NTTデータとワークデイが人的資本経営の実現に向け戦略的協業を開始

背景

近年、国内においてビジネス環境を取り巻く変化の加速や労働力不足が深刻化する中で、持続的な成長と企業価値の向上、最適な人財管理を実現するために、人財を基軸に取り組むことが喫緊の課題となっています。この課題を解決していくため、NTTデータとワークデイはデータドリブン経営を通じた人財育成や、スキルに基づいた最適な人財配置、自律的なキャリア形成を支援するために協業に至りました。

概要

ワークデイは、人事関連のデータベースから採用管理、人財育成、研修管理など、人事に関するあらゆるデータとプロセスを一元管理できるビジネスアプリケーションプラットフォームとして、Workday HCMを提供しており、その高い信頼性と包括的な機能群を備えていることが評価されています。一方、NTTデータは、幅広い業種の顧客に対してコンサルティング・システム開発・導入・運用の実績を有しており、さらにHCM領域におけるコンサルティングおよびBPO（Business Process Outsourcing）サービスを提供しており、その経験とノウハウを蓄積しています。
両社が協業することで、給与計算や勤怠管理といった日本独自の慣習や企業特有のニーズに合うサービスとの連携も円滑に行うなど、カスタマイズしたHCMソリューションの導入や運用を支援します。

具体的な施策

• 包括的なHCMソリューションの提供：NTTデータによる顧客の人事・組織・人財マネジメントにおける課題および潜在的ニーズを可視化するためのコンサルティングから導入、メンテナンス、運用、BPO／BPS（Business Process Service）まで、既存システムやサードパーティーのソリューションとのシームレスなインテグレーションサービスを提供
• 専門組織の設立：本戦略的協業ならびにHCMを促進するための新組織をNTTデータ社内に設立し、幅広い顧客へのサービス提供を目指し、2027年までに100名規模の体制を構築
• 共同販売およびマーケティング活動：両社が共同で販売・マーケティング活動を展開する専任のプロジェクトチームを発足
• 企業が戦略的な取り組みにフォーカスできるようにするために、NTTデータによる、人事・組織・人財マネジメントにおけるノンコア業務に関するBPO／BPSならびにAMS（Application Management Service）サービスを提供

今後について

両社はワークデイの最新テクノロジーとNTTデータのシステムインテグレーションの強み、ならびに両社のグローバルビジネスでの知見を生かしたサービス提供により、人財管理・DX、グローバルビジネス展開に取り組む日本の企業を支援し、日本のHCM領域を変革していきます。このたびの協業により、NTTデータはHCM領域において、今後5年間で売上高300億円を目指します。さらに、国内でのサービス展開後、グローバルでも同様のサービスを提供していくことを視野に入れています。