FIBA Basketball World Cup 2023のフィリピン会場でデジタルヒューマンを使ったファン体験を提供

~NTT DATA, Inc.とPLDTおよびその関連企業とのスポーツにおけるスマートソリューションの協業により実現~

報道発表

2023年8月25日

PLDT
MediaQuest
Cignal TV
株式会社NTT DATA, Inc.

株式会社NTT DATA, Inc.(以下、NTT DATA, Inc.)、PLDT、MediaQuest、Cignal TVは、2023年8月25日~2023年9月10日の日程で開催される、FIBA Basketball World Cup 2023のフィリピン会場へ、対話AIアバターのデジタルヒューマン(以下、本ソリューション)を導入します。これはマニラにある2つの大規模会場で、大会期間中に最大で延べ50万人の来場者が利用可能です。
来場者は本ソリューションが搭載されたモニターの前で、イベントに関連する内容を話しかけることで、たとえば最新の試合結果や好きな選手に関する成績などの情報を得ることができます。本ソリューションではChatGPTを活用しており、英語とフィリピン語による自然な会話と、ひとりひとりの状況に合わせた適切な表情で会話することが可能です。
4社は今後、本ソリューションをFIBA以外のスポーツイベントへの適用をめざします。最新技術を活用して、新しいスポーツの楽しみ方を提案していきます。

背景、概要

NTTグループはこれまで、ツール・ド・フランスやインディーカーシリーズ、MLBや全英オープンゴルフなど、さまざまなスポーツイベントを通じて新しい観戦の形を提供してきました。フィリピンの通信最大手PLDTは、かねてより関連企業であるMediaQuest、CignalTVとともにファン体験におけるイノベーションに関心を寄せてきました。NTT DATA, Inc.配下のNTT Ltd.のフィリピン拠点を通じて、このたび新たにスポーツ分野で具体的なイノベーションの推進を目的として4社での取り組みが始まりました。
PLDT、MediaQuest、Cignal TV、NTT DATA, Inc.は、この取り組みの第一弾として、バスケットボールの国際大会であるFIBA Basketball World Cup 2023を舞台にファン体験のイノベーション実践に取り組むことになりました。NTT DATA, Inc.は、そのグループ会社であるNTT Ltd.およびNTT DATA Business Solutionsとともに、フィリピンPLDT、MediaQuest、CignalTVと連携し、フィリピンで初めて自然で人間のようにふるまうデジタルヒューマンを導入し、スタジアム来場者への案内を開始します。
ソリューションは、機械学習、音声認識、自然言語処理、対話AIにより、人と心の通った意思疎通を行います。来場者は、最新の試合結果や好きな選手の最新の成績といったバスケットボール関連の話をはじめ、スタジアムにどのような売店があるのかなどの会話を楽しむことができます。

設置期間 FIBAの開催期間(2023年8月25日~2023年9月10日)
設置会場 Araneta Coliseum、Mall of Asia Arena
各社役割
  • PLDT
    スポーツ分野におけるイノベーションの推進
  • MediaQuest/Cignal TV
    Digital Humanのスタジアムでの効果検証
  • NTT DATA, Inc
    Digital Humanの提供
図1、図2

特長

このデジタルヒューマンはPearlと名付けられ、ChatGPT技術によって先進的な対話と案内を実施します。このPearlは開催地のフィリピン向けにアレンジされた容姿と、きめ細かな表情生成、フィリピンの言語の大規模言語モデルにより、より自然な案内役として来場者の対応を行います。本ソリューションの特長は以下です。

  1. ChatGPTによって強化されたフィリピン語と英語による自然な対話の実現
    NTT DATA Business Solutionsが開発したデジタルヒューマンは拡張性に優れ、ChatGPTを容易に組み込むことができます。これにより、来場者ひとりひとりの問いかけに合わせて、柔軟な会話や案内を行います。
  2. 最新の試合状況と選手成績の提供
    試合の予定や結果、選手の成績などの最新状況を対話で教えてくれます。
  3. 人間らしいおもてなし
    人が近づくとセンサーが感知し、対話が開始されます。ひとりひとりの対話の状況に合わせた表情の生成を行います。これにより、来場者との間に感情的なつながりを生むことができます。

今後について

NTT DATA, Inc.はPLDT、MediaQuest、Cignal TVとともに、今回の取り組みにより、本ソリューションが競技場での案内対応を適切に行えるか、来場者をどのくらい魅了することができるかについての評価を通して、新たなファン体験の創出や次世代の競技場運営をめざします。さらに今後、この4社は、今回の革新的な取り組みの適用拡大やメタバースを含むスマートソリューションの活用により、スポーツにおける新たな価値創出と市場拡大に貢献していきます。

各社コメント

NTTグループはかねてよりスポーツ向けのスマートソリューションを提供してきました。そして今回、この世界的なイベントでフィリピンにスマートソリューションを紹介できることをうれしく思います。イノベーションを加速するため、PLDT、MediaQuest、Cignal TVと今後も連携していきたいと考えています。

NTT DATA,Inc 執行役員 Chief Digital Assets Officer 栢哲之

私たちはこれらの次世代テクノロジーをフィリピンのファンに提供できる機会に心躍る思いです。しかし、これはほんの始まりに過ぎません。私たちはファンと今回Pearlと名付けられたデジタルヒューマンとの交流から学ぶことで、将来のイベントに向けてライブスタジアム体験を改善し続けます。

PLDT CEOおよびフィリピンバスケットボール連盟長Alfredo S. Panlilio氏

Pearlは、スポーツファンが FIBA ゲームを楽しめるよう支援するだけでなく、それ以上のもの、すなわち、今なお出現し続けているデジタル技術の未来を彼らに提供します。だからこそ、私たちはフィリピンのスポーツにスマートソリューションを導入することに非常に熱心です。これにより、ファンの体験は新たな、より高いレベルに引き上げられます。

MediaQuest CEO兼社長 Jane J. Basas氏

注釈

  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
田中
E-mail:nttdata-pr-inquiries@am.nttdata.co.jp

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株式会社NTT DATA, Inc.
デジタルアセット本部
Smartビジネス推進部
Smartビジネス室担当
飯田、田治
E-mail:smart-pr@hml.nttdata.co.jp