次世代音声生体認証サービス「Pindrop VOICE API」の代理店契約を締結
~音声認識によるビデオ会議等でのなりすまし防止~
トピックス
2023年4月28日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、2023年3月に次世代の音声生体認証サービス「Pindrop VOICE API」の代理店契約をPindrop Security, Inc.(以下、Pindrop Security)と締結しました。
Pindrop VOICE APIは、音声による本人確認およびディープフェイクにより合成された音声や録音された音声を検知するセキュリティソリューションです。利用者は事前に自身の声をシステム上に登録することで、異なる人物による利用を音声で検知し、不正を防止します。今回の契約により、NTTデータは日本国内において、「Pindrop VOICE API」の提供が可能となります。銀行、保険、証券などの業界を中心に、プライバシーが必要とされる公共サービスやヘルスケア、高度な認証の仕組みが必要となるメタバース、電気自動車などの業界に対し、音声による高度な認証を実現します。
背景
コロナ禍で定着したビデオ会議に関して、「ビデオ会議の相手が自分たちの意図している人物であるかどうかを認証する仕組みが必要」などセキュリティに関する懸念が挙げられます。NTTデータでは、2021年からPindrop SecurityとのPoCを通じて、ビデオ会議におけるなりすまし防止の手段として、Pindrop VOICE APIを用いた音声生体認証が有効であることを確認しました。
概要(特長)
コロナ禍を背景にDXが加速し、銀行、証券、保険、失業保険給付といったサービスでアカウント乗っ取りやなりすましといった詐欺行為により損失が拡大したと言われています。Pindrop Securityの音声生体認証サービスは、高いセキュリティに加え、声紋登録に必要な時間は15秒、認証は2秒で済むため、利用者にとって認証のストレスを軽減します。
同社とのPoCを通じてその有効性を確認したことから、このたび「Pindrop VOICE API」の代理店契約を締結しました。以下は、当該製品の特長です。
簡易な導入
お客さまごとの初期モデルの構築は不要です。サービス開通後、速やかに生体音声検知機能を利用できます。声紋を登録すれば、音声生体認証が利用可能です。
自然な会話で登録・認証が可能
利用者は、自然な会話をするだけで登録・認証を行えます。声紋登録に必要な時間は15秒、認証は2秒です。
肉声か否かを検知可能
声紋が登録されていなくとも、合成された音声や録音された音声を検知することが可能です。
言語非依存
言語に依存しないモデルであり、利用者の発話言語によって精度は変わりません。
テキスト非依存
特定の文言を読み上げる必要はありません。自然な会話をするだけで機能します。
日本国内のデータセンターでサービス提供
声紋は個人情報保護法において、個人情報と位置づけられます。大切な声紋データは日本国内のデータセンターで保管するので、安心して利用できます。
今後について
日本市場でもDXが加速する中、NTTデータはビデオ会議だけでなく、銀行、保険、証券などの業界を中心に、プライバシーが必要とされる公共サービスやヘルスケア、高度な認証の仕組みが必要となるメタバース、コネクティッド・カーなどの業界に対し、ストレスのない、セキュアな認証プロセスを提案していきます。
注釈
- 「Pindrop」はPindrop Security, Inc.の登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
ネットワークソリューション事業部
営業担当
斉東、新宮
TEL:050-5545-7502