『戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/スマートモビリティプラットフォームの構築』に採択
~モビリティサービスを支えるデータ基盤「Japan Mobility Data Space」整備に向けた研究開発に参画~
トピックス
2023年12月25日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の「戦略的イノベーション創造プログラム注1(SIP:エスアイピー)第3期/スマートモビリティプラットフォームの構築」注2(研究推進法人:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下:NEDO))の公募に採択されました。
本研究開発では、社会課題の解決やSociety 5.0の実現に資するようなモビリティサービスの創造を目指します。NTTデータが担うテーマは「人と情報をつなげるThe Japan Mobility Dataspaceによるスマートモビリティ社会の実現」です。地域やエリア、プラットフォームごとに分散管理されたデータを連携させ、データのみならずデータを活用する人とサービスをつなぐための仕組みとして、分散連邦型データ連携基盤「Japan Mobility Data Space」を中核とする4つの研究開発項目に関する研究開発を進め、その実装を目指します。
NTTデータは、Japan Mobility Data Spaceの構築、実装を通して、データ・ツール・サービス・人を安全・安心に繋ぎ、日本におけるモビリティデータの流通基盤を提供することで、新たなモビリティサービスの実現に寄与し、地域や社会の課題解決に貢献していきます。
背景
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させ、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会であるSociety
5.0では、都市空間やモビリティサービスのあるべき姿として、「自由に自立して安全・快適に環境・他人・まちに優しく皆が、モノが、サービスが移動できるモビリティディバイドのない社会」の実現を目指しています。
「SIP第3期/スマートモビリティプラットフォームの構築」は、移動する人・モノ・サービスの視点から、地域に存在する伝統的な公共交通手段に加えて、自家用車、貨物車などの広範なモビリティ資源や新しいモビリティ手段の活用を可能にするようなハードとソフト双方のインフラとこれらを包み込むまち・地域をダイナミックに一体化し、安全で環境にやさしく公平でシームレスな移動を実現するプラットフォームのミッションの実現に向けて、モビリティ資源の再定義と社会実装の推進、インフラのリ・デザイン、スマートモビリティサービスの実験・実装・ビジネス化の支援に取り組むものです。
このたびNTTデータは、「人と情報をつなげるThe Japan Mobility
Dataspaceによるスマートモビリティ社会の実現」をテーマとして、内閣府の「SIP第3期/スマートモビリティプラットフォームの構築」(研究推進法人:NEDO)の公募に応募し、採択され、モビリティサービスを支えるデータ基盤「Japan
Mobility Data Space」整備に向けた研究開発に参画することになりました。
概要
NTTデータでは、「人と情報をつなげるThe Japan Mobility
Dataspaceによるスマートモビリティ社会の実現」をテーマに、「SIP第3期/スマートモビリティプラットフォームの構築」にて定義される研究開発項目注2のうち、
- 研究開発項目(9):多種多様なモビリティプラットフォーム/関連データの統合・相互利活用基盤の構築、実証・研究開発項目(10):安全・快適・豊かなモビリティの実現のための、サイバーフィジカル型道路空間デジタルシステム基盤(デジタルサンドボックス)の構築
- 研究開発項目(11):都市OS上のモビリティ対応サービスの開発
- 研究開発項目(16):スタートアップ等の事業者間のモビリティデータシェア・共有が可能な基盤となるSSM(Shared Service for Mobility)の構築
に取り組みます。中核となるJapan Mobility Data Spaceは、モビリティ分野を中心に地域やエリア、プラットフォームごとに分散管理されたデータを連携させ、サービス開発に必要となるデータの取得、検証環境の提供やサービス事例・ノウハウの横展開が可能となるような仕組みとして実現し、データ・ツール・サービス・人を繋ぎ、一気通貫でサービス創出まで行うことが出来るプラットフォームを目指します。
NTTデータでは、すでにSIP第2期/自動運転(システムとサービスの拡張)において、交通環境情報ポータル「MD communet®」を構築し運営を行っています。モビリティ分野を中心とした8,000件を超えるデータカタログ、90を超える会員と共に、社会課題解決に取り組んできたノウハウを本プロジェクトに活かしていきます。
今後について
NTTデータは今後、「Japan Mobility Data Space」の設計や開発、実証・評価に取り組み、社会実装を目指します。交通や移動の効率性や機能強化はもちろんのこと、生活環境やライフスタイルの変化に合わせた柔軟な対応、ひいては人々のウェルビーイングの実現を目指し、地域や社会の課題解決に貢献していきます。
注釈
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注1
内閣府『戦略的イノベーション創造プログラム』
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/ - 注2 「SIP第3期スマートモビリティプラットフォームの構築」では、研究開発項目が19定められており、NTTデータは、「(9):多種多様なモビリティプラットフォーム/関連データの統合・相互利活用基盤の構築、実証」「(10):安全・快適・豊かなモビリティの実現のための、サイバーフィジカル型道路空間デジタルシステム基盤(デジタルサンドボックス)の構築」、「(11):都市OS上のモビリティ対応サービスの開発」、「(16):スタートアップ等の事業者間のモビリティデータシェア・共有が可能な基盤となるSSM(Shared Service for Mobility)の構築」に提案し、採択されています。
- 「MD communet」は、国内における株式会社NTTデータの商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
社会基盤ソリューション事業本部
ソーシャルイノベーション事業部
スマートビジネス統括部
営業企画担当
中島、礒、近藤、鶴家
E-mail:mdcommunet@am.nttdata.co.jp