GPSを搭載し、位置や道路状況に合わせ観光スポットを案内する「ツアートレーサー」を利用した実験開始 〜バーチャルバスガイドシステムの実証実験〜
ニュースリリース/NTTデータ
2005年1月21日
株式会社広交本社
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ中国
(株)広交本社(本社:広島県広島市 社長:前 泰弘)と、(株)NTTデータ(本社:東京都江東区 社長:浜口
友一)と(株)NTTデータ中国(本社:広島県広島市 社長:有冨 和利)の3社は、1月24日から、GPSにより、位置や道路状況(走行速度)にあわせて乗客にガイダンスを行うシステム、「ツアートレーサー」*1を利用した、バーチャルバスガイドシステムの実証実験を開始します。
この実験は、NTTデータが中期経営計画の中の重点項目としている、「積極的な新商品・サービスの創造」のための施策である、新規ビジネスのパイプライン管理、新規ビジネス支援ファンドを活用したものです。
実験は、広交観光のバスにて実施し、広島県広島市の広島駅新幹線口〜平和公園〜広島駅新幹線口(平和教育コース)の区間において実験を行います。
【背 景】
バス会社等においてバスガイドの育成のためには、採用や研修、寮をはじめとする設備費の負担など多大な労力とコストがかかっています。また、教官の高齢化に伴い、人材不足および教育施設の閉鎖が進んでいます。
一方、バスガイドの勤続年数は短いうえ、需要は、春や秋のある一定期間に集中し変動要素が多くガイドクラブ等を活用するものの、確保に苦慮しています。
また、ガイダンスの多言語への対応も求められ、通訳を添乗させるなどして、対応しているのが現状です。
【ツアートレーサー・バーチャルバスガイドとは】
ツアートレーサー・バーチャルバスガイドシステムは屋外をそのままの状態で展示体験空間とする領域型展示ビジュアルシステム*2の応用例であり、GPSと自立航法センサーにより現在地をリアルタイムに計算し、そのポジションにあったガイドを自動再生するシステムです。これにより、バスガイドの確保に関わるコストを約50%効率化することを可能とします。
実際のコンテンツは、ガイドする場所の画像情報、数値等のテキスト情報、音声ナレーションで構成され、それをバスガイドキャラクターが案内を行うものです。ガイダンスについては、領域型展示ビジュアルシステム応用技術により、道路状況(渋滞等)を考慮し、ガイド内容は変化する仕組みを実現しています。また、バスガイドの教育のコンテンツとしての利用も想定しています。
【実験概要】
実験の概要は以下のとおりです。
【今後について】
今後、3社では、今回の実験を元に、平成17年4月より一部コンテンツ(広島平和教育コース他)の提供を予定しています。
また、NTTデータおよびNTTデータ中国では、(1)車載用機器および車載用プログラム販売(2)観光ポイントの共通コンテンツ作成(3)コンテンツ一元ダウンロードセンターの構築および運営について4月から事業化するとともに、他地域におけるコンテンツのリリースも17年度より予定しています。
そして、中国地方を皮切りに、全国に展開し、平成17年度18台、平成18年度100台、平成22年には650台突破を目標に拡販し、初年度1億9,000万円、総売上10億円を目指していきます。
今後、外国人旅行者の訪日促進対策としての多言語対応の充実、観光タクシーへの搭載、路線バスの停留所案内、車内広告に活用していきます。
*1 ツアートレーサー
ツアートレーサーとは、運行管理端末の操作をイメージし英語のTour(観光)とTrace(なぞる)を合わせた造語で、GPSを搭載し、位置や道路状況に合わせ案内を行うシステム・サービスの名称です。
今回の実験ではツアートレーサーを利用することで、バスガイドがあたかも居るかの様にガイドされるところから「バーチャルバスガイド」と呼んでいます。
*2 領域型展示ビジュアルシステム
東京大学 廣瀬通孝 教授・株式会社アドホック・(財)デジタルコンテンツ協会が共同で研究開発した技術で、屋外を一つの領域として仮想しGPS等による位置座標から建物や物体を特定し、音声や映像により案内や説明を行うシステムです。
