「LONWORKS®(ロンワークス)」規格統一に積極的に関与 〜「LONWORKS」のオープン化を推進するLONMARKインターオペラビリティ協会の役員に就任〜
ニュースリリース/NTTデータ
2003年4月 8日
株式会社NTTデータ
(株)NTTデータは、ビルディングその他の制御システムのオープン化と製品の選択肢の拡大を推進しているLONMARKインターオペラビリティ協会※1(本部:サンノゼ、アメリカ合衆国 代表:バリー・ハッサ)の活動を積極的に支援するため、同協会のスポンサー会員として平成15年4月1日に登録し、同時に、同協会の役員に就任しました。日本企業の同協会の役員就任は、横河電機(株)、富士電機(株)に続き3社目となり、システムインテグレータとしては日本で初となります。
【背景】
NTTデータは、平成12年よりビルディングその他の制御システムの設計・開発を、世界的に採用の進んでいるLONWORKS※2技術を使ってビルオーナその他の顧客に提供していますが、日本におけるLONWORKSビジネスの拡大をしていく上で、LONWORKS技術そのものの理解・啓蒙活動が重要であると認識していました。
LONMARKインターオペラビリティ協会は、日本におけるLONWORKS技術の規格の理解や啓蒙のため、ガイドラインセミナーやLONWORKS技術をもちいた事例の日本語化などを行っており、NTTデータは同協会の活動の推進が、自社のLONWORKSビジネス拡大につながると考え、同協会の要請に基づき、スポンサー会員※3に登録しました。
【NTTデータの役割】
LONMARKインターオペラビリティ協会の制度では、スポンサー会員は役員に就任し、協会活動の方向付けや規格の採用を審議・決定することが求められます。NTTデータはLONWORKSに関する規格の統一化に際して、電機メーカ、システムインテグレータなど30社を超える日本の同協会一般会員企業の意向を反映する活動を、日本からすでにスポンサー会員として役員となっている横河電機(株)、富士電機(株)と協力して進めていきます。また、これらの日本企業と強力に連携して、同協会に対し、世界で300社を超える同協会メンバ全体の中での日本の協会運営体制および日本市場への理解と支援を取り付けていく考えです。このために、昨年12月には、同協会の分科会(タスクグループ)として、アジアマーケティングタスクグループ(リーダ:横河電機 執行役員 CMO/Chief Marketing Officer富田俊郎)を立ち上げています。
LONMARKインターオペラビリティ協会の日本におけるローカルな活動としては、規格の理解のためのガイドラインセミナー、LONWORKS技術事例集の日本語化などの啓蒙活動のほか、日本の市場に特化した制御機能についての標準化などを計画しています。日本での活動は、平成12年よりNTTデータがすでに実施しているLONMARK製品の認証センタ、LONWORKS技術のトレーニングセンタの運営と相まって、LONWORKS技術の日本市場への浸透を促進し、NTTデータの事業拡大にも資するものと考えています。
【今後の展開】
NTTデータは、LONWORKS技術を使ったBA(ビル・オートメーション)システムの提供を平成12年に開始して以来、平成14年7月にはLONWORKS技術の開発元であるエシェロン社と業務提携を強化するなど、システムインテグレータとしてのネットワーク構築技術・ノウハウを活かし、BAだけでなく幅広い分野でのビジネス展開を行ってきています。
今回のLONMARKインターオペラビリティ協会役員就任により、国内での同協会の活動を積極的に支援し、LONWORKS技術の国内での展開を行う上での土壌を広げていくとともに、NTTデータのLONWORKSビジネスを拡大していきたいと考えており、LONWORKS事業全体で平成15年度で70億円、3年後に年間100億円の受注を目指します。
ビルディングその他の制御システムでは、空調や照明などの省エネルギー、環境配慮型の制御を目的とする各機器のネットワーク化が進んでいます。現在、制御システムを構成しているセンサやメータなどの電子デバイス類の通信規格は、米国規格協会・米国電子工業会で1999年に標準化された通信方式であるLonTalkプロトコル(ANSI/EIA709.1制御ネットワークプロトコル)の採用が進んできており、欧米を中心に省エネルギー、環境配慮型の建築物の新築やリニューアル時の制御システムではLonTalkプロトコルを搭載した機器の採用がデファクトスタンダードとなっています。また、LonTalkプロトコルを搭載した機器は日本でも森ビル(株)などの大手ビルオーナでの積極的な導入が進みつつあります。
