NTTとNTTデータグループが世界三大レース インディ500においてAIを活用したスマートソリューションを提供

~モ―タースポーツファンの新たな観戦体験に貢献~

トピックス

2024年5月24日

日本電信電話株式会社
株式会社NTTデータグループ

インディアナポリス発‐2024年5月23日‐NTTとNTTデータグループは、現地時間2024年5月26日(日)に米国インディアナポリス州にて開催される世界三大レースの一つ第108回インディ500(108th Running of the INDIANAPOLIS 500)において、モータースポーツファンの観戦体験向上を目的に、活用した革新的なスマートソリューションを提供いたします。

両社は、各レーシングカーに搭載された140以上のセンサーから取得する80億以上のデータと、高度なAIを活用することで、高精度なレース戦略予測を実現しました。これにより、モータースポーツのなかでもチームの戦略や駆け引きが特に複雑で重要とされる「インディカー・シリーズ」において、レース会場やリモートで観戦するファンが、プロドライバーやプロレーシングチームと同じ視点に立ち、レース中の戦略や駆け引きなどをリアルタイムで楽しむことが可能となりました。
また、一日で30万人以上が来場するインディ500の会場インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)においては、各ゲートの入場待ち時間や混雑ピークエリア予測の情報を30秒ごとに提供し、ファンがレース会場に安全に入場し観戦できる取り組みを推進しております。

インディカーとインディアナポリス・モーター・スピードウェイを所有するPenske Corporationの会長であるRoger Penskeは、「NTTデータグループは、技術がモータースポーツに与える影響の限界に挑戦し、先進的かつ効果的な方法で膨大なデータ活用を支援してくれています。NTTデータグループは、レース会場内にいる30万人を超えるファンに対して、安全性、セキュリティ、効率性を提供し、イベント運営を支えています。また、リアルタイムのデータはレース管理や、NTTデータグループが提供するINDYCARアプリにも提供されています。」と述べています。

NTT DATA, North AmericaのCEOであるEric Clarkは、「私たちは毎日、医療、金融サービス、保険、製造、公共部門などの重要な分野で世界をリードする企業と協力しています。INDYCARレーシングチームやNTT INDYCARシリーズの会場は特に多くのリアルタイムのデータや分析を提供している組織となります。INDYCARとの提携により、リアルタイムで当社の製品を分析し、検証を行うことができます。これらの学習を利用して、お客さまのビジネス変革や持続可能性の向上、AIの活用、CXの向上、技術革新の拡大を支援します。」と述べています。

なお、NTTは2024年のインディ500レース会場において、プロドライバーの高度な運転技能に代表される言語化できない身体感覚を第三者へ伝える身体知(EmbodiedKnowledge)共有技術を活用したカーシミュレーターを公開いたします。本シミュレーターでは、実際のレースで感じるハンドル抵抗やシート振動を受けながら、触覚や視覚を通じて、プロドライバーの手足の動きを、自らの身体と同期させることが可能です。
今後は、本技術の活用により、これまでウィンドサーフィンなどで実施してきたスポーツ産業におけるパフォーマンス向上や育成強化への貢献に加えて、言語化できない身体感覚を第三者へ伝えることによる技術やノウハウの伝承など、幅広い産業での活用をめざします。

NTT 人間情報研究所の日髙浩太所長は、「インディ500は、洗練されたプロドライバーの身体知が発揮されるレースの頂点です。今回はプロドライバーの洗練された身体感覚を直接体験することで、身体知の真の意味を理解できる機会を実現しました。今後は、さまざまなセンシング技術により取得したデータを活用し、身体感覚をより高い精度で伝え、追体験できることをめざします。」と述べています。

NTTグループは、今後も顧客のための課題解決や事業拡大に向け、革新的な技術を開発、提供してまいります。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータグループ
グローバルマーケティング&コミュニケーション本部
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