ペイメント事業拡大を目的としたGHL Systems Berhadの株式取得について

背景と概要

NTTデータグループは、『情報技術で新しい「しくみ」や「価値」を創造し、より豊かで調和のとれた社会を実現する』という企業理念のもと、ITを駆使した「しくみ」をお客様とともにつくり上げ、稼働後も改善しながら、お客様の事業や社会の発展に貢献してきました。そして、NTTデータは、コンサルティング力やデジタルテクノロジー及びシステム開発力の強化、アセット拡充を進めていくため、積極的にM＆A投資をしていくことを宣言しています。
今回、これら一連の投資の1つとして、ペイメント事業におけるサービス、ノウハウを含めたアセットを拡充、ASEAN地域での事業基盤強化を目的に、マレーシアの決済サービスプロバイダーであるGHL Systemsの株式取得を行います。同社大株主から、同社が発行する株式の58.7％を取得し、今後、マレーシア証券取引所のルールに基づき、他株主に対して公開買付を提案する予定です。

NTTデータは、より便利で快適なキャッシュレス社会の実現に向けて、日本国内で約40年にわたりペイメントプラットフォーム「CAFIS^®」を運営、決済端末「CAFIS Arch^®」や豊富な付加価値サービスの提供を通じて、加盟店、金融機関へのサービス強化に努めてきました。また、2011年より、日本国内で培ってきた知見を生かしながら、成長を続けるアジア各国に対して、ペイメント分野のサービス提供を通じて社会に貢献すべく、ベトナムVietUnion Online Services Corporation（Payoo）、マレーシアiPay88 Malaysia、インドNTTDATA Payment Services Indiaにて事業を行っています。
GHL Systemsは、1994年に設立されたマレーシアを代表する決済サービスプロバイダーの1社です。48万台以上の決済端末を通じた、あらゆる決済手段に対応したキャッシュレスサービス、電気ガス水道料金などの収納代行サービスなどに強みを持ち、マレーシア国内のみならずフィリピン、タイなどASEAN各国にて同様のサービスを展開しています。

NTTデータは、今回の株式取得により、マレーシア、フィリピン、タイへの決済端末を通じたペイメント事業への進出をします。さらに、NTTデータとGHL Systemsが保有するペイメント分野でのサービスやノウハウ、顧客基盤を組み合わせることで、魅力的な各種決済サービスの提供を通じて、各国キャッシュレス社会の進展に寄与していきます。また、マレーシア国内では、Eコマースへの決済サービスで強みを持つiPay88 Malaysiaとともに、加盟店店頭とEコマースを跨ったワンストップ決済サービスを提供していくことで、加盟店におけるオムニチャネルでの対応を強化していきます。

図：NTTデータが展開するペイメント事業の展開国と主なサービス範囲

対象会社について