富良野市で高齢者の見守りとコミュニティー形成を支援する実証実験を開始 ~スマートディスプレイを活用しシニアのオンラインのコミュニティー形成の実現を目指す~
2021年11月29日
株式会社NTTデータ
本実証実験では、富良野市内の住民19人と高齢者福祉施設1施設にスマートディスプレイを配布します。住民はスマートディスプレイを使ったシニア向けサービスを通じて、キャラクターとの会話や健康コンテンツを楽しんだり、ご家族や住民間でテレビ電話をしたり、自治体主催のオンラインイベントに参加します。
NTTデータはスマートディスプレイを使ったシニア向けサービスにより、自治体、地域福祉(民生委員・高齢者福祉施設)と住民間のオンラインコミュニティーや見守りの有効性を検証します。
背景
富良野市ではICTの恩恵を住民誰もが享受できるデジタル社会を目指し「ひと・モノ・情報がつながるスマートシティ富良野」の実現に向け検討を進めています。しかし、既存のしくみではオンラインを使った高齢者とのコミュニケーションが難しいという課題がありました。また、新型コロナウイルス感染症の影響で、高齢者が自宅で過ごす時間が長くなり、運動や会話の減少による体力の低下といった問題や、対面での地域コミュニティーの集まりが開催できず、コミュニティーの継続が難しいという新たな課題も生じています。
これらの課題解決のため、NTTデータは2者と共同でスマートディスプレイを使ったサービスを活用し、実証実験を開始します。高齢者の日々の体調管理の支援やコミュニティーの維持により高齢者の孤立を防ぎ、感染症や自然条件に左右されない高齢者の支援の環境を整理することを目的とします。
図1:キャラクターとの会話による健康確認
図2:テレビ電話によるオンラインコミュニケーションの様子
実証実験の概要
本実証では、民生委員と60代~80代の高齢者と高齢者福祉施設1施設にスマートディスプレイを配布し、NTTデータが開発中のシニア向けサービスを提供します。また、利用者へインタビューを実施し、使い勝手やオンラインコミュニティーの有効性について検証し、サービスにフィードバックします。
NTTデータが開発中のシニア向けサービスは、スマートディスプレイが話し相手になってくれたり、健康コンテンツを配信したり、ご家族やお友達とのテレビ電話やオンラインイベントに参加ができます。スマートディスプレイを利用するための複雑で面倒な設定を、遠隔でシニア対応のプロフェッショナルがきめ細かにサポートできるほか、音楽やラジオを聴くなど、高齢者の方が毎日楽しく継続して利用いただくための提案や、アフターフォローを行います。家族・自治体・地域福祉(民生委員・高齢者福祉施設)は、スマートディスプレイの利用状況や健康確認結果の通知を受け取り、高齢者の見守りに活用します。
- 期間:2021年11月1日~2022年1月31日
- 検証対象:富良野市の民生委員・高齢者19名、高齢者福祉施設1施設
- 提供機能:お知らせ、動画コンテンツ配信、健康確認、イベント開催
- 各社役割:
富良野市:住民や地域コミュニティーに対する実証実験の協力要請・調整、端末の設置
NTTデータ:スマートディスプレイを使ったシニア向けサービスの提供
NTT東日本:本実証向けネットワーク等利用環境整備の支援
今後について
NTTデータは、今後スマートディスプレイを使ったシニア向けサービスの提供を通じ、シニアのデジタルデバイドを解消し、地域の見守りの担い手不足の解消や、オンラインコミュニティー形成に貢献していきます。
また、健康アプリとの連携や健康活動につながるコンテンツ提供による「シニアの健康寿命延伸」、さらには、自治体・金融機関・企業とシニアとのタッチポイントを強化し、デジタルクーポンの発行やデジタルによる双方向コミュニケーションにより「地域の活性化や新たな価値創造」をサポートしていきます。
注釈
- 文章中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
宮尾、岡林
TEL:050-3644-3163
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第三金融事業本部
しんきん事業部
事業推進担当
牧野・村木・田中
TEL:050-5546-7010
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