、谷越、山本、茶納
TEL:050-5546-2496