<サービスイメージ>
この実験は、NTTデータが中期経営計画の中の重点項目としている、「積極的な新商品・サービスの創造」のための施策である、新規ビジネスのパイプライン管理、新規ビジネス支援ファンドを活用したものです。
実験は、広交観光のバスにて実施し、広島県広島市の広島駅新幹線口〜平和公園〜広島駅新幹線口(平和教育コース)の区間において実験を行います。
【背 景】
バス会社等においてバスガイドの育成のためには、採用や研修、寮をはじめとする設備費の負担など多大な労力とコストがかかっています。また、教官の高齢化に伴い、人材不足および教育施設の閉鎖が進んでいます。
一方、バスガイドの勤続年数は短いうえ、需要は、春や秋のある一定期間に集中し変動要素が多くガイドクラブ等を活用するものの、確保に苦慮しています。
また、ガイダンスの多言語への対応も求められ、通訳を添乗させるなどして、対応しているのが現状です。
【ツアートレーサー・バーチャルバスガイドとは】
ツアートレーサー・バーチャルバスガイドシステムは屋外をそのままの状態で展示体験空間とする領域型展示ビジュアルシステム*2の応用例であり、GPSと自立航法センサーにより現在地をリアルタイムに計算し、そのポジションにあったガイドを自動再生するシステムです。これにより、バスガイドの確保に関わるコストを約50%効率化することを可能とします。
実際のコンテンツは、ガイドする場所の画像情報、数値等のテキスト情報、音声ナレーションで構成され、それをバスガイドキャラクターが案内を行うものです。ガイダンスについては、領域型展示ビジュアルシステム応用技術により、道路状況(渋滞等)を考慮し、ガイド内容は変化する仕組みを実現しています。また、バスガイドの教育のコンテンツとしての利用も想定しています。
【実験概要】
実験の概要は以下のとおりです。
- 目的
バスに実際のシステムを搭載し、ガイドのタイミング、間合い、違和感、視認性、グラスビジョンの可否などをユーザのアンケートを基にガイド内容及びタイミングの適正化を行います。また、多言語(英語版)についても、同様の実験を行います。 - 対象
一般ツアー客を対象とします。 - 実験期間
日本語版:平成17年1月24日 〜 平成17年3月15日
英 語 版:平成17年2月23日 〜 平成17年3月15日 - 実験区間
●平和教育コース
広島駅新幹線口→白島→広島城→広島県庁→広島市民球場→原爆ドーム→平和公園→平和大通り(100m道路)→中央通→八丁堀→広島駅新幹線口
【今後について】
今後、3社では、今回の実験を元に、平成17年4月より一部コンテンツ(広島平和教育コース他)の提供を予定しています。
また、NTTデータおよびNTTデータ中国では、(1)車載用機器および車載用プログラム販売(2)観光ポイントの共通コンテンツ作成(3)コンテンツ一元ダウンロードセンターの構築および運営について4月から事業化するとともに、他地域におけるコンテンツのリリースも17年度より予定しています。
そして、中国地方を皮切りに、全国に展開し、平成17年度18台、平成18年度100台、平成22年には650台突破を目標に拡販し、初年度1億9,000万円、総売上10億円を目指していきます。
今後、外国人旅行者の訪日促進対策としての多言語対応の充実、観光タクシーへの搭載、路線バスの停留所案内、車内広告に活用していきます。
*1 ツアートレーサー
ツアートレーサーとは、運行管理端末の操作をイメージし英語のTour(観光)とTrace(なぞる)を合わせた造語で、GPSを搭載し、位置や道路状況に合わせ案内を行うシステム・サービスの名称です。
今回の実験ではツアートレーサーを利用することで、バスガイドがあたかも居るかの様にガイドされるところから「バーチャルバスガイド」と呼んでいます。
*2 領域型展示ビジュアルシステム
東京大学 廣瀬通孝 教授・株式会社アドホック・(財)デジタルコンテンツ協会が共同で研究開発した技術で、屋外を一つの領域として仮想しGPS等による位置座標から建物や物体を特定し、音声や映像により案内や説明を行うシステムです。
<サービスイメージ>