百五銀行にてRPAソリューション「WinActor」の試行導入を開始 ～格付自己査定業務の一部を自動化し、年間1,283時間の削減効果～

株式会社NTTデータ（代表取締役社長：岩本 敏男、本社：東京都江東区、以下：NTTデータ）は、株式会社NTTデータ東海（代表取締役社長：北村 友朗、本社：愛知県名古屋市、以下：NTTデータ東海）とともに、株式会社百五銀行（取締役頭取：伊藤 歳恭、本社：三重県津市、以下：百五銀行）に対し、業務効率化や働き方改革を支援するRPAソリューション「WinActor（ウィンアクター）」の試行導入を10月16日から開始します。

2017年5月から9月に本部事務のうち2業務においてWinActorの事前検証を行い、格付自己査定業務では年間1,283時間の削減効果が確認され、かつWinActorの導入しやすさと手厚いアフターフォローが評価されました。

試行導入では、順次、本部事務において対象業務を拡大して効果測定を行い、その結果により本格的にWinActorの導入を進めていく計画です。

百五銀行での導入実績を踏まえ、今後NTTデータとNTTデータ東海では銀行その他金融機関のお客さまの業務効率化や働き方改革を支援していきます。

昨今、政府主導で働き方改革が進められる中、多くの企業においてRPAソリューションを活用した業務の効率化・自動化が進められています。

百五銀行では、2016年4月1日に「働き方改革推進室」を設置し、銀行全体としての労働生産性を高める取り組みを行っていますが、その取り組みの中で行内でのデスクワークを代行・自動化するRPAのニーズが高まってきました。

数あるRPAソリューションの中でも、WinActorは完全日本語対応の分かりやすい直感的で操作可能なツールを備え、導入し易く、業務部門が自ら扱える操作容易性が大きな強みです。導入後も業務部門主導で自動化率向上の取り組みを継続的に実施できる点が百五銀行に評価され、事前検証の上、試行導入が決定しました。

2010年にNTTアクセスサービスシステム研究所で生まれた技術をベースとするRPAソリューションで、大半のRPAソリューションが海外製の中、2013年にNTTアドバンステクノロジ株式会社（以下：NTT-AT）が製品化に成功した、純国産のRPAソリューションです。NTTデータは販売元として、提供パートナー開拓や技術研修教材作成等を担当しています。

WinActorは2016年後半から一大ブームとなっているRPAソリューションの一つであり、ホワイトカラーのデスクワークの代行・自動化を推進しています。

各社の役割分担は以下の通りです。

WinActorの提供、百五銀行のWinActor適用業務を対象にしたシナリオ作成支援対応

百五銀行へのWinActor販売、WinActor適用業務対象整理、WinActor導入支援対応

百五銀行では、2017年5月から9月に、以下の2業務について事前検証を行いました。

顧客リストにもとづき、2つのサブシステムから情報を取得し、Excelへの転記等を繰り返します。

人が作業した際は14分要していたところ、3分で完了することができました。（＝約80％減）

11分×年間7,000件＝77,000分 ≒ 年間1,283時間の削減効果が見込まれます。

サブシステムからファンドデータ等を抜き出し、Excelへの転記等を行い、集計および報告書の作成を行います。

毎月月初に集中する業務ですが、自動化による作業時間の削減効果だけでなく、業務の平準化と標準化につながりました。

試行導入では、事前検証対象の2業務以外の本部事務にもRPAの効果測定を行い、削減効果が出る業務からRPAの対象業務を広げていきます。試行導入の結果に応じて、本格的にRPAの導入を進めていく計画です。

百五銀行での導入実績を踏まえ、今後、NTTデータとNTTデータ東海では都市銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、保険会社、証券会社等の他金融機関のお客さまの業務効率化や働き方改革を支援していきます。