保険代理店向けクラウドサービス「WiseOffice®2」に解約返戻金照会機能を追加

背景・課題

保険業界では2016年の保険業法改正以降、顧客本位の業務運営が求められており、昨今、その重要性はさらに増しています。特に、外貨建て保険の募集管理等の高度化は重要課題の一つであり、保険契約者に対するアフターフォローの強化、品質向上は保険代理店にとって急務です。

しかし、従前は、顧客への情報提供のためには、保険代理店から保険会社への都度の電話等による問い合わせが必要であり、保険代理店ならびに保険募集人、保険会社、それぞれに業務負荷を伴いました。

乗合保険代理店業務の顧客・契約管理を支えるクラウドサービス「WiseOffice2」では、これまでも20年以上にわたり、保険代理店の顧客本位の業務運営実現を目指し、サービスを提供してきました。為替変動等による外貨建て保険のニーズの高まりにより、さらに細やかなアフターフォローが求められる昨今の外部環境を踏まえ、WiseOffice2への新たな標準機能拡充として、insurance APIPORTの解約返戻金照会機能を無償で提供します。

提供機能概要

insurance APIPORTの解約返戻金照会機能サービスがWiseOffice2の標準サービスとして実装されたことにより、保険代理店では、WiseOffice2上でリアルタイムでの時価残高照会が可能になります。本サービスは、保険業界向けAPI管理基盤であるinsurance APIPORTと連携しており、APIを活用することで、リアルタイムの情報取得が可能となっています。insurance APIPORTもWiseOffice2も「NTTデータ保険会社共同ゲートウェイ^注3」とすでに連携していることから、WiseOffice2は既存の仕組みを変えることなく本サービスを実現しました。
保険募集人は、従前の利用方法と変わらず、WiseOfffice2の契約検索画面から対象契約を選択するだけで、保険会社が提供する対象契約の時価残高照会（解約返戻金の情報や積立金額など）が照会できます。2024年11月のサービス開始時点では、第一フロンティア生命の商品にかかるこれらの保険契約情報が照会可能です。

図：サービス提供イメージ

効果、狙い

今後について

今般、insurance APIPORTと連携を行ったことにより、insurance APIPORTで提供している「生保標準API^注4」ならびにその他APIを活用したサービスの提供も可能になります。保険代理店ならびに保険会社の顧客本位の業務運営のさらなる実現に向けて、サービス提供の拡大を検討していくなど、保険業界のサービス向上に貢献していきます。