生成AIアプリケーションを誰でも開発できる
AIエージェント基盤サービス「つなぎAI®」の提供を開始

~専門知識がなくてもAIアプリケーションの開発が可能に、AIの民主化を加速~

トピックス

2025年4月14日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、日本電子計算株式会社(以下、日本電子計算)とともに、オフィスワーカーの生産性向上、付加価値業務へのシフトを実現するため、誰もが簡単に高度なAIアプリケーションを開発できる、新たなAIエージェント基盤サービス「つなぎAI®(読み、つなぎあい)(以下、つなぎAI)」を2025年5月から提供開始します。「つなぎAI」は米国のAIテクノロジー企業LangGenius, Inc(以下、LangGenius)のLLMアプリ開発プラットフォーム「Dify(読み:ディファイ)」にNTTデータと日本電子計算が日本企業に適した独自機能を追加し、充実のサポートと万全なセキュリティーで導入企業が安心して利用できるように開発したSaaS型のAIエージェント基盤サービスです。
2024年に実施したトヨタ紡織株式会社(以下、トヨタ紡織)の出張計画・旅費申請・精算・審査のAIエージェント開発検証においては、通常開発では3か月程度かかるAIアプリケーションをわずか2週間で開発しました。
NTTデータはつなぎAIを2027年までに導入社数600社、累計で40億円の売上高を目指すとともに、つなぎAIのサービスラインナップをさらに拡充し、生産年齢人口の減少などの社会課題解決に貢献していきます。

背景

現在、日本では人口減少による労働力人口の減少加速、IT人材不足といった社会問題があり、生成AI活用の需要が急激に高まっています。しかしながら生成AIの業務への活用には専門知識を有する人材の確保や、多大なコストなど多くの課題もあります。NTTデータと日本電子計算は、誰でも簡単に高度なAIアプリケーションを開発できるというコンセプトのもと、AIエージェント基盤サービス「つなぎAI」を開発しました。つなぎAIは、LangGeniusのLLMアプリ開発プラットフォーム「Dify Enterprise」にダッシュボード、認証認可(SSO)やロール権限など日本企業に適した独自機能を追加し、充実のサポートと万全なセキュリティーで専門的な知識がなくても導入企業が安心して利用できるSaaS型のAIエージェント基盤サービスです。Dify Enterpriseの企業向けのSaaS提供は「つなぎAI」が日本国内では初めてです。「Dify Enterprise」は生成AIアプリケーションを開発できるプラットフォームで、AIエージェントや、複雑な処理を行うAIモデルを、ノーコードで簡単に構築することができます。2024年にNTTデータとトヨタ紡織が実施した旅費申請・精算のAIエージェント開発検証においては通常開発では3か月程度かかるAIアプリケーションをわずか2週間で開発し、開発期間を約80%短縮することができました。

図1:つなぎAIの提供価値

概要(特長)

つなぎAIはプログラミングの専門知識がなくても、独自のAIエージェント構築が可能です。データ加工の手間を圧倒的に削減し、企業内のナレッジ活用を推進します。ユーザー同士のナレッジやテンプレート共有できるコミュニティーサイトを活用することで、ユーザー自身で疑問を解決することができます。

表1:つなぎAIの主な特長

特長 概要
日本企業に適した独自の組織管理機能
  • ダッシュボード機能(LLMの利用制限値設定などの予算管理機能)
  • 認証認可(SSO)
  • 管理者権限や部署単位での権限設定やロール権限の付与
サービス連携機能
  • NTTデータが提供するRPA注1ソリューション「WinActor®注2(読み:ウィンアクター)」や他社サービスと連携しやすい支援ツールやAPI連携機能の提供
豊富な標準テンプレート
  • チャットボット、データ収集・集計ツール、レポート作成ツールなどを標準テンプレートとして提供。具体的なDX施策のきっかけづくりと推進を後押し。
充実したサポート体制
  • ユーザー同士のナレッジやテンプレートの共有・交換ができるコミュニティーサイトの提供
  • ヘルプデスクの提供など「WinActor」における3,000社を超えるサポート実績に基づき、導入・運用をサポート

