スペインFerrovial 社とNTT DATA, Inc.が交通・社会インフラ市場でのデジタルビジネス創出で協業

背景・概要

NTT DATA, Inc.を含むNTTデータグループは、2025年までの新中期経営計画の「Global 3rd Stage」において「海外事業の質を伴った成長の加速」を掲げ、海外においてもアセットベースによるお客さまのデジタルシフトの加速やグローバルレファレンスの創出に注力しています。
今回、スペインに本社を置き世界15か国で展開するグローバルインフラストラクチャー企業であるFerrovial社とNTT DATA, Inc.は、交通・社会分野のインフラストラクチャーにおけるグローバルデジタルトランスフォーメーションを推進していくことで合意しました。
この提携により両社はまず、それぞれ保有する専門分野におけるアセット、リソース、経験、専門知識を共有し、効率性と持続可能性を向上させる革新的なソリューションを創出していきます。さらに、新しい事業機会を模索し、データセンター構築や運用など、さまざまな分野で両社のサービスや製品を活用し、今後これらを通してグローバルレファレンスを確立することを目的としています。

協業内容

NTT DATA, Inc.をはじめとするグループ各社の技術により、Ferrovial社は全市場でデジタル化を加速し、高速道路の通行料管理システムを含めた多様なプロジェクトポートフォリオに応用可能となります。さらに、NTT DATA, Inc.の北米市場における顧客基盤を活用し、Ferrovial社は同市場での成長を視野に入れることができます。
NTT DATA, Inc.はFerrovial社とのプロジェクトの推進とデジタル事業の共同開発拠点としてCoEを設立し、両社からそれぞれ人材を派遣して運営します。最先端のデジタルソリューションの提供、具体的にはアセットマネジメントや事業計画ツールの改善、エネルギー設備の効率化に向けたオートメーション、生成AI、デジタルツインなどのテクノロジーを活用し、潜在的な市場への適用可能性も同時に追求していきます。

今後について

2023年9月以降、両者共同で運営するCoE組織を発足し、デジタルビジネスを推進していきます。2023年内には開発投資していくプロジェクトを具体化し、順次プロジェクトに着手します。2024年度以降、これらソリューションを欧州顧客から展開し、順次北米等のマーケットへ拡大していく予定です。
Ferrovial社とNTT DATA, Inc.は、これらのプロジェクトを通じて得られたユーザーエクスペリエンスをグローバルレファレンスとして蓄積・展開することにより、業界全体の発展に貢献していきます。

各社コメント

NTTデータグループはかねてよりTransportation市場において数多くのITソリューションを提供してきました。そして今回、グローバル企業であるFerrovial社とともにデジタルソリューションを創出し、世界へ展開できる機会が得られたことをうれしく思います。さまざまなNTTグループ企業とも連携していきたいと考えています。

NTT DATA, Inc. 執行役員 Chief Digital Assets Officer 栢哲之

Ferrovial社という異なる事業分野との連携は、私たちの技術を新たな分野に提供する機会を与えてくれるという相乗効果を生み出します。インフラや交通などの分野横断的な技術を推進することは、最終的に、企業と社会全体へ利益をもたらします。

NTT DATA Spain CEO Sergi Bosca

両グループの補完的な能力が合わさることは、双方の特長を備えたスペインで最初のエクセレンスセンターを立ち上げるための鍵となり、その後世界中に展開されていきます。これは、マドリードから革新的なソリューションを開発し、私たちのセクターの最先端に私たちを導くユニークな場所になります

Ferrovial Corp. Chief Information and Innovation Officer Dimitris Bountolos