東大病院「22世紀医療センター」プロジェクト
ニュースリリース/NTTデータ
2004年4月12日
東京大学 医学部附属病院
株式会社NTTデータ
株式会社日立製作所
株式会社メディネット
田辺製薬株式会社
佐川急便株式会社
テルモ株式会社
1. 概要
東京大学医学部附属病院(東京都文京区、病院長・永井良三、以下「東大病院」)は、平成18年度竣工の新中央診療棟II期内に「22世紀医療センター」を設置する計画を進めてきました。
この度、東大病院の計画に賛同していただいた株式会社NTTデータ(東京都江東区)、株式会社日立製作所(東京都千代田区)、株式会社メディネット(神奈川県横浜市)、田辺製薬株式会社(大阪府大阪市)、佐川急便株式会社(京都府京都市)、テルモ株式会社(東京都渋谷区)との間で、具体的な計画について合意に至りましたので発表させていただきます。
平成16年度中に各社と東大病院は下記の医学研究、医療関連事業の分野に関して共同での取組みを開始し、平成18年度に活動の拠点を新中央診療棟?U期内に設置される「22世紀医療センター」に移します。われわれは本プロジェクトを推進することにより、わが国の臨床医学の持続的発展ならびに医療関連産業の着実な展開に寄与することができると確信しています。
今回のプレスリリースは本プロジェクトに関する最初の具体的な進捗状況に関する報告です。現在も東大病院は複数の企業との間で、今回発表したものとは異なる分野での連携について積極的に調整を行っており、最終的には10〜15分野で連携し、活動することとなる見通しです。
(1) 健診情報学(株式会社NTTデータ)
健診データをはじめとするライフサイエンス全般に関するデータの標準化手法を作成するとともに、健診機関や医療機関とネットワーク通じて標準化された良質なデータベースを構築し、分析解析を行う。この結果を基に様々なプロフィールを有する個人に対し、予防、医療介入アプローチを行い、個人の健康管理、疾病予防に有用なプログラムを研究・開発する。また、一人ひとりに最適化された効果の高いヘルスケアサービス、医療サービス(オーダーメード医療)についての研究・開発を行う。
(2) 免疫細胞治療学(株式会社メディネット)
自己リンパ球やがん抗原を認識した樹状細胞を用いたいわゆる免疫細胞療法は、がん治療や、がんの術後再発予防に、単独または他療法との組み合わせにより、有効な治療法として期待されている。各種免疫細胞療法の基礎および臨床研究を実施し、本療法の役割を明確にするとともに、新しい治療としての基盤を確立する。また、組織移植における免疫制御技術の確立を目指した研究開発を実施する。
(3) 臨床分子疫学(田辺製薬株式会社)
冠血管危険因子となる身近な生活習慣病が重積し、高率に冠動脈心疾患を引き起こす病態(metabolic syndrome)の遺伝的成因の解明を目的とする。日本人のmetabolic syndromeに関する臨床疫学的解析と、分子遺伝学的手法を用いたヒトとモデル動物のゲノム解析を通じて原因遺伝子(群)を単離し、冠動脈心疾患の新たなリスク診断法や新規治療薬の開発に貢献することを目指す。
(4) ホスピタル・ロジスティクス(佐川急便株式会社)
患者の立場にたった医療の提供を図るため、「物の流れ」、「人の流れ」、「情報」を中心としたネットワークシステムの構築を目指す。具体的には、(1)患者の視点から見た利便性の追求、(2)地域も含めた情報・物流・交通分野の一大ネットワーク拠点の構築、(3)臨床医療を中心とした新事業の展開に関する研究等を行う。
(5) 腎疾患総合医療センター(テルモ株式会社)
わが国の腎補助療法は、血液透析(HD)が主体で腹膜透析(PD)および腎移植は少ない。PDは残腎機能保持やQOLに有利な場合があり、治療不十分の場合HD併用も可能であるが、これらは専門医にも十分に知られていない。腎補助療法を十分なインフォームドコンセントのもとに提供するための医学的研究とその実行を円滑にする社会環境の整備のための研究等を行う。
2. 本件に関する問合せ先
東京大学医学部附属病院(東京都文京区、病院長・永井良三、以下「東大病院」)は、平成18年度竣工の新中央診療棟II期内に「22世紀医療センター」を設置する計画を進めてきました。
この度、東大病院の計画に賛同していただいた株式会社NTTデータ(東京都江東区)、株式会社日立製作所(東京都千代田区)、株式会社メディネット(神奈川県横浜市)、田辺製薬株式会社(大阪府大阪市)、佐川急便株式会社(京都府京都市)、テルモ株式会社(東京都渋谷区)との間で、具体的な計画について合意に至りましたので発表させていただきます。