図2:トヨタ紡織のAIエージェントを活用した導入構想

図3:トヨタ紡織のAIエージェント開発検証における開発期間

今後について

NTTデータは、WinActor導入・運用の伴走型支援で培ったNTTデータグループ各社と300社以上にのぼる特約店ネットワークを活用し、つなぎAIを2027年に導入社数600社、2025年から2027年の3か年累計で40億円の売上高を目指していきます。今後はつなぎAIのサービスラインナップをさらに拡充し、さらなる業務効率化や働き方改革を支援するとともに、生産年齢人口の減少やIT技術者の不足などの社会課題解決に貢献していきます。

NTTデータグループが描く生成AI活用の未来

NTTデータグループは、積極的なAI活用の推進とガバナンスの両輪でお客さまのビジネス、当社のビジネスの変革を推進します。お客さまのビジネスでは、AIエージェントが指示に応じ自律的に対象業務のタスクを抽出・整理・実行する「SmartAgent™」の実現をめざします。当社のビジネスでは、ソフトウェア開発の大幅な生産性向上や実践的生成AI人財の育成を加速します。これにより、人手不足等の社会課題解決に貢献するとともに、人が付加価値の高い業務領域に注力できる世界を実現していきます。

イベント出展のお知らせ

東京ビッグサイトにて2025年4月23日(水)から4月25日(金)開催予定のJapan DX Week【春】に登壇・出展予定です。

概要 内容
登壇 日時 2025年4月23日 14時から15時
会場 東京ビッグサイト 東8ホール内 講演会場D
登壇予定者 NTTデータ ソーシャルイノベーション事業部長 切山俊介
LangGenius 代表取締役社長 キジ・マルダン
トヨタ紡織 DX基盤推進室長 吉田豊
登壇内容 カンファレンス | Japan IT Week【春】カンファレンス2025
出展 ブース番号 東展示場第6ホール 41-18
出展内容
  • NTTデータが提供する業務効率化につながるAIソリューション(つなぎAI、D-Planner、DX Suite)を展示予定
イベントURL 2025年4月春展・来場のご案内|Japan IT Week【春】

株式会社LangGenius 代表取締役 キジ・マルダン氏からのコメント

この度、NTTデータとの協業により、Dify Enterpriseを基盤とした新しいAIアプリケーションを日本の企業のお客さまにご提供できることを大変光栄に存じます。NTTデータの日本市場における確かな実績と幅広い業界知見、そして日本電子計算の日本企業ニーズへの深い理解を生かし、日本企業の皆さまに画期的な利便性をお届けできると確信しております。AIアプリケーション開発の大幅な効率化、DX推進の加速、業務効率向上と働き方改革の実現に貢献してまいります。NTTデータと共に、日本企業の皆さまに信頼性の高いAIソリューションと新たなビジネスチャンスをお届けできることを心より楽しみにしております。

注釈

  • 注1 RPAとは、「Robotic Process Automation」の略で、ルールエンジン、機械学習、人工知能などの認知技術を活用した、オフィス業務の効率化や自動化に向けた取り組みです。
    RPA国内シェアNo.1「WinActor(ウィンアクター)」|NTTデータ公式サイト
  • 注2 「WinActor」とは、NTTグループで研究・利用した、Windows端末で操作可能なあらゆるアプリケーション操作を記録させ、プログラミング知識不要でPC操作を自動化するソフトウェア型のロボットです。
  • 「つなぎAI」は日本国内における日本電子計算株式会社の登録商標です。
  • 「WinActor」は、日本国内および海外の一部の国・地域におけるNTTアドバンステクノロジ株式会社の登録商標です。
  • 「SmartAgent」は日本国内における株式会社NTTデータグループの商標です。
  • 「Dify」は米国LangGenius社の登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
社会基盤ソリューション事業本部
ソーシャルイノベーション事業部
アセットビジネス統括部
アセットビジネス担当
林、大久保、西口
TEL:050-5546-7720
E-mail:tsunagi-ai_helpdesk@hml.nttdata.co.jp