「VMware Sovereign Cloud Initiative」に参画 ~クラウド基盤「OpenCanvas®」によるミッションクリティカル基盤構築の実績が評価~

お知らせ

2022年11月14日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、VMware, Inc.(以下:VMware)が推進する「VMware Sovereign Cloud Initiative」に2022年10月より参画しました。
「VMware Sovereign Cloud Initiative」とは、VMwareが推進する各国の法制度やルールに従ったクラウドサービスを、各国のクラウドサービスプロバイダーとともに推進する取り組みです。参画には同社が定めるデータ主権の確保と制御、データのセキュリティ・コンプライアンス、データの完全性、データの独立性と可搬性において高い水準要件を満たす必要があります。
NTTデータは、金融業界をはじめとしたミッションクリティカルなシステムを支える基盤技術と、ANSER®などのサービスで培った運用実績、また、クラウドサービスOpenCanvas®をベースとした政府向けクラウドサービスOpenCanvas for Government®の提供実績に基づいて、お客さまに最適なクラウド基盤を提供しています。OpenCanvasによりVMwareが求める上述の水準に沿った参画要件の充足を証明し、「VMware Sovereign Cloud Initiative」への参画が決定しました。

背景・概要

欧州をはじめとした各国では、米国「Cloud Act」、EU「一般データ保護規則(GDPR)」などの法制度に伴い、意図せぬデータ開示の要求や、データ移動の規制など、データの保存にまつわる経済安全保障の確保が重要視されています。
また、クラウドサービスにおけるセキュリティ・コンプライアンスは、クラウドサービスプロバイダーと利用者の間でおのおのが果たす責任が明確化され、かつ共有される「責任共有モデル」をベースとしているため、利用者は従来のオンプレミスシステムの様に、自社システムの機密性や透明性を完全にコントロールすることは困難な状況です。
これらの課題に対し、各国の法律や規則に順守しつつ、データ主権、運用主権、システム主権を自社・自国でコントロール可能な形で実現する新たなクラウドの概念が「Sovereign Cloud」です。

この「Sovereign Cloud」を、VMwareが各国のプロバイダーとともに推進する取り組みが、「VMware Sovereign Cloud Initiative」です。
NTTデータは、従来から高いセキュリティ・コンプライアンスに対応可能なクラウドサービスとして、OpenCanvas、OpenCanvas for Governmentを展開していましたが、お客さまや社会の新たな課題を解決すべく、「VMware Sovereign Cloud Initiative」への参画に至りました。この参画によって、新しい「Sovereign Cloud」というニーズに対して、お客さまが安心してOpenCanvas、OpenCanvas for Governmentを選択できるようになります。

今後について

NTTデータは、VMware社との連携および今回の「VMware Sovereign Cloud Initiative」への参画により、これまでの多くのお客さまのITシステム、社会基盤を支えてきた経験とその技術力を生かして、お客さまのデータ主権、運用主権、システム主権の保護を実現するクラウドサービスの提供とさらなる新たな価値創出を実現していきます。

関連リンク

注釈

  • 「OpenCanvas」「OpenCanvas for Government」「ANSER」は株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
ソリューション事業本部
データセンタ&クラウドサービス事業部
田中、佐々、黒澤、伊澤、宝利
E-mail:datacenter@kits.nttdata.co.jp