平成16年度中に各社と東大病院は下記の医学研究、医療関連事業の分野に関して共同での取組みを開始し、平成18年度に活動の拠点を新中央診療棟?U期内に設置される「22世紀医療センター」に移します。われわれは本プロジェクトを推進することにより、わが国の臨床医学の持続的発展ならびに医療関連産業の着実な展開に寄与することができると確信しています。
今回のプレスリリースは本プロジェクトに関する最初の具体的な進捗状況に関する報告です。現在も東大病院は複数の企業との間で、今回発表したものとは異なる分野での連携について積極的に調整を行っており、最終的には10〜15分野で連携し、活動することとなる見通しです。
(1) 健診情報学(株式会社NTTデータ)
健診データをはじめとするライフサイエンス全般に関するデータの標準化手法を作成するとともに、健診機関や医療機関とネットワーク通じて標準化された良質なデータベースを構築し、分析解析を行う。この結果を基に様々なプロフィールを有する個人に対し、予防、医療介入アプローチを行い、個人の健康管理、疾病予防に有用なプログラムを研究・開発する。また、一人ひとりに最適化された効果の高いヘルスケアサービス、医療サービス(オーダーメード医療)についての研究・開発を行う。
(2) 免疫細胞治療学(株式会社メディネット)
自己リンパ球やがん抗原を認識した樹状細胞を用いたいわゆる免疫細胞療法は、がん治療や、がんの術後再発予防に、単独または他療法との組み合わせにより、有効な治療法として期待されている。各種免疫細胞療法の基礎および臨床研究を実施し、本療法の役割を明確にするとともに、新しい治療としての基盤を確立する。また、組織移植における免疫制御技術の確立を目指した研究開発を実施する。
(3) 臨床分子疫学(田辺製薬株式会社)
冠血管危険因子となる身近な生活習慣病が重積し、高率に冠動脈心疾患を引き起こす病態(metabolic syndrome)の遺伝的成因の解明を目的とする。日本人のmetabolic syndromeに関する臨床疫学的解析と、分子遺伝学的手法を用いたヒトとモデル動物のゲノム解析を通じて原因遺伝子(群)を単離し、冠動脈心疾患の新たなリスク診断法や新規治療薬の開発に貢献することを目指す。
(4) ホスピタル・ロジスティクス(佐川急便株式会社)
患者の立場にたった医療の提供を図るため、「物の流れ」、「人の流れ」、「情報」を中心としたネットワークシステムの構築を目指す。具体的には、(1)患者の視点から見た利便性の追求、(2)地域も含めた情報・物流・交通分野の一大ネットワーク拠点の構築、(3)臨床医療を中心とした新事業の展開に関する研究等を行う。
(5) 腎疾患総合医療センター(テルモ株式会社)
わが国の腎補助療法は、血液透析(HD)が主体で腹膜透析(PD)および腎移植は少ない。PDは残腎機能保持やQOLに有利な場合があり、治療不十分の場合HD併用も可能であるが、これらは専門医にも十分に知られていない。腎補助療法を十分なインフォームドコンセントのもとに提供するための医学的研究とその実行を円滑にする社会環境の整備のための研究等を行う。
2. 本件に関する問合せ先
東京大学 医学部附属病院
企画経営部 井出
TEL：03-5800-8619
URL：http://www.h.u-tokyo.ac.jp/newhp/22seiki.htm株式会社NTTデータ
広報室 塩手
TEL：03-5546-8051株式会社日立製作所
コーポレート・コミュニケーション本部
広報部 稲見
TEL：03-3258-2056(ダイヤルイン)
URL：http://www.hitachi.co.jp/株式会社メディネット
管理部
TEL：045-478-0041(代表)
URL：http://www.medinet-inc.co.jp/田辺製薬株式会社
広報部
TEL：06-6205-5211
URL：http://www.tanabe.co.jp/佐川急便株式会社
広報部(本社東京本部)
TEL：03-3699-3614
FAX:03-3699-3444
本社 環境推進室 松本
TEL：075-691-6500
FAX:075-691-2349テルモ株式会社
広報室 高木
TEL：03-3374-8283
E-mail：norifumi_takagi@terumo.co.jp