自治体向け防災サービス「サトモリ™」の提供を開始

背景

近年、激甚化した自然災害や気象災害等が頻発しており、災害被害の規模も増大しています。自治体としてこのような災害状況の変化に対応し、市民の安全を確保するためには、従来のような行政からの情報発信を契機とした避難行動だけでなく、市民一人ひとりの自発的な「早期」避難行動がより一層重要となります。
このような背景から、NTTデータは市民の自発的な「早期」避難行動を誘発する仕組みとして、市民一人ひとりに応じたプッシュ型の防災サービスである「サトモリ」を提供します。サトモリには「ふるさとを守る」の意味が込められています。サトモリを通じて、パーソナライズされた災害情報の通知と身近な人との相互の声掛けにより、自治体職員を介さずとも、災害時に市民自らが「考えられる」「逃げられる」防災サービスの実現を目指します。

図1：自発的な「早期」避難行動を誘発する仕組み

サトモリの概要および特長

サトモリは、自治体職員、都道府県防災システム（EYE-BOUSAI^®注2等）／Lアラート^注3およびHALEX^®注4等から発信される災害情報を、市民一人ひとりにパーソナライズして、プッシュ型で効率的に届けるサービスです。NTTデータグループが有するEYE-BOUSAI、HALEX等のアセットを活用することで、これまでの提供実績で培ったノウハウをもとに、自治体向けの各種防災関連ソリューションとの連携も目指します。

図2：サトモリの概要

サトモリが提供する主な機能

（1）Web機能（自治体職員向け）

Web機能は、避難所の登録、変更、削除により、市民に避難先候補の正確な情報を提供することができます。発災時には、避難所の開設／閉鎖を更新することが可能で、避難を計画している市民へ避難所の最新状態をお届けします。また、自治体が避難情報発令を配信する対象エリアの登録、変更、削除も可能で、発災時には、登録した避難情報発令エリア単位で、ピンポイントの警戒レベル通知を行うことができます。

（2）スマートフォン アプリ（市民向け）

スマートフォン アプリは、自宅位置や現在位置からピンポイントで災害情報を受信してアプリに表示するとともに、事前に登録した家族等と安否の情報を共有します。直感的でわかりやすいユーザーインターフェースにより、だれでも簡単にマイ・タイムラインの作成が可能です。ご自身だけでなく家族等も含めてパーソナライズされた災害情報をお届けします。

表：スマートフォン アプリ

機能	概要
マイ・タイムライン	直感的なユーザーインターフェースと充実したガイドにより、順番に操作していくことで、警戒レベルに応じた一人ひとりの避難行動計画を誰でも簡単に作成できます。 自宅位置をハザードマップ注5に重ねて表示可能です。自宅の危険度を容易に確認することができます。 具体的な避難行動計画のテンプレートを充実させました。テンプレートから取捨選択するだけでも、実用的なマイ・タイムラインとなります。
災害情報表示	各種災害情報を時系列に表示するとともに、避難行動が必要な場合注6は、マイ・タイムラインに登録した、警戒レベルに応じた避難行動計画をサマライズして表示します。
災害マップ	現在位置や自宅位置を表示したマップ上に、キキクルの情報を重ねて表示することができます。 また、事前に登録した家族等について、災害の危険性が高いと判定された場合注6、家族等の位置情報についても、マップ上に表示することができます。
家族等安否確認	事前に登録した家族等について、安否の情報（警報や避難情報が発令されていないか）を一覧で確認することができます。 家族等の登録については、QRコードの読み取りや、連携用URLをメール等で共有することで可能です。 連携が不要となった場合は、簡易な操作で登録解除が可能です。