しかし、現状では、各機器の制御を行うための情報をやり取りする制御データの一部が、電子デバイス内のソフトウエアやハードウエアの属性に依存しているものが多く、製品間でデータの構造が異なるため、制御システムと機器の中間にデータ変換装置となるゲートウエイを入れたり、システムごとに電子デバイスのソフトウエアやハードウエアを調整したりするなど、システムを構築する上での制約が多いという問題があります。そのためシステムインテグレータなどが、電子デバイスメーカやゲートウエイメーカなどの製造業者のサポートを受けることなく製品同士を組み合わせて自由にシステムを構成することは困難でした。また、システム導入後も、新たな製品を追加したり既存の製品を更改するようなケースでも、制御データ構造が違うため既存のシステムとの適合性の面から、製品の選択肢が制限されるという問題もありました。そこで、オープンシステムを推進するためには制御データの高度なレベルでの標準化が不可欠であるとの認識から、LonTalkプロトコル を使用した製品開発を行っているベンダやシステムインテグレータを中心に1999年に非営利のLONMARKインターオペラビリティ協会が米国で設立され、ファンクショナル・プロファイル(デバイスのアプリケーションソフトウエアと制御データとがインタフェースを取るための規格)の標準化を図ってきました。このファンクショナル・プロファイルは、同協会の分科会(タスクグループ)で提案・審議され、技術委員会を経て最終的に役員会の承認で採用が決定されます。
※ LONWORKSおよびLONMARKは米国およびその他の国々におけるエシェロン・コーポレーションの登録商標です。
※ その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
【背景】
NTTデータは、平成12年よりビルディングその他の制御システムの設計・開発を、世界的に採用の進んでいるLONWORKS※2技術を使ってビルオーナその他の顧客に提供していますが、日本におけるLONWORKSビジネスの拡大をしていく上で、LONWORKS技術そのものの理解・啓蒙活動が重要であると認識していました。
LONMARKインターオペラビリティ協会は、日本におけるLONWORKS技術の規格の理解や啓蒙のため、ガイドラインセミナーやLONWORKS技術をもちいた事例の日本語化などを行っており、NTTデータは同協会の活動の推進が、自社のLONWORKSビジネス拡大につながると考え、同協会の要請に基づき、スポンサー会員※3に登録しました。
【NTTデータの役割】
LONMARKインターオペラビリティ協会の制度では、スポンサー会員は役員に就任し、協会活動の方向付けや規格の採用を審議・決定することが求められます。NTTデータはLONWORKSに関する規格の統一化に際して、電機メーカ、システムインテグレータなど30社を超える日本の同協会一般会員企業の意向を反映する活動を、日本からすでにスポンサー会員として役員となっている横河電機(株)、富士電機(株)と協力して進めていきます。また、これらの日本企業と強力に連携して、同協会に対し、世界で300社を超える同協会メンバ全体の中での日本の協会運営体制および日本市場への理解と支援を取り付けていく考えです。このために、昨年12月には、同協会の分科会(タスクグループ)として、アジアマーケティングタスクグループ(リーダ:横河電機 執行役員 CMO/Chief Marketing Officer富田俊郎)を立ち上げています。
LONMARKインターオペラビリティ協会の日本におけるローカルな活動としては、規格の理解のためのガイドラインセミナー、LONWORKS技術事例集の日本語化などの啓蒙活動のほか、日本の市場に特化した制御機能についての標準化などを計画しています。日本での活動は、平成12年よりNTTデータがすでに実施しているLONMARK製品の認証センタ、LONWORKS技術のトレーニングセンタの運営と相まって、LONWORKS技術の日本市場への浸透を促進し、NTTデータの事業拡大にも資するものと考えています。
【今後の展開】
NTTデータは、LONWORKS技術を使ったBA(ビル・オートメーション)システムの提供を平成12年に開始して以来、平成14年7月にはLONWORKS技術の開発元であるエシェロン社と業務提携を強化するなど、システムインテグレータとしてのネットワーク構築技術・ノウハウを活かし、BAだけでなく幅広い分野でのビジネス展開を行ってきています。
今回のLONMARKインターオペラビリティ協会役員就任により、国内での同協会の活動を積極的に支援し、LONWORKS技術の国内での展開を行う上での土壌を広げていくとともに、NTTデータのLONWORKSビジネスを拡大していきたいと考えており、LONWORKS事業全体で平成15年度で70億円、3年後に年間100億円の受注を目指します。
- ※1 LONMARKインターオペラビリティ協会
- LONMARKインターオペラビリティ協会は、1994年創立の世界的な協会組織で、オープンで相互運用可能な制御用ネットワーク製品の開発と普及を促進することを目的として発足しました。会員企業数は現在300社を超えており、センサやアクチュエータといった製品レベルから、ビルディング、住宅、工場、車両、機械等を制御する複雑なシステムに至るまで、業務用、産業用、民生用のあらゆる分野向け製品のメーカ、インテグレータ、エンドユーザが加盟しています。 協会はLONMARK標準と呼ばれる技術的な製品仕様、ガイドラインを定めており、LONMARK標準に基づいて設計された製品の相互運用性を保証します。LONMARK標準に準拠すると認定された製品には、すべてLONMARKのロゴがつけられます。日本国内にはNTTデータとの提携による認証センタが設置されており、日本語での申請が可能となっています。同協会は、スポンサー、パートナー、アソシエイトの3種類の会員(平成15年1月現在、それぞれ12社、133社、157社で構成)によって構成されており、会員から選出された役員会によって運営されています。協会に関する最新情報は、http://www.lonmark.org/から入手できます。
