セブン‐イレブン加盟店向け保険代理店チャネルのデジタル化を実現

背景

セブン・フィナンシャルサービスでは、これまで加盟店への保険加入情報を、年に2回紙媒体で提供しており郵送コストや加盟店からの問い合わせ対応などにかかる稼働負荷に対する課題がありました。他方、加盟店においては紙の保管や管理等の手間が課題でした。
今回このような課題を解決するため、NTTデータは「契約者プラットフォーム」を活用し新たなデジタルチャネルを構築しました。

契約者プラットフォーム概要

セブン・フィナンシャルサービスが採用した「契約者プラットフォーム」は、保険代理店と保険加入者のコミュニケーションをオンライン上で実現するプラットフォームです。本プラットフォームでは、以下図の通り、高いセキュリティーでの認証認可により、保険契約者が、自身の保険契約情報の保管や閲覧、お知らせ機能による通知受領やFAQの確認等をWEB上で行うことができます。

図1：契約者プラットフォーム機能イメージ

効果・採択理由

セブン・フィナンシャルサービスは、「契約者プラットフォーム」の基本機能を活用し、加盟店が、契約情報や関連する必要情報を、デバイスや時間・場所を問わずに、WEB上で確認することを可能にしました。かつ、FAQや保険商品パンフレットが閲覧できるようになったことから、加盟店の利便性を向上することができるとともに、セブン・フィナンシャルサービスにとっても紙の準備、郵送や問い合わせ対応等の各種コスト削減につなげることができました。
さらにコスト低減のみでなく、加盟店とデジタル上での直接的な顧客接点を得たことで、個人に合わせた積極的なメールでの情報通知やOne-to-Oneマーケティングがさらに行いやすくなりました。

また、契約者プラットフォームは、基本機能をベースに、ニーズに合わせた柔軟なカスタマイズも可能です。本サービスでは、加盟店向け保険の特性である、1事業主が複数店舗の保険に加入する状況に合わせ、デバイスを問わずに、1つのIDで加入している複数店舗の保険契約情報の管理・一覧表示を実現しました。今後もチャットボット機能の拡充など、加盟店向け利便性向上に資する継続的なサービス拡充を予定しています。

NTTデータでは上述の本サービスを、開発着手から4カ月後という短期間で実現しました。基本機能の活用および柔軟なカスタマイズにより、自社開発よりも早く安く本サービスの提供を開始できることが、セブン・フィナンシャルサービスが本サービスを採択した最大の理由です。

図2：セブン‐イレブン加盟店利用画面イメージ

今後について

NTTデータは2025年までに100万ユーザーの利用を目指します。また、他サービスや他プラットフォームとの連携、その他手続きのシームレス化なども目指し、保険契約者のカスタマーエクスペリエンス向上やさらなる保険代理店の業務効率化に努め、保険業界の発展に寄与します。