NTTデータの多機能決済端末「INFOX®」日本放送協会(NHK)が、放送受信料の訪問集金にINFOX端末を使用した口座振替契約受付業務とデビットカード決済の試行を開始 〜NHKの地域スタッフがINFOX端末を携行、平成15年6月から東京都内で開始〜
ニュースリリース/NTTデータ
2003年5月27日
株式会社NTTデータ
(株)NTTデータでは、多機能決済端末「INFOX®」(インフォックス)※1およびカード決済ネットワーク「INFOX-NET®」(インフォックスネット)※2による各種決済サービスを提供していますが、このたび日本放送協会(以下NHK)の訪問集金業務における口座振替契約受付業務と放送受信料のデビットカード決済に、INFOXが試行的に使用されることとなりました。
NHKは、携帯型のINFOX端末(以下、モバイルINFOX)と、「INFOX-NETデビット中継サービス※3」および「INFOX-NET口座振替契約受付サービス」を利用して、放送受信料の訪問集金の際、これまでの現金収納に加え、デビットカードでの支払い※4と口座振替の申込みをその場で受け付ける試行サービスを開始します。平成15年4月から5月にかけてフィールドテストを段階的に実施し、平成15年6月中旬より平成16年3月末まで、東京都内の一部でNHKの地域スタッフ(委託取次収納員)がモバイルINFOXを携帯し、放送受信料に関する営業活動を試行的に実施します。
【NHKの試行内容】
NHKが放送受信料を視聴者(放送受信契約者)から収納する方法は、全国の地域スタッフが視聴者から直接現金で収納する「訪問集金」、払込票による「継続振込」(窓口支払)、「口座振替」の3種類があります。このうち、訪問集金の際は、これまでは現金のみを扱っていました。また、視聴者が口座振替を希望する際は、視聴者は「放送受信料口座振替利用届」に記入・押印し、訪問時に地域スタッフにその場で手渡すか、郵送などでNHKに提出する必要がありました。
今回のNHKの試行では、モバイルINFOXと「INFOX-NETデビット中継サービス」により、視聴者は訪問集金の際、現金だけでなくデビットカード(=キャッシュカード)による放送受信料の支払いが可能となります。視聴者のデビットカードによる支払いは、店舗などで行われている通常のデビットカード決済と同様に、視聴者のキャッシュカードを地域スタッフが携帯するモバイルINFOXのカードリーダで読み取り、視聴者が暗証番号を入力することにより行います。これにより、視聴者は現金の持ち合わせがない場合も放送受信料を支払うことが可能となります。
また、「INFOX-NET口座振替契約受付サービス」を利用することにより、視聴者が放送受信料の口座振替契約を希望する場合、地域スタッフ訪問時に、モバイルINFOX経由で金融機関届出印の確認をすることなく、その場で申し込みを行うことが可能となります。口座振替を希望する視聴者は、デビットカードによる放送受信料の支払いと同様、モバイルINFOXでキャッシュカードを読み取り、暗証番号を入力することによりオンラインで金融機関に接続され、口座振替の申込みが完了します。視聴者は口座振替利用届の記入、押印、および郵送などの手間が不要となり、またNHKや金融機関では口座振替利用届の誤記入や印鑑相違等による事務コストの削減と、早期で確実な口座振替契約の受付が可能となります。
【INFOX-NET口座振替契約受付サービスについて】
INFOX-NET口座振替契約受付サービスは、平成14年1月にサービスを開始している収納企業(利用者に口座振替サービスを提供する企業など)向けオンライン口座振替契約サービスです。各収納企業は、本サービスを利用することにより、口座振替契約を締結する個人ユーザ(利用者)に対してオンラインでの口座振替契約業務を提供することが可能になります。利用者は、各収納企業が用意するINFOX端末にキャッシュカードを通し、暗証番号を入力するだけで、金融機関とオンラインで口座振替の契約を行うことが可能となり、口座振替に関する申込書類の記入、押印、郵送が不要となります。
INFOX端末でスキャンしたカード情報および入力した暗証番号は暗号化され、INFOX-NETを経由して各金融機関に接続され、照合が行われます。現在は、複数のクレジットカード会社によるクレジットカード発行時の利用代金の口座振替契約などにも利用されています。
