AnserDATAPORT®にてISO20022対応サービスを提供開始

~ホストでの大量・自動伝送利用企業で、最新フォーマットでの外国送金が可能に~

トピックス

2024年12月9日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、2024年12月よりAnserDATAPORT®にて、外国送金のフォーマットにおける新たな国際基準規格であるISO20022注1に対応するサービスを提供開始します。提供開始と同時に株式会社三菱UFJ銀行、株式会社三井住友銀行、2025年2月には株式会社みずほ銀行が利用を開始し、株式会社りそな銀行も2025年7月に導入を予定しています。
金融機関と企業等のファイル伝送を仲介するAnserDATAPORTが新国際基準規格に対応することにより、2025年11月以降もホストにより大量伝送することができ、継続して外国送金を行うことが可能となります。さらに、AnserDATAPORTの照合機能により外為業務における照合電子化も実現されます。

背景

外国送金にかかる代表的な国際決済ネットワークであるSWIFT注2は、外国送金時に使用するファイル電文について、2023年3月から2025年11月にかけて新フォーマットである国際標準規格ISO20022を利用することを発表しています。2025年11月までは既存ファイルフォーマット(MTフォーマット)と併存するものの、2025年11月以降は新フォーマットのみを取り扱う予定です。
このことから、外国送金を利用する金融機関、および金融機関との間で外国送金ファイルを授受する企業は既存フォーマットの利用期限である2025年11月までにISO20022への対応としてファイルフォーマットや伝送手順の変更等が必要となります。
こうした状況を踏まえ、AnserDATAPORTにISO20022へ対応したオプションを開発し、追加機能として展開します。

概要(特長)

AnserDATAPORT

AnserDATAPORTとは、NTTデータが⾦融機関向けに提供する、企業・⾃治体と⾦融機関との安全な取引を実現する大量データに対応したファイル伝送サービスです。
閉域ネットワークだからこそ確保できる安全性で、データ授受におけるリスクを軽減します。⽤途としては、総合振込、給与振込、賞与振込、預金口座振替(依頼・結果)等に加え、⾦融機関と企業や⾃治体の間で取り決めた任意の種別も伝送可能となります。また、FAX等により行っていた意思確認を照合用データの活用により電子化することも可能です。

ISO20022対応オプション

AnserDATAPORTが金融機関とデータを授受する企業等から受け付けるファイルフォーマット・伝送手順について、これまで提供してきた固定長ファイル・全銀手順に、オプションとして可変長ファイル・JX手順を追加します。このオプションの活用により、金融機関はホストを利用してファイル伝送する企業に対してISO20022に対応した外国送金サービスの提供が可能となります。

利用者のメリット

(1)内国送金で利用する回線の流用、ファイルフォーマット/伝送手順の共通化
内国送金等でAnserDATAPORTを用いたファイル伝送サービスを既に利用している場合、同一のConnecure®回線を、今回新規対応したISO20022対応の外国送金に利用可能です。
また、ISO20022対応版のAnserDATAPORTの利用金融機関向けに、共通ファイルフォーマット・伝送手順でのホスト伝送も可能となります。注3

図:AnserDATAPORT ISO20022対応の外国送金接続イメージ

(2)伝送ファイル内容の照合の電子化
外国送金業務において、内国送金と同様にFAX等により行っていた送金意思確認を、ホストから照合用データを送信し、AnserDATAPORTの照合機能を活用して照合を自動化することで、紙の削減・業務効率化が可能となります。注4

(3)ファイル受付等の結果連絡の電子化
依頼データの受付可否を結果ファイル形式で還元します。
現状では外国送金の依頼にエラーがあった場合、都度電話等でエラー内容の確認や修正依頼をしていますが、「結果ファイル」として企業が電子データを取得することが可能となり、ファイル伝送に伴うミス発生リスクの低減につながります。

今後について

AnserDATAPORTは、各金融機関を通じて、多くの企業や自治体にサービスの提案・提供を行っています。
NTTデータは今後も、今回の外国送金にかかるオプション提供に留まらず、帳票・電子記録媒体の代替サービスとして機能拡充による利用者の利便性向上を目指します。

AnserDATAPORTの関連リンク

ISO20022対応オプションの利用に際し、Connecure回線また通信ソフト等の選択に関する詳細についても、上記の関連リンクよりお問い合わせください。

注釈

  • 注1 ISO20022とは、国際標準化機構(ISO)が定める金融サービスに関連するデータフォーマットの共通化・標準化を目指して規定された国際標準規格。システム処理に適した形でより多くの情報を送受信することが可能な共通フォーマットとして、SWIFTや世界各国の国内決済において採用されています。
  • 注2 国際銀行間通信協会
  • 注3 金融機関に伝送するファイルフォーマットは、金融機関から別途公開予定のため、お取引のある各金融機関にお問い合わせください
  • 注4 照合の方法は金融機関により異なります。電子ファイル方式での送金意思確認の利用有無等の詳細はお取引各行にお問い合わせください
  • 「AnserDATAPORT」「Connecure」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
e-ビジネス事業部
第二サービス統括部
インダストリビジネス企画営業担当
山守、新井、篠原
E-mail:iso.adp@hml.nttdata.co.jp