本人確認サービスBizPICO®が公的個人認証を利用した最新の利用者情報取得に対応
トピックス
2023年10月2日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、本人確認サービスBizPICO®において、2023年10月2日より公的個人認証を利用した最新の利用者情報(住所、氏名、生年月日、性別の4情報:以下、基本4情報)を最新化するサービスを提供開始します。
BizPICOでは公的個人認証サービス注1を用いたマイナンバーカードによるオンライン本人確認を中心としたサービス展開をしています。今回提供するのは、公的個人認証サービスを用いて本人確認を実施した利用者の基本4情報に異動が発生した際、事前の本人同意に基づき本人確認実施事業者・行政機関(以下、「サービス提供者」)に最新情報を提供するサービスです。サービス提供者は、利用者の基本4情報に変更が生じた場合、本人からの変更届出なしに利用者情報を最新化できるようになります。これにより、サービス提供者は各利用者に最新情報確認のためのメール、はがき送付が不要となり、郵送物の不届きを減らします。また、住所情報に基づいたサービス等、正確な基本4情報を必要とするサービス提供の価値向上にも寄与します。
背景
2023年5月16日より、地方公共団体情報システム機構(以下、「J-LIS」)は、公的個人認証サービスにおける最新の基本4情報提供を開始しました。公的個人認証サービス(以下、「JPKI」)はマイナンバーカードによる厳格なオンライン本人確認手段であり、2015年より民間事業者にも開放されています。民間事業者による公的個人認証サービスの利用は法律上の制約があり、このたび追加された最新基本4情報取得も同様です。
民間事業者がJPKIを利用するにあたり必要な総務大臣認定事業として早期よりサービスを開始し、多くの民間事業者や行政機関が利用しているBizPICOは、このたび最新の基本4情報取得に係るサービスを提供開始します。
JPKIによる最新基本4情報取得機能の利用メリット
- サービス提供者は、顧客の変更後の住所情報等を簡単かつスピーディーに入手可能となることで、住所確認用はがき送付のための事務手数料や郵送物の返戻を削減できます。
- 金融サービスなど厳格な顧客情報管理が求められる業務において、常に顧客情報を最新に保つことができます。
- 厳格な居住地判定を行うことができるため、実態に即したサービス提供を行うことができます。
概要(特長)
BizPICOによる最新基本4情報取得機能においては、以下の3つの特長があります。
1.オンライン処理、バッチ処理の2パターンによる情報提供
最新の基本4情報を(1)オンライン処理と(2)バッチ処理の2パターンで提供します。サービス提供者での情報の扱い方に応じて選択できます。
(1)オンライン処理
対象ユーザーの最新の基本4情報をリアルタイムで取得できます。例えば、対象ユーザーの現在の基本4情報を、厳格にリアルタイム性を持って確認する必要がある場合に活用できます。
(2)バッチ処理
定期的に対象ユーザー群の基本4情報の異動有無確認と最新の基本4情報の取得を行います。
例えば、ユーザーデータベースを定期的に最新化する必要がある場合に活用できます。
2.正確性の高い顧客管理用識別子の生成・提供
BizPICOでは署名用電子証明書による本人確認実施時に「PICO ID注2」という識別子を返却します。サービス提供者のシステムではPICO IDを用いたユーザー管理ができ、最新の基本4情報取得機能利用時も本識別子による操作を行います。また、PICO IDは同一人物による多重処理防止にも役立てられます。
3.J-LIS手数料の最適化
最新の基本4情報取得実施時には、J-LISへ手数料の支払いが発生します。BizPICOでは、手数料最適化のアルゴリズムを用いているため、サービス提供者の負担を減らせます。
注釈
- 注1 総務省および地方公共団体情報システム機構の提供するマイナンバーカードのICチップ内に格納された電子証明書を用いて、オンラインでの本人確認を実施するサービス。
- 注2 PICO IDは同一個人に対して、利用するサービス提供者ごとに異なるIDが払い出されるため、サービス提供者をまたがったユニークIDではございません。
- 「BizPICO®」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第三公共事業本部
デジタルソサエティ事業部
BizPICO営業
伊東、福田、津曲
TEL:050-5546-7720
E-mail:bizpico-service@kits.nttdata.co.jp