本サービスのメリットは以下のとおりです。
【今後の展望】
NHKにより平成15年4月〜5月に実施されたフィールドテストでは、「INFOXでの口座振替契約受付は印鑑が不要で簡便」「現金の持ち合わせがなかった方にデビットカードでお支払いいただけた」などの一定の評価を得ています。
NTTデータでは、NHKでの試行導入をモデルケースとして、デビットと口座振替契約受付サービスを組み合わせた利用形態を、今後、新聞の購読料金や公共料金の収納など、利用者の自宅を訪問して集金を行う企業などに展開し、平成15年度で20社への導入と、モバイルINFOXを含むINFOX端末全体で累計15万台の設置を目指します。
NHKは、携帯型のINFOX端末(以下、モバイルINFOX)と、「INFOX-NETデビット中継サービス※3」および「INFOX-NET口座振替契約受付サービス」を利用して、放送受信料の訪問集金の際、これまでの現金収納に加え、デビットカードでの支払い※4と口座振替の申込みをその場で受け付ける試行サービスを開始します。平成15年4月から5月にかけてフィールドテストを段階的に実施し、平成15年6月中旬より平成16年3月末まで、東京都内の一部でNHKの地域スタッフ(委託取次収納員)がモバイルINFOXを携帯し、放送受信料に関する営業活動を試行的に実施します。
【NHKの試行内容】
NHKが放送受信料を視聴者(放送受信契約者)から収納する方法は、全国の地域スタッフが視聴者から直接現金で収納する「訪問集金」、払込票による「継続振込」(窓口支払)、「口座振替」の3種類があります。このうち、訪問集金の際は、これまでは現金のみを扱っていました。また、視聴者が口座振替を希望する際は、視聴者は「放送受信料口座振替利用届」に記入・押印し、訪問時に地域スタッフにその場で手渡すか、郵送などでNHKに提出する必要がありました。
今回のNHKの試行では、モバイルINFOXと「INFOX-NETデビット中継サービス」により、視聴者は訪問集金の際、現金だけでなくデビットカード(=キャッシュカード)による放送受信料の支払いが可能となります。視聴者のデビットカードによる支払いは、店舗などで行われている通常のデビットカード決済と同様に、視聴者のキャッシュカードを地域スタッフが携帯するモバイルINFOXのカードリーダで読み取り、視聴者が暗証番号を入力することにより行います。これにより、視聴者は現金の持ち合わせがない場合も放送受信料を支払うことが可能となります。
また、「INFOX-NET口座振替契約受付サービス」を利用することにより、視聴者が放送受信料の口座振替契約を希望する場合、地域スタッフ訪問時に、モバイルINFOX経由で金融機関届出印の確認をすることなく、その場で申し込みを行うことが可能となります。口座振替を希望する視聴者は、デビットカードによる放送受信料の支払いと同様、モバイルINFOXでキャッシュカードを読み取り、暗証番号を入力することによりオンラインで金融機関に接続され、口座振替の申込みが完了します。視聴者は口座振替利用届の記入、押印、および郵送などの手間が不要となり、またNHKや金融機関では口座振替利用届の誤記入や印鑑相違等による事務コストの削減と、早期で確実な口座振替契約の受付が可能となります。
【INFOX-NET口座振替契約受付サービスについて】
INFOX-NET口座振替契約受付サービスは、平成14年1月にサービスを開始している収納企業(利用者に口座振替サービスを提供する企業など)向けオンライン口座振替契約サービスです。各収納企業は、本サービスを利用することにより、口座振替契約を締結する個人ユーザ(利用者)に対してオンラインでの口座振替契約業務を提供することが可能になります。利用者は、各収納企業が用意するINFOX端末にキャッシュカードを通し、暗証番号を入力するだけで、金融機関とオンラインで口座振替の契約を行うことが可能となり、口座振替に関する申込書類の記入、押印、郵送が不要となります。
INFOX端末でスキャンしたカード情報および入力した暗証番号は暗号化され、INFOX-NETを経由して各金融機関に接続され、照合が行われます。現在は、複数のクレジットカード会社によるクレジットカード発行時の利用代金の口座振替契約などにも利用されています。
本サービスのメリットは以下のとおりです。
- 印鑑や紙が不要のため、事務コスト削減が可能。また印鑑相違による手戻り作業もなくなり、口座振替契約手続き完了までの期間の短縮が図れます。