- LONMARKロゴ(ロンマーク)
- LONMARKインターオペラビリティ協会が認定する、マルチベンダ間の製品の相互運用性を保証するためのマークです。LONMARKインターオペラビリティ協会は、会員企業が開発した製品が LONMARK 標準に準拠していることを認定し、認定製品に対しインターオペラビリティの証としてLONMARKロゴを添付することを許可します。
- インターオペラビリティ
- 相互運用性。異なるメーカの製品が、一つのシステムの中でお互いに協調して動作出来るように、共通のインタフェースガイドラインに基づいて設計・製造されている状態を指します。
- ※2 LONWORKS(ロンワークス)
- エシェロン・コーポレーションが開発した、知的分散制御を実現するためのネットワーク技術。従来のクローズドで階層的なシステムの限界を取り払い、オープンで相互運用可能な制御システムを低コストで実現することを可能にします。現在、世界各国の約5,000社の企業で採用されており、オープンな制御ネットワークのデファクトスタンダードとなっています。
- オープンシステムとは
- 複数のベンダの製品で構成された相互運用可能なネットワークを意味します。従来のクローズドで、柔軟性に欠けた複雑で高コストな独自システムに対し、オープンシステムは、より柔軟で高いスケーラビリティをもちライフサイクル・コストを低く抑えることができ、顧客(エンドユーザ)にとって非常に有益です。
- ※3 会員種別について
- LONMARKインターオペラビリティ協会は、スポンサー、パートナー、アソシエイトの3種類の会員(平成15年1月現在、それぞれ12社、133社、157社で構成)によって構成されており、会員から選出された役員会によって運営されている。スポンサー会員は、同時に同協会の役員となる。NTTデータは、平成12年より同協会にアソシエイト会員として参加。今回、同協会の要請に基づき、スポンサー会員として登録し、同時に同協会の役員に就任した。
ビルディングその他の制御システムでは、空調や照明などの省エネルギー、環境配慮型の制御を目的とする各機器のネットワーク化が進んでいます。現在、制御システムを構成しているセンサやメータなどの電子デバイス類の通信規格は、米国規格協会・米国電子工業会で1999年に標準化された通信方式であるLonTalkプロトコル(ANSI/EIA709.1制御ネットワークプロトコル)の採用が進んできており、欧米を中心に省エネルギー、環境配慮型の建築物の新築やリニューアル時の制御システムではLonTalkプロトコルを搭載した機器の採用がデファクトスタンダードとなっています。また、LonTalkプロトコルを搭載した機器は日本でも森ビル(株)などの大手ビルオーナでの積極的な導入が進みつつあります。
しかし、現状では、各機器の制御を行うための情報をやり取りする制御データの一部が、電子デバイス内のソフトウエアやハードウエアの属性に依存しているものが多く、製品間でデータの構造が異なるため、制御システムと機器の中間にデータ変換装置となるゲートウエイを入れたり、システムごとに電子デバイスのソフトウエアやハードウエアを調整したりするなど、システムを構築する上での制約が多いという問題があります。そのためシステムインテグレータなどが、電子デバイスメーカやゲートウエイメーカなどの製造業者のサポートを受けることなく製品同士を組み合わせて自由にシステムを構成することは困難でした。また、システム導入後も、新たな製品を追加したり既存の製品を更改するようなケースでも、制御データ構造が違うため既存のシステムとの適合性の面から、製品の選択肢が制限されるという問題もありました。そこで、オープンシステムを推進するためには制御データの高度なレベルでの標準化が不可欠であるとの認識から、LonTalkプロトコル を使用した製品開発を行っているベンダやシステムインテグレータを中心に1999年に非営利のLONMARKインターオペラビリティ協会が米国で設立され、ファンクショナル・プロファイル(デバイスのアプリケーションソフトウエアと制御データとがインタフェースを取るための規格)の標準化を図ってきました。このファンクショナル・プロファイルは、同協会の分科会(タスクグループ)で提案・審議され、技術委員会を経て最終的に役員会の承認で採用が決定されます。
※ LONWORKSおよびLONMARKは米国およびその他の国々におけるエシェロン・コーポレーションの登録商標です。
※ その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。