NTTデータグループの調達活動で温室効果ガス削減に向けた取り組みを強化
2022年2月28日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータは2022年2月、NTTデータグループの製品やサービスの調達活動において、サプライチェーン全体で温室効果ガスを削減する取り組みを強化しました。調達活動の方針を定めた「NTTデータグループグリーン調達ガイドライン」注1を具体化するものです。
NTTデータグループがハードウエア注2を調達する場合に参照するルール「ハードウエア調達ルール」を制定し、運用を始めました。同ルールでは温室効果ガス削減の取り組みを実施または計画しているハードウエアベンダから優先的に調達することを定めています。既にハードウエア含む各業種のサプライヤ約150社に対して説明会を実施し、本ルールについて周知しました。連携するサプライヤは段階的に拡大する予定です。
NTTデータは今後、「温室効果ガス排出量可視化プラットフォーム」注3などを通して、サプライヤの削減アクションにつながる情報を発信していきます。サプライヤと双方向で協力し、ガイドラインやルールを運用の中で改善しながら、サプライチェーン全体で温室効果ガスを削減していきます。
背景
NTTデータは「NTT Green Innovation toward 2040」の実現に向け、サプライチェーン全体で温室効果ガスを削減する取り組みを進めています。自社のサプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量の削減(Green innovation of IT)と、IT活用による社会・お客様のグリーン化貢献(Green innovation by IT)を進めています。その中で特に調達活動においては、NTTデータグループ内の施策で削減に取り組むことに加えて、サプライヤの協力が必要不可欠になっています。
NTTデータは「NTTデータグループグリーン調達ガイドライン」において、温室効果ガス削減の取り組みを実施しているサプライヤから優先的に調達する方針を示しています。このたび、方針に順ずる取り組みの一環として、2022年2月にNTTデータグループがサーバーなどハードウエアを調達する場合に参照するルール「ハードウエア調達ルール」を制定しました。
ハードウエア調達ルールについて
NTTデータをはじめ、NTTデータグループ各社がサーバーなどハードウエアを調達する場合に参照するルールです。
本ルールでは、温室効果ガス削減の取り組みを実施または計画を公表しているハードウエアベンダから優先的に調達することを定めています。具体的には、「SBT認定水準」注4(脱炭素化に向けた環境目標設定)の認定を取得しているハードウエアベンダまたは、SBT同水準の温室効果ガス排出目標・実績を公表しているハードウエアベンダからの購入を推奨するルールを定めています。今後NTTデータグループ各社は本ルールに従って調達を進めます。
ハードウエアベンダにおいて温室効果ガス削減の取り組みを促進いただき、サプライチェーン全体での削減を実現することが目的です。
NTTデータは2022年2月、サプライヤ(ハードウエアベンダをはじめとした各業種のサプライヤ)約150社に対してNTTデータのグリーンに対する取り組みの説明会を実施し、NTTデータの調達の方針と本ルールについて周知しました注5。併せて、サプライヤに対して温室効果ガス排出量削減の取り組みを促すことを目的に、可視化及びSBT認定水準に準拠した温室効果ガス排出目標の設定を依頼しました。今後、取り組み状況を報告頂く予定です。なお、説明会ではCDP注6にSBT算定方法及びCDP質問書の概要、解説についてご説明頂きました。
今後について
NTTデータは今後、「温室効果ガス排出量可視化プラットフォーム」などを通して、サプライヤの削減アクションにつながる情報を発信していきます。サプライヤと双方向で協力し、ガイドラインやルールを運用の中で改善しながら、サプライヤと共にサプライチェーン全体で温室効果ガス削減の取り組みを推進します。
NTT Green Innovation toward 2040
NTTグループでは2021年9月28日に環境ビジョン「NTT Green Innovation toward 2040」を策定し、2030年度までに温室効果ガス排出量の80%削減(モバイル、データセンターはカーボンニュートラル)、2040年度までにカーボンニュートラルを実現することをめざしています。またNTTグループは、自らのカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを社会へ拡大し、日本政府がめざす2030年に2013年度比で温室効果ガスを46%削減するという目標、および2050年までのカーボンニュートラルの実現に貢献します。
注釈
- 注1https://www.nttdata.com/jp/ja/-/media/nttdatajapan/files/about-us/proc/procurement/nttdata_group_green_procurement_guidelines.pdf
- 注2サーバー、ストレージ、ネットワーク、パソコン、ハイパーコンバージドインフラ、プリンタ、スキャナ、ディスプレイなど
- 注3温室効果ガス排出量可視化プラットフォームの提供開始:https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2022/022101/
- 注4SBT(Science Based Targets):パリ協定に準拠した科学的根拠に基づいた企業の温室効果ガス排出削減目標。国連グローバル・コンパクト(UNGC)、CDP(旧カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)による気候変動に関する共同イニシアチブ「SBTイニシアチブ」が目標を認定します。
- 注5取り組みを連携するサプライヤを段階的に拡大する予定です。
- 注6CDPは気候変動の領域で権威ある国際NGOです。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
近藤
TEL:090-3134-2116
調達に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
購買部
千賀、八重野
E-mail:esg_procurement@am.nttdata.co.jp