- 利用者の口座振替契約の機会を逃しません。
- キャッシュカード上の情報などの取引データ以外に、「顧客番号」「担当者番号」など収納企業毎に独自項目を設定して入力することが可能。入力した独自項目は、INFOX端末の伝票に印字されるだけでなく、還元データとして収納企業に配信するため、CRM※5のデータとして顧客データベースに反映するなどの利用が可能です。
- INFOXの端末操作者を管理するためのICカードを標準装備しており、各収納企業で必要な情報をICカードに格納して利用することにより、端末の不正利用を防止することが可能です。
【今後の展望】
NHKにより平成15年4月〜5月に実施されたフィールドテストでは、「INFOXでの口座振替契約受付は印鑑が不要で簡便」「現金の持ち合わせがなかった方にデビットカードでお支払いいただけた」などの一定の評価を得ています。
NTTデータでは、NHKでの試行導入をモデルケースとして、デビットと口座振替契約受付サービスを組み合わせた利用形態を、今後、新聞の購読料金や公共料金の収納など、利用者の自宅を訪問して集金を行う企業などに展開し、平成15年度で20社への導入と、モバイルINFOXを含むINFOX端末全体で累計15万台の設置を目指します。
※1 | INFOX … INFOXは、クレジットカード、デビットカード、ICカードなど多様化する決済手段に対応する多機能決済端末で、決済ネットワークINFOX-NETに接続される。INFOX-NETへは、一般電話回線やISDN回線、また、DoPa網や衛星パケット通信などを利用して接続され、店舗のレジカウンターでの利用に加え、タクシーや宅配業者などのモバイル環境での利用にも対応。現在、全6機種(設置型3機種、携帯型3機種)を販売しており、平成15年4月末時点で全国の百貨店・小売店・飲食店などで約10万台が利用されている。 |
※2 | INFOX-NET … INFOX-NETは、INFOX端末から入力されたカードの取引情報やポイント情報をオンラインで中継する決済ネットワークで、平成11年4月よりクレジットデータ中継サービスを開始し、現在は、デビットデータ中継サービス、売上集計サービス、ポイントサービス、口座振替契約受付サービスなどを提供している。INFOX-NETは、NTTデータが提供しているカード決済総合ネットワークCAFISに接続しており、CAFISを通して各金融機関・クレジットカード会社と接続されている。 |
※3 | INFOX-NETデビット中継サービス … デビットカード(J-Debit)業務に関する与信照会データ等の中継・端末情報の管理等を行うサービス。なお、デビットカードを取り扱う加盟店で、金融機関と加盟店契約する加盟店は、日本デビットカード推進協議会への登録が必要。 |
※4 | デビットカードでの支払い(デビットカード決済) … 金融機関で発行されたキャッシュカードを利用した即時決済の方式。利用者は支払いの際にキャッシュカードを提示し、加盟店側でINFOX端末などのデビットサービス対応決済端末でカードを読み込み、利用者が暗証番号を入力することにより、利用代金が金融機関の口座から即時に引き落とされ、数日後に加盟店の口座へ入金される。 |
※5 | CRM … Customer Relationship Managementの略。CRMとは、顧客に対する価値提供のプロセスを全社的に再構築して、つねに個々の顧客に最適化した対応と製品・サービスを、効率よく提供するための手法。 |
※6 | 日本マルチペイメントネットワーク運営機構 … 国庫金、地方税、公共料金および各種料金・代金等の支払いについて、利用者の利便性向上を図るとともに、収納機関および金融機関の事務効率化を図ることを狙いに、公益に資する決済に関する新たな仕組みとして、「マルチペイメントネットワーク」を構築し、その運営を行うとともに、その普及を図ることを目的として設立された団体。なお、「INFOX-NET口座振替契約受付サービス」は、この運営機構が定めるサービス仕様に基づき構築が行われたサービス。 http://www.jammo.org/ |
* | 「INFOX®」、「INFOX-NET®」は(株)NTTデータの登録商標です。その他、文中に記載されている商品・サービス名は、それぞれ各社の登録商標または商標です。 |