国内初、VMwareとGlobal SISOパートナーシップを締結 ~NTTデータグループの開発環境「統合開発クラウド」に仮想化ソフトウエア「VMware」を追加~
2018年5月15日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:岩本 敏男、以下:NTTデータ)は、VMware(本社:アメリカ合衆国カリフォルニア州、CEO:Pat Gelsinger、以下:VMware)と、日本企業で初めてVMware Global System Integrator & System Outsourcer(以下:Global SISO)契約を2018年5月15日に締結します。
今回のGlobal SISOパートナーシップ締結で、NTTデータグループはVMwareとお客さまのデジタル・トランスフォーメーションを実現するシステム構築・アウトソーシングサービスをグローバルで提供します。
また、NTTデータグループ全社のシステム開発環境をクラウド上に集約した「統合開発クラウド」注1において、新たにVMware製品を追加します。これにより、製品選択の幅が広がるとともに、VMware製品を利用している既存システムと、さまざまなクラウド環境向けにアプリケーションを容易に連携できるようになります。
NTTデータは2020年度末までに、VMware製品関連のシステム構築ビジネス等で、グローバルの売り上げ累計400億円を目指します。
背景
昨今、新しいビジネスを創出するデジタル化の進展に伴い、従来の信頼性や堅牢性が求められるトラディショナルのアプリケーションと、俊敏性や柔軟性が求められるデジタルのアプリケーションを連携するニーズが高まっています。アプリケーションを連携する際、特性や状況に合わせてクラウド環境やオンプレミスの仮想化環境を使うなど、インテグレーションが不可欠です。
NTTデータは、主にトラディショナル領域において、2001年より仮想化ソフトウエア注2に取り組んでおり、2006年よりVMware認定コンサルティングパートナーとして、VMware製品の導入支援を提供してきました。近年、デジタル化対応の取り組みを強化していますが、トラディショナルな既存システムとの連携が課題となっています。
VMwareは企業向け仮想化ソフトウエアで圧倒的な市場シェアを持っており、近年はコンテナ技術注3やマルチクラウド注4などのインフラのデジタル対応をグローバルで進めています。
今後トラディショナル・デジタルを含めた統合的なプラットフォームに対応するため、NTTデータは、VMwareとGlobal SISOパートナーシップ契約を締結することにしました。
Global SISOパートナーシップ締結について
Global SISOパートナーシップとは、グローバルに展開するシステムインテグレーターとシステムアウトソーサーを対象とした世界でも限られた企業のみが締結できるVMwareとのパートナーシップです。
今回のパートナーシップ締結により、NTTデータは、VMwareから提案サポートや導入・運用支援などの技術サポートを受けて、お客さま提案からシステム構築・運用までを提供することが可能となります。これを生かして、国内外においてVMwareとの共同ソリューション開発の協業強化を図っていきます。
統合開発クラウドへの「VMware」追加について
全社のシステム開発環境を集約した「統合開発クラウド」に、VMwareが提供する仮想化ソフトウエアで構成されたプラットフォーム「VMware Cloud Foundation」注5を追加します。これにより、VMware製品を利用しているお客さまの既存IT資産を生かした開発を、「統合開発クラウド」で実施することが可能になります。また、ネットワーク仮想化、ストレージ仮想化、マルチクラウド機能などの最新インフラテクノロジーとの融合が容易に実現できます。
図:NTTデータとVMwareの協業によるデジタル化対応のイメージ
今後について
NTTデータは2020年度末までに、VMware製品関連のシステム構築ビジネス等で、グローバルの売り上げ累計400億円を目指します。
また、「統合開発クラウド」では、クラウド上での仮想化環境の利用が可能な「VMware Cloud on AWS」等と連携したハイブリッドクラウド環境や、コンテナ技術を利用した環境も機能追加する予定です。
In English
- In a First for Japan, NTT DATA Enters into Global SISO Partnership with VMware
http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2018/pdf/en051503-1.pdf(PDF:2ページ, 237KB)
注釈
- 注1統合開発クラウド:NTTデータ全社のシステム開発環境を集約したクラウド基盤。
2017年1月25日 ニュースリリース:NTTデータグループ全社の開発環境を「統合開発クラウド」で集約 - 注2仮想化ソフトウエア:サーバーリソースを論理的に複数に分割し、1台のサーバー上で複数の仮想サーバーの稼働を実現し、あたかも何台ものサーバーが存在しているかのように見せることができるソフトウエア。近年、サーバー以外に、ネットワークリソースやストレージリソースを論理的に分割するソフトウエアも含まれる。
- 注3コンテナ技術:ひとつのOS上にコンテナと呼ばれる分離された空間を作成して、複数のOS環境を提供する技術。
- 注4マルチクラウド:複数のクラウド環境を横断的に利用する考え方、またそれを実現する仕組み。
- 注5VMware Cloud Foundation:サーバー、ネットワーク、ストレージの仮想化および管理ソフトウエアで構成される、VMwareが提供するプラットフォーム。
- VMware、VMware Cloud Foundation、VMware Cloud on AWSは、米国およびその他の国における VMware, Incの商標または登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
黒澤
TEL:03-5546-8051
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
技術革新統括本部
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技術戦略推進室
磯部、三由、杉原
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