保険会社共同ゲートウェイ 生命保険の時価残高照会機能の提供先を拡大

背景

保険業界では2016年の保険業法改正^注3以降、顧客本位の業務運営が求められています。また、昨今の為替、外債金利、株価等に連動した指数等の金融トレンドにより外貨建て保険のニーズが高まり、その販売が増えています。これらを背景に保険契約者に契約後も時価残高を定期的に伝えるといったアフターフォローの強化が必要となっています。
NTTデータは業界プラットフォームとして保険会社57社と保険代理店1万1,000社を繋ぐ共同GWを2002年から提供してきました。保険会社から保険代理店への情報提供（保険業法改正対応）、保険募集のペーパレス化の推進など、保険業界の環境変化に合わせて機能を拡充してきました。
時価残高照会機能についてはこれまで限定的に試験提供してきましたが、保険代理店の利便性をさらに高めるため、このたび提供先を拡大して本格提供を開始します。

機能概要

本サービスは、共同GWによって結ばれた保険会社と保険代理店の間をAPIで接続し、生命保険の時価残高（解約返戻金等の情報）をリアルタイムに取得できます。共同GWと生保標準APIを活用することで、セキュアな環境下で共通の照会画面から複数契約、複数人の最新情報を一括照会可能とします。保険募集人は保険会社のWEBシステムへのアクセスやコールセンターへの問い合わせをすることなく、ボタンひとつで容易に情報取得ができるようになります。

図1：サービス提供イメージ

図2：共通照会画面イメージ

今後について

NTTデータは今後も生保標準APIの普及を進め、保険業界のサービス向上に貢献していきます。保険会社共同ゲートウェイにおいても保険業界の共通基盤として業界共通サービスの拡充を図り、保険会社と保険代理店を中心とした保険業界に携わる企業の業務を支援します。