iQuattroとAnaplan、マルチエンタープライズコラボレーション領域におけるサービスを共同展開

背景

コロナ禍による企業活動や顧客需要の変化、地政学リスクの向上に伴う原材料・部品の調達への影響、為替の急激な変動、新たな規制への対応など、社会を取り巻く環境の複雑性はさらに増しています。さらに、環境省の目指す2050年カーボンニュートラルや、2030年度の温室効果ガス削減を実現するために、複数企業間において排出される温室効果ガス（GHG）の情報を適切に管理・可視化していくこともサステナビリティ経営を実現していくためにも企業にとって重要な要素となっています。
このように複雑化・多様化するサプライチェーンにおいて、自社だけではなく、サプライヤ―など社外のステークホルダーとも連携しながら、E2E（上流～下流）での情報を可視化することにより必要なタイミングで必要な人が適切な情報を得ることが必要になっています。一方でこれまでは、企業間・拠点間をまたいだ生産計画や納品計画などの情報は、各担当者が手作業で入力し、連携するアナログな作業が主流でした。このため、情報収集・集計に多大なる時間とコストを要し、また属人的であるため、ミスの発生により多くの手戻りが発生するケースもあり、急な変更に対する意思決定の遅れや正確性の低下も招いていました。

本提携について

このたび、「iQuattro」と「Anaplan」の連携により、お客さまの持続可能なサプライチェーンの実現に寄与すると判断し、企業・拠点間における情報・計画連携領域での連携を強化しました。今後、両社ではプロジェクト推進・技術面での連携による共同でのサービス強化を行い、それに伴う、人材育成や販売強化を推進していきます。

具体的には、当該領域では複数企業やユーザーがさまざまなタイミングでデータを入力、情報を参照されるため、入力データの確認や前処理、参照時のデータアクセス制御や開示範囲の設定が必要となります。これらの機能を「iQuattro」が提供するデータ処理・連携機能を活用することで実現します。データの正確性と頻度・精度を向上することで、各企業は計画策定業務に集中することが可能となり、「Anaplan」がもつ柔軟性を担保した上でのよりスピーディーかつセキュアなサービス提供が可能となります。

今後について

本提携強化により、Anaplanが持つ計画策定の強みを保持しつつ、iQuattroのデータ処理・連携機能を活用することで、より多くのサプライチェーンでの利用を両社で推進します。不確実性の高まる昨今の社会情勢において、各企業が直面する「持続可能なサプライチェーンの構築」を支援します。さらに今後、日本での実績をベースとしてグローバルへの展開を進めていきます。

iQuattro（アイクアトロ）について

https://iquattro.nttdata.com/
NTTデータが2017年から提供するiQuattroは、企業間や業務プロセス間での情報活用を推進するプラットフォームです。数百社で構成される組み立て製造業の大規模サプライチェーンデジタル化プロジェクトなどの実績を有し、サプライチェーンの高度化を目指す企業様の構想立案から施策実行および定着までをトータルサポートします。

Anaplan（アナプラン）について

Anaplanは、ビジネスの分析、計画、実行のための革新的な方法を提供します。Anaplan独自のHyperblock™テクノロジーは、リアルタイムにパフォーマンスを分析し、将来の結果を予測することで、より迅速かつ確実な意思決定を可能にします。Anaplanは、ビジネスを前進させるため、企業全体で統合された戦略や計画を実現します。サンフランシスコに本社を置くAnaplanは、世界に200社以上のパートナーと2,000社以上の顧客を擁しています。https://www.anaplan.com/jp/