ロボットによる山岳遭難救助コンテストで当社社員の参加するチームが最高成績を獲得
2022年11月29日
株式会社NTTデータ
「JIC2022」について
JIC2022は、Japan Innovation Challenge実行委員会が主催するロボットによる山岳遭難救助コンテストです。災害対応分野において、ロボットの製品化に向けた研究・開発を加速することを目的としています。参加チームは大会から課された次の3つの課題にドローンやロボットを用いて取り組みます。
- 発見:
- 捜索エリアに設置された遭難者に見立てたマネキンを発見し、位置と写真を報告する
- 駆付:
- 捜索エリアに設置された遭難者に見立てたマネキンに、レスキューキットを運搬する
- 救助:
- 捜索エリアに設置された遭難者に見立てたマネキンをスタートエリアまで搬送する
2016年に始まった本大会は、回を重ねるごとに課題の難易度が上がり、本年度は特に、発見と駆付において、約5キロ離れたリモート会場からの遠隔操作が必要となるため、一般的に利用される無線による遠隔操作が行えないという問題をどう解決するかが、技術的な課題となりました。また、技術的な課題に加え、自然環境下で行われるため、降雨や低い気温といった厳しい条件下で実施したことが、課題達成をより難しいものとしました。
本大会では、NTTデータ社員が参加したチームが、唯一発見の課題を達成することができました。
コンテストに参加した社員のコメント
「ArduPilotというオープンソースのドローン制御プログラムに将来性を感じた仲間が有志で集まり、Team Ardu Pilot Japan(以下:TAP-J)というチームを結成し、2017年から大会に参加しています。
回を重ねるごとに難しくなる課題に対応するため、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーがアイデアを出し合い、臨機応変に対応することで、これまでも複数回課題達成をしてきました。
今回は、降雨など、これまでにない難しい課題となりましたが、大会まで行った幾度もの実地テストと、チームワークによって、80分という限られた時間内に課題を達成するという難しいミッションを実現することができました。
このようなチームに関わることができ、大変うれしく思います。また、悪天候の中、大会を安全に運営していただいた大会実行委員の方々や、それを支えてくれたスタッフの皆さまには、感謝申し上げたいと思います。」
技術統括本部 技術開発本部 イノベーションセンタ 松本 威
写真:JIC2022にて課題「発見」を達成
今後について
NTTデータでは、国家プロジェクトへの参加や、お客さまとの実証実験を通じて、これまでさまざまな形でドローンの利活用実現に向けた取り組みを行ってきました。
今後は、本大会のような厳しい条件下における無人機の遠隔制御を行った実績を生かし、過疎地域や離島における物資輸送、災害現場における無人機の活用、都市部におけるドローン・ロボットの活用への発展を目指して引き続き活動を行います。
(参考)NTTデータのドローンに関する取り組みについて
NTTデータでは、有人航空管制システムの提供と共に、国内外のお客さまへ向けて航空管制関連のソフトウエア製品を提供した経験を生かし、無人航空機の安全運航をトータルでサポートするソフトウエアパッケージairpalette® UTMを提供しています注。
airpalette UTMは、ドローンを用いて自社内業務またはサービス提供を行う事業者(ドローン運航事業者)向けのFOS機能と、飛行している複数機を管理する空域管理者向けのUTM core機能の2つの機能により構成されています。また、各業務分野にのみ特化したドローンが製造・販売されている現状に対し、airpalette UTMは汎用性が高いため、さまざまな種類のドローンにも対応可能です。
注釈
- 注airpalette UTM公式サイト http://www.airpalette.net/ja/utm
- 「airpalette」は、日本、CTM(欧州)、中国における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
取り組みに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
技術開発本部
イノベーションセンタ
竹林、袋、加藤
E-mail:ic_pr@kits.nttdata.co.jp