地域交通の実態を分析する「SiFFT-TDM®」、
パーソントリップ調査のデータを活用した新機能を提供開始

トピックス

2024年1月15日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、交通課題を抱える自治体向けに提供しているSaaS型ソリューション「SiFFT-TDM(シフトティーディーエム)®注1において、2024年1月4日より、自治体等が実施したパーソントリップ調査注2のデータを活用した新機能の提供を開始しました。
本機能により、「どのような人が」「どのような目的で」「どこからどこへ」「どのような交通手段で」移動したかを地図上で可視化・分析できるようになります。公共交通に限らない住民の行動実態がわかるため、自治体は潜在的なニーズを踏まえた交通網の検討や、自家用車での移動から公共交通への転換を促す施策の検討等に役立てることができます。本機能のファーストユーザーとして、群馬県前橋市がサービス開始時より利用を開始します。
NTTデータは今後もSiFFT-TDMの提供を通して、全国の交通課題を抱えるさまざまな地域を支援していきます。

背景

全国の地方都市では、自家用車移動への依存、公共交通の弱体化、交通弱者の存在、地域の交通網を担うドライバーの不足等が喫緊の課題となっています。
一方で、課題の解決に向けた対応策を地域と協議する上で、地域の移動実態を示すデータが不足しており、具体的な対応が進んでいないのが実態です。
NTTデータは、交通課題を抱える自治体向けのSaaS型ソリューション「SiFFT-TDM®」の提供を通して、こうした課題解決に寄与する取り組みを推進してきました。
2023年1月よりSiFFT-TDMのサービスを提供している群馬県前橋市に加え、2024年1月から神奈川県川崎市への提供を開始しました注3

新機能の概要

2024年1月4日よりSiFFT-TDMの新機能である「パーソントリップ調査分析機能」の提供を開始しました。これまでSiFFT-TDMは地域の公共交通の利用実態の可視化・分析・統計を行う「EBPM機能」を中心にサービスを提供してきました。新機能の提供により、自治体では公共交通に限らない住民の行動実態を把握でき、潜在的なニーズを踏まえた交通網の検討や、自家用車での移動から公共交通への転換を促す施策の検討等が可能となります。

パーソントリップ調査分析機能は「どのような人が」「どのような目的で」「どこからどこへ」「どのような交通手段で」移動したかを地図上で可視化・分析できる機能です。
SiFFT-TDMの画面上で注目したい地区や時間帯を選択すると、そこからどこの地区にどのくらいの人が移動しているのか、地図上で確認することができます。また、それらの移動の詳細(目的・移動手段・人数)を一覧で確認することも可能です。例えば、分析結果を基に、移動需要に合った運行形態でのバスの運行、新たなモビリティの導入等、公共交通の利用への転換を促すための施策を検討することができます。

図:パーソントリップ調査分析機能の画面イメージ

図:パーソントリップ調査分析機能の画面イメージ

今後について

NTTデータは今後も自治体をはじめとした関係者と対話を重ねながら、SiFFT-TDMの普及を通じて交通課題を抱えるさまざまな地域の支援を行っていきます。

注釈

  • SiFFT-TDM®は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
公共統括本部
第一公共事業本部
モビリティ&レジリエンス事業部
町田、中川、藤井
E-mail:sifft-tdm_info@kits.nttdata.co.jp