磐田信用金庫においてコミュニケーションロボット「Sota®」の実証実験開始

株式会社NTTデータ（以下：NTTデータ）と磐田信用金庫は、2016年7月20日より、磐田信用金庫の本店（所在地：静岡県磐田市）にてクラウドロボティクス基盤^注1を活用したコミュニケーションロボット「Sota^®」による顧客対応支援の実現に向けた共同実証実験を開始します。

本実証実験は、金融機関実店舗での業務におけるクラウドロボティクス基盤を活用したコミュニケーションロボット活用の可能性を検証することを目的としたものです。「Sota」が磐田信用金庫に来店する顧客と対話し、年齢や性別といった顧客の特性等を把握するため、対話情報の収集を行います。なお、本実証実験は信金業界で初めての取り組みとなります。

NTTデータは、本実証実験で得た対話情報および職員の助言をもとに、顧客対応業務の支援の幅を広げ、2016年度中に金融機関に向けたサービスの商用化を目指します。また、磐田信用金庫は、NTTデータと共同でコミュニケーションロボットの金融サービス提供の可能性を検討し、本実証実験を基に、顧客対応や商品紹介など顧客へのサービス充実の実現を目指します。

NTTデータは2015年7月、日本電信電話株式会社およびヴイストン株式会社（以下：ヴイストン）の3社共同で発表した共同実験^注2に基づき、ヴイストン製コミュニケーションロボット「Sota」、NTTグループにおけるAI技術統一ブランドである「corevo^™（コレボ）」の知的メディア相乗化技術「SMILE^™」（音声認識・対話制御・音声合成技術・集音技術）を活用して、公共施設や介護分野における有効性や実用性に向けた検証等を行ってきました。また、金融機関においても同様にコミュニケーションロボットによる顧客対応支援を目的とした実証実験を行ってきました。

一方で磐田信用金庫は、さらなる顧客満足度（CS）向上を目的に、新たなITソリューションの展開に取り組んできました。

そしてこのたびNTTデータと磐田信用金庫は、地域金融機関におけるコミュニケーションロボットの活用を検討していくため、信用金庫業界では初めてとなるSotaの実証実験を行うことにしました。

今回の実証実験では、磐田信用金庫の店舗ロビーや窓口カウンター等の顧客対応エリアにSotaを設置し、店舗に来店した顧客に対し口座開設等の簡単な手続き方法や住宅ローン等の商品紹介などの対話を行います。

NTTデータおよび磐田信用金庫は本実証実験を通じて、磐田信用金庫の店舗に来店する顧客の特性等を把握するための対話情報の収集を行います。NTTデータは、本実証実験で得た対話情報によりSotaの会話シナリオの向上を行い、職員の助言を元に、Sotaを活用するシーンの具体化を行います。磐田信用金庫では、実店舗でのSotaによる顧客対応支援の有効性を確認し、顧客ニーズや特性の把握ができる新しいコミュニケーションツールとして顧客満足度（CS）向上に役立てて行きます。

平成28年7月20日から平成28年9月30日までの間、磐田信用金庫 本店営業部 窓口等に設置します。

NTTデータと磐田信用金庫は、地域金融機関におけるコミュニケーションロボットの可能性の検証を行います。

また、今後NTTデータでは、クラウドロボティクス基盤を機軸にさまざまな業種業態に対する幅広いロボットやセンサー・業務デバイス連動のさらなる検討を進めていきます。磐田信用金庫では、「Sota」を通じて、顧客との新たなコミュニケーションを創造していきます。