青果物トレーサビリティの実証実験を開始
ニュースリリース/NTTデータ
2004年1月28日
株式会社NTTデータ
(食の社会インフラ事業推進協議会 事務局)
食の社会インフラ事業推進協議会※1(会長:東京豊島青果株式会社 取締役 鈴木勝久 事務局:NTTデータ 以下、協議会)は、生産者・市場・小売から消費者までを通した青果物トレーサビリティの実証実験を平成16年1月29日より2月18日までの3週間、実施します。
本実証実験は、協議会のメンバにより、現状の青果物流の流れを損なわず、実現性の高いトレーサビリティシステムの実現を目標として行われるものであり、協議会内の生産者によって作られるニンジン・ピーマンを対象に、流通履歴や栽培情報を管理して必要に応じて消費者に提供するとともに、迅速な青果物の追跡を可能にします。
【経緯】
青果物業界では、消費者により安心して青果物を届けるという観点から、数年前よりトレーサビリティシステムの必要性を検討してきました。実際のトレーサビリティシステムの実現については、生産者や卸売市場、小売業者などのフードチェーンを形成する各社の連携が必要であり、また具体的な情報システム構築のノウハウも必要です。このような状況の中、首都圏の大手青果卸売業者を中心にした青果物流通に係る関係者が、消費者に安心を提供するための仕組みの構築を目指し、平成15年8月に生産者から小売業者を含めて協議会を設立し、具体的な検討をしてきました。
【実証実験の内容】
【今後の展開】
食の社会インフラ事業推進協議会は、本実証実験を通じて抽出された課題を精査し改善を行うことで、社会インフラとしてのトレーサビリティの実現に向けて働きかけていきます。
【別図】 ベジトレース構成図
【参考】 食の社会インフラ事業推進協議会 会員名簿 (五十音順)
本実証実験は、協議会のメンバにより、現状の青果物流の流れを損なわず、実現性の高いトレーサビリティシステムの実現を目標として行われるものであり、協議会内の生産者によって作られるニンジン・ピーマンを対象に、流通履歴や栽培情報を管理して必要に応じて消費者に提供するとともに、迅速な青果物の追跡を可能にします。
【経緯】
青果物業界では、消費者により安心して青果物を届けるという観点から、数年前よりトレーサビリティシステムの必要性を検討してきました。実際のトレーサビリティシステムの実現については、生産者や卸売市場、小売業者などのフードチェーンを形成する各社の連携が必要であり、また具体的な情報システム構築のノウハウも必要です。このような状況の中、首都圏の大手青果卸売業者を中心にした青果物流通に係る関係者が、消費者に安心を提供するための仕組みの構築を目指し、平成15年8月に生産者から小売業者を含めて協議会を設立し、具体的な検討をしてきました。
【実証実験の内容】
- 実施期間:平成16年1月29日(木)〜2月18日(水)
- 実施体制:食の社会インフラ事業推進協議会メンバにより、生産者・市場・小売・消費者を通したトレーサビリティシステムの運用を行います。各種情報の登録は、インターネットを経由してNTTデータが構築する「ベジトレースセンタ」で集中管理されます。(別図参照)
- 実施方法:
・青果物の流れ
生産者が集荷し、各青果物をロット別に出荷する際に、その出荷単位毎に一意のIDを付与したバーコードラベル※2(物流ラベル)を貼って卸売市場へ出荷し、小売店舗にて消費者に販売します。
各商品には価格などが印字されたラベルとともに本実証実験用の商品であることを示すオリジナル商品ラベル※3を添付します。オリジナル商品ラベルには、IDと関連付けられた10桁の数字とURLが記載されており、消費者はこのURLと数字により、商品の流通履歴や栽培履歴をインターネットを通じて閲覧することが可能です。
・管理情報
生産者は、青果物の栽培履歴をベジトレースセンタに登録します。栽培履歴は、出荷時にロット毎に管理されるIDと関連付けして管理します。
生産者から小売店舗までの流通履歴は、IDが記載されたバーコードをハンディ・ターミナルで読み取りベジトレースセンタに送り、一元的に管理します。
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【今後の展開】
食の社会インフラ事業推進協議会は、本実証実験を通じて抽出された課題を精査し改善を行うことで、社会インフラとしてのトレーサビリティの実現に向けて働きかけていきます。
※1 | 食の社会インフラ事業推進協議会 … 消費者により安心していただける青果物を届けるという観点から、青果物トレーサビリティシステムの実現を視野に入れ、首都圏の大手青果卸売業者を中心にした青果物流通に係る関係者を中心に平成15年8月8日に設立。(会長:東京豊島青果株式会社取締役 鈴木勝久、事務局:株式会社NTTデータ) |
※2 | バーコードラベル(物流ラベル) … 出荷単位毎に一意に付与するIDをバーコード化し、ダンボールなどに貼り付ける。コード体系は国際標準であるUCC/EAN-128体系に準拠している。 |
※3 | オリジナル商品ラベル … 小売の店頭で消費者にベジトレースの対象商品を判別してもらうためのオリジナルの商品ラベルで、ラベルには消費者がインターネット経由で商品履歴を回覧するためのURLと、商品ロットと関連付けられた10桁の数値を印字。デザインは、海外で多くの賞を受け、国内では製薬メーカのロゴや国民的な乳酸飲料のボトルデザインなどを手がけたU.G.サトー氏が担当しました。 |
【物流ラベル】 | 【商品ラベル】 |
【別図】 ベジトレース構成図
【参考】 食の社会インフラ事業推進協議会 会員名簿 (五十音順)