新型コロナウイルス対策として、遠隔医療ソリューション「ehCOS Remote Health」の機能強化を実施 ～2万名を超える新型コロナウイルス患者の支援に貢献～

「ehCOS Remote Health」は、患者自身でセルフトリアージを実施し、診断を受けることができるソリューションです。診断を受けた患者や検査の結果、陰性判定となった後に体調が悪化した患者に対して、電話によるモニタリング機能も提供している他、ビデオ会議や統合型チャットシステム機能の提供により、患者・医療関係者・介護員間のスムーズなコミュニケーションにも貢献しています。さらに、モニタリングの期間中、患者が「ehCOS Remote Health」上で自身の容態の変化等を入力することで、関係者全員が患者の容態に関する最新情報を得ることもでき、容態が変化した際の迅速な対応も可能としているため、すでに本ソリューションを利用しているヨーロッパ、南米等の医療機関では遠隔医療に不可欠なツールとして認識されています。

このたび、NTTデータでは新型コロナウイルスへの対応策として、「ehCOS Remote Health」に新機能追加・改修を行い、欧州・南米の公共分野および民間の医療業界の既存顧客に提供を開始しました。

新たな機能として、新型コロナウイルス用にカスタマイズしたモニタリング機能、EMRとの連携機能、患者コミュニケーションをさらに改善するため新たに開発したチャットボット機能を提供しています。新型コロナウイルス用にカスタマイズしたモニタリング機能を活用することで、例えばコールセンター等のスタッフが自宅療養患者の優先度に基づきモニタリングを行い、電話にてフォローアップすることができるようになります。また、重症化予兆のある患者には医師の診察を手配したり、状況により食料や薬の宅配の手配もできるようになります。これにより、患者は在宅であっても、医療関係者とスムーズにコミュニケーションを行い、病院に行かずとも、新型コロナウイルスに関連した遠隔治療を受けることが可能となります。

新たに開発したチャットボット機能には、仮想音声・テキスト入力アシスタント「EVA（イーバ）」を実装しており、これによりコミュニケーションプロセスを簡素化し、チャットボット経由での患者のセルフトリアージを実現しました。「EVA」の活用により、患者のセグメンテーション（分類）や治療指針の策定、パンデミック後の市民への周知の自動化、テレビ会議システムの改善、遠隔モニタリングの強化、臨床情報の受信/発信に関する標準化や改善等も対応可能です。

図：チャットボットの画面イメージ。持病の有無や自身の病状を入力することで、チャットボットが診療要否や健康に関するアドバイスを行う。

現在の危機的状況を受け、世界は劇的に変化しており、新しい未来を早急に創造するために高度な知識と強力な技術力の重要性が増しています。AIの活用、組織改革、クラウドなどの先端技術の活用などの取り組みの中で、「ehCOS Remote Health」は、社会の最も重要な分野の1つである医療分野をサポートするために開発された革新的なソリューションです。遠隔医療の分野は急速な発展を余儀なくされている中、NTTデータは最先端の技術を取り入れた医療サービスを提供していきます。

この世界的な課題に取り組むにあたり、テクノロジーは我々の味方です。自己診断ツールを利用することで、医療システムには柔軟性が生まれ、貴重な情報にもつながります。また、患者の治療方針も変化するでしょう。

「ehCOS Remote Health」の開発への投資ならびに南米全体ですでに発揮している社会的影響力こそが、NTTデータとeverisが社会全体を共に担う大きなコミットメントの礎となります。

グローバルで医療機関向けCOVID-19対策ソリューションを強化
～遠隔医療、医療画像アーカイブソリューションの機能強化により、医療機関の活動に貢献～
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2020/060401/

株式会社NTTデータ
グローバルマーケティング本部
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