ローマ教皇庁（バチカン）とデジタル技術を活用した日本における連携・協業に合意

背景

NTTデータは新しい「しくみ」や「価値」を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献するという企業理念のもと、社会の発展に貢献してきました。
その一つがローマ教皇庁（バチカン）におけるデジタルアーカイブ事業への参画です。同国が有する、「人類、世界の歴史的遺産」とも言うべき貴重な資産を後世に引き継ぐという重大な使命を、日本が持つ優れたデジタルアーカイブ技術（サービス名：「AMLAD^®（アムラッド）」）により、NTTデータが2014年の事業開始からこれまで10年にわたって担ってきました。

概要

本合意はこの取り組み、連携を、さらに深めるためのものです。
ローマ教皇庁（バチカン）にとって重要な節目となる2025年は、「希望の巡礼者」をテーマとする「聖年」であるとともに、日本で開催される大阪・関西万博に「美は希望をもたらす」のテーマを掲げ参加する年でもあります。
この「聖年」の主管責任者であり、かつローマ教皇庁（バチカン）パビリオンの館長を務めるリノ・フィジケッラ大司教を中心としたローマ教皇庁（バチカン）福音宣教省と、大阪・関西万博出展にかかる支援等をはじめとした日本でのさまざまな活動における連携を行うことを目的に、2025年2月10日にバチカン市国で開催された調印式にて両者で合意書を締結しました。
「NTTデータは我々の日本におけるTechnology Partnerである。大阪・関西万博での出展に関する支援について感謝するとともに、ローマ教皇庁（バチカン）が世界中で果たす役割や活動の意義・重要性を理解しているNTTデータと連携・協業することを、大変うれしく思っている。」と、リノ・フィジケッラ大司教は述べました。

図1：調印式の様子（2025年2月10日 バチカン市国）
（左：坂野 高士 株式会社NTTデータ 社会基盤ソリューション事業本部長
右：リノ・フィジケッラ大司教 ローマ教皇庁福音宣教省世界宣教部門副長官）

図2：ローマ教皇庁（バチカン）パビリオンのイメージ

今後について

NTTデータは急速に進化を続ける先端的な技術を用い、文化継承等といった共通の社会課題に対してその解決を図りながら、さらには信頼できる「知」のよりどころを守り、活用に供するといった新たな価値を創造してまいります。
また、今回大阪・関西万博におけるローマ教皇庁（バチカン）パビリオン内覧会においてNTTコンピュータ＆データサイエンス研究所のPersonalized Sound Zone（PSZ）技術^注1を用い、展示空間のコンセプトを活かしながら、「聴きたい・聴かせたい音や声だけを聴くことができる、音響XR^注2体験」を提供する予定です。

今後、NTTデータはローマ教皇庁（バチカン）福音宣教省とこの合意を契機に、先端的な技術を用いた新たな価値創造を実現するため、さまざまなプロジェクトにおける協業を目指します。