中外製薬のがん遺伝子パネル検査へ 臨床検査向けネットワークサービス「L-AXeS®」を提供開始 ~遺伝子検査領域への提供は初、セキュアなネットワーク環境を提供~

サービスインフォメーション

2019年7月10日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、中外製薬株式会社(以下:中外製薬)のがん遺伝子パネル検査サービスでのITネットワーク基盤として、臨床検査向けセキュアネットワークサービス「L-AXeS®」(読み:エルアクセス)を6月より提供開始しました。

「L-AXeS」は、臨床検査業務における検査依頼・結果報告を、オンライン上でセキュアに実施可能とする共同利用型サービスです。本サービスを利用することにより、中外製薬が医療機関に提供するがん遺伝子パネル検査を、適切なセキュリティーレベルを確保したネットワーク環境で実施できます。今回の、がん遺伝子パネル検査サービスでの利用は、「L-AXeS」の遺伝子検査領域への初めての提供となります。

中外製薬のがん遺伝子パネル検査サービスおよび「L-AXeS」は、全国のがんゲノム医療中核拠点病院やがんゲノム医療連携病院への導入・サービス提供が進んでおり、多くの患者さんが各病院において、がん遺伝子パネル検査を受けることが可能となります。

NTTデータは今後も、「L-AXeS」をはじめとした付加価値サービスの提供を通じて、臨床検査分野におけるニーズの実現や課題の解決サポートに引き続き取り組んでいきます。

背景

近年、国の健康・医療戦略の下で推進されているゲノム医療の実現に向けた取り組みとして、がん遺伝子パネル検査が注目されていますが、普及には関係者が安心して利用できる環境によるサービス提供が必要となっています。

「L-AXeS」は、2015年12月よりサービス提供を開始し注1、現在大手の臨床検査会社をはじめ10社以上と契約しており、国公立の大規模病院から診療所まで、幅広い医療機関を対象に利用されています。今回、国内で初めて保険適用された中外製薬のがん遺伝子パネル検査注2に、臨床検査向けネットワークとしてセキュリティーに強みを持つ「L-AXeS」を利用することで、医療における遺伝子検査のより一層の普及が期待されます。今回の中外製薬のがん遺伝子パネル検査サービスでの利用は、「L-AXeS」の遺伝子検査領域への初めての提供となります。

概要

「L-AXeS」は、NTTデータがこれまで培ってきたノウハウを活用することで、医療機関と臨床検査会社間における検査依頼・結果報告の授受について、適切なセキュリティーレベルを確保しつつリーズナブルなコストでオンライン化を実現することができる、共同利用型のサービスです。

ネットワークセキュリティの仕組みとして、NTTデータがこれまで提供してきたレセプトオンライン接続サービスや地域連携サービス等の医療分野向けのサービスと同様に、厚生労働省が定める「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠した、「IPsec+IKE」方式によるVPN通信注3を採用することで、医療情報を扱うネットワークとして適切なセキュリティーを確保できます。

今回、「L-AXeS」はNTTデータが中外製薬から受託し開発した「中外FMIポータルシステム」向け専用のセキュアネットワーク基盤として提供されます。

図:「L-AXeS」利用イメージ

今後について

今後NTTデータでは、「L-AXeS」のサービスメニューを拡充し、クラウド型電子カルテとの連携サービスおよび大容量ファイル送受サービスの提供を予定しています。また「L-AXeS」をはじめとした、付加価値サービスの提供を通じて、今回のような遺伝子検査情報を含む機微情報の安心安全な利活用等、臨床検査分野におけるニーズの実現や課題の解決をサポートし、患者さんおよび医療関係者に貢献できるよう、引き続き取り組んでいきます。

注釈

  • 「L-AXeS」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名等は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第二公共事業本部
ヘルスケア事業部
第一統括部
クリニカルデジタルネットワーク担当
田中、池、西村、芝崎
TEL:050-5546-8632