日本初、金融機関アプリでQRコードを使った送金に対応 ~送金の仕組みに資金移動などが可能な更新系APIを活用し、2018年内に提供予定~
2018年9月26日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、金融機関アプリ「My Pallete®」(現在18金融機関が利用中)でQRコードを使って口座間の送金ができる、日本で初めての機能を2018年内に提供予定です。
本機能によって、従来の振り込みで必要であった振込先の口座番号の確認や画面への手入力を、QRコード等のやりとりで簡単に送金ができるようになります。また、アプリと金融機関の基幹系システムとの接続は、NTTデータが提供するSoE基盤「OpenCanvas®」(約7割の金融機関が利用予定注1)の更新系APIを活用し、高い利便性を実現しています。
本機能は、現在、岩手銀行など複数の金融機関が採用を検討しています。さらにOpenCanvasおよびMy Palleteを利用している金融機関を中心に展開していきます。
今後NTTデータは、店舗での決済シーンや複数金融機関にまたがる代金清算への対応、金融機関外のサービスとの連携などの検討を進め、利用者の生活を便利にするサービスの高度化を目指します。
背景
2017年6月の銀行法改正を受け、金融機関ではオープンAPI導入にかかる体制整備が推進されるとともに、オープンAPIのキャッシュレスへの活用も議論されています。一方、経済産業省が発表した「キャッシュレスビジョン」では2025年までにキャッシュレス比率4割の目標が掲げられ、今後の取り組みのひとつとして銀行口座間振込の検討が示唆されています。
これらのニーズに応えるため、NTTデータでは、これまでの残高、明細確認機能などの参照系APIに加え、資金移動などが可能な更新系APIを活用した送金サービスに対応することとなりました。NTTデータが提供する金融機関アプリ「My Pallete」に送金機能を組み込み、2018年内に提供開始予定です。この送金機能は、開発検討で協力した岩手銀行などが採用を検討しています。
概要(特長)
今回My Palleteで対応する機能は、従来の振り込みに必要であった振込先の口座番号の確認や画面への手入力を、QRコード等のやりとりで簡単に送金ができるようになります。また、残高、明細確認機能を標準で備えているので、送金シーンに必要な残高確認、支払い、支払い履歴確認をシームレスに提供することができます。
図1:送金イメージ
メッセージアプリと連携した送金(非対面)
QRコードでの送金(対面)
送金履歴からの送金
図2:画面イメージ
メリット
利用者
- チャージ/換金不要
金融機関の口座間で日本円を直接やりとりするため、他の決済手段で必要なチャージの手間や手数料が不要です。また送金の受取側も日本円での受け取りとなるため、換金の手間、手数料も不要で、用途を制限されることもありません。 - 安心
普段、自身のお金、財産を預けている金融機関のサービスのため、安心してサービスを利用できます。 - 便利
残高照会機能も備えており、送金シーンで必要な一連の残高照会と送金をワンアプリで便利に利用できます。
金融機関
- 既存顧客・既存アプリを活用
My Palleteのオプション機能として提供するため、My Palleteを導入済の金融機関は、獲得済の既存顧客基盤に対して機能を提供でき、新たに顧客獲得をする必要がありません。 - オールインワンでの金融機関サービス提供が可能
My Palleteは送金機能以外にも、「知る」、「見る」、「貯める」の機能があるので、オールインワンでのサービス提供が可能となります。
今後について
NTTデータは、店舗での決済シーンや複数金融機関にまたがる代金清算への対応、金融機関外のサービスとの連携などの検討を進め、利用者の生活を便利にするサービスの高度化を目指します。
注釈
- 注12018年7月13日時点での当社調べ:API基盤の提供ベンダ名を公表している銀行(メガバンク、地銀、第二地銀)における割合です。
- 「My Pallete」、「OpenCanvas」は株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
廣田
TEL:03-5546-8051
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第四金融事業本部
e-ビジネス事業部
e-ビジネス営業統括部
e-ビジネス商品企画営業担当
永利、古沢、山本
TEL:03-5484-4321