要介護認定調査における認定調査タブレットアプリの有用性を実証
~横浜市、札幌市、かながわ福祉サービス振興会とともに実証実験を実施~
トピックス
2023年12月19日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、横浜市、札幌市、公益社団法人かながわ福祉サービス振興会(以下、かながわ福祉サービス振興会)とともに、要介護認定調査業務を対象とした「認定調査タブレットアプリ」の実証実験を行い、その有用性を確認しました。
本実証実験では、認定調査経験者にアプリを利用いただき「認定調査依頼書の情報をアプリで取り込み、調査内容を入力する」といった一連の流れにおける課題や導入によるメリットを確認しました。
NTTデータは今後、認定調査タブレットアプリの実用化に向けて、本実証実験の結果を基に機能拡充やUI/UX改善を推進します。また、認定調査の電子化を起点に要介護認定業務全体のデジタル化を進めることで、要介護認定を迅速に行う仕組みのサポートを行っていきます。
背景
地方公共団体は、介護サービスの受給を希望する被保険者に対して、介護サービスの要否や提供するサービスの程度を判断する要介護認定を行っています。要介護認定では、主治医が作成した意見書と、調査員が被保険者宅を訪問して聞き取り調査する認定調査の結果を基にコンピューターによって一次判定が行われ、その後介護認定審査会により二次判定が行われます。支援を必要とする被保険者にいち早く介護サービスを提供するために地方公共団体は要介護認定申請から認定結果の通知にかかる日数の短縮に取り組んでいます。
要介護認定のフローのうち認定調査は、多くの地方公共団体において紙ベースで運用されており、調査票の作成に記入の手間や時間がかかることに加え、紙の保管の問題、紛失リスクといった課題があります。
これらの課題を解決する手段として、NTTデータは、タブレットアプリ上で認定調査依頼書の情報の取り込み、調査内容の入力、調査結果の転送ができる「認定調査タブレットアプリ」を開発しました。
その実用性を検証するため、2023年8月から10月まで、要介護認定業務のデジタル化に関心のある横浜市、札幌市、およびかながわ福祉サービス振興会とともに、認定調査業務におけるタブレットアプリ導入に伴うメリットの確認や課題抽出のための実証実験を行いました。
実証実験について
実証期間 | 2023年8月~10月 |
---|---|
参加団体 | 横浜市(港南区 区政推進課/高齢・障害支援課、健康福祉局 高齢健康福祉部 介護保険課) 札幌市(保健福祉局 高齢保健福祉部 介護保険課) かながわ福祉サービス振興会 |
目的 |
|
参加者 | 地方公共団体や公益社団法人に所属する認定調査員および認定調査経験を有する職員 |
内容 | 参加者が実業務を想定しながらロールプレーイング形式で認定調査タブレットアプリを操作し、画面構成や各機能の優れた点と改善点、タブレットアプリ導入のメリットに関するインタビュー・アンケートを実施 |
結果 | メリット:
課題:
|
今後について
今後は、本実証実験の結果を基に認定調査タブレットアプリの製品化に向けて取り組みます。また、認定調査の電子化を始めとして、要介護認定業務の申請から認定結果通知までの業務をデジタル化することで、迅速に要介護認定が行われる仕組みのサポートを行っていきます。
注釈
- 文章中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
社会基盤ソリューション本部
デジタルコミュニティ事業部
第二ビジネス統括部
第二営業担当
浜口、渡辺、板垣
TEL:050-5546-2448