バイオバンク研究支援システムを東京大学医科学研究所と共同研究 〜オーダーメイド医療の実現に向けた遺伝子総合研究支援システムを構築〜
ニュースリリース/NTTデータ
2005年1月27日
株式会社NTTデータ
(株)NTTデータは、このたび、東京大学と、個々人に最適な予防法や治療法を可能とするオーダーメイド医療の実現に向けた、バイオバンク研究支援システムを支援する共同研究契約を締結しました。
平成15年度より、「オーダーメイド医療実現化プロジェクト*1」(中村祐輔プロジェクトリーダー)が始まっています。このプロジェクトは、全国のプロジェクト協力医療機関より30万人分のDNA、血清および、疾患情報、検査データなどの臨床情報の提供をうけ、世界的にも類を見ない大規模なDNAバンク、血清バンクおよび臨床情報のデータベースを構築し、遺伝情報と病気や薬の効果・副作用の相関解析を行うことで、オーダーメイド医療の実現を目指すものです。
今後NTTデータでは、本プロジェクトを通じてオーダーメイド医療の基盤となるシステムの実現を目指して東京大学の支援を行っていきます。
【共同研究の目的と実施内容】
NTTデータは、以下の3点について東京大学医科学研究所の支援を行います。
<システムの特徴>
バイオバンクジャパンでは、個人情報を削除し匿名化した上で、DNA、血清および臨床情報を収集しますが、重要な情報を取り扱うため、クローズな研究専用ネットワークの構築、指紋認証によるユーザ管理など、強固な情報セキュリティシステムを実装しております。
また、遺伝情報と臨床情報の解析に関しては、様々な解析手法を用いた相関解析を高速に実施できる支援システムを構築するとともに、体系的・網羅的な遺伝子解析による、医療上有用な発見を目指した研究をサポートいたします。
<プロジェクトの推進>
NTTデータは本プロジェクトにおける、協力医療機関とのシステム連携や、DNA、血清および臨床医療情報の受け渡し、運用フローなどについても、総合的なシステムインテグレーションを実施ししています。
また、NTTデータは上記システム面からのセキュリティ対策だけでなく、医療機関、研究機関内の運用面においても個人情報の保護を第一に、プロジェクトのセキュリティを維持管理する情報セキュリティポリシーの策定支援を行っています。
【今後の展開】
NTTデータでは、平成16年7月1日にライフサイエンスビジネス推進室を設置するなど、医療・ヘルスケア領域を中心としたライフサイエンス事業に積極的に取り組んでおり、本プロジェクトはその中心となる取り組みのひとつと捉えています。
この東京大学との取り組みを通じて、オーダーメイド医療の実現を目標とした、研究基盤の構築を支援し、新しい治療薬の開発、あるいは新しい診断法の開発につなげていきたいと考えております。そして、それらの成果を活用し、個人個人に適した治療法・薬剤を提供する際には、情報システム及びサービス運用の両面において、個人情報の保護を最優先に考慮した、安心かつ利便性の高い社会基盤作りに励みたいと考えております。今後もNTTデータのライフサイエンス事業においては、サービスの最終受益者は個人であることを基本として、様々なサービスを提供していきます。
*1 オーダーメイド実現化プロジェクト
約30万人のDNAおよび血清試料を集め、それらを利用してSNP(遺伝子の個人差)と薬剤の効果、副作用などの関係を明らかにしたり、病気との関係を調べたりするオーダーメイド医療実現に向けた研究プロジェクト。文部科学省のリーディングプロジェクト「個人の遺伝情報に応じた医療の実現プロジェクト」として、平成15年度から19年度までの5年間を予定。詳細はバイオバンクジャパンホームページ(http://biobankjp.org/)を参照下さい。
*2 SNP(Single Nucleotide Polymorphism)情報
遺伝子の個人差の情報。
オーダーメイド医療実現化プロジェクト
平成15年度より、「オーダーメイド医療実現化プロジェクト*1」(中村祐輔プロジェクトリーダー)が始まっています。このプロジェクトは、全国のプロジェクト協力医療機関より30万人分のDNA、血清および、疾患情報、検査データなどの臨床情報の提供をうけ、世界的にも類を見ない大規模なDNAバンク、血清バンクおよび臨床情報のデータベースを構築し、遺伝情報と病気や薬の効果・副作用の相関解析を行うことで、オーダーメイド医療の実現を目指すものです。
今後NTTデータでは、本プロジェクトを通じてオーダーメイド医療の基盤となるシステムの実現を目指して東京大学の支援を行っていきます。
【共同研究の目的と実施内容】
NTTデータは、以下の3点について東京大学医科学研究所の支援を行います。
- バイオバンク管理システムの支援
東京大学医科学研究所に設置されたバイオバンクジャパンでは、バイオバンクのDNA冷蔵庫管理システム、血清冷凍庫管理システムを備えています。バイオバンク管理システムでは、協力医療機関から集められたDNA、血清の入庫および、下記、統合臨床データベースシステムと連携したDNA、血清の出庫等の管理を行っております。NTTデータは、これらのシステムの支援を行います。 - 統合臨床データベースの支援
本プロジェクトでは、解析を行う臨床情報を安全かつ効率的に管理・運用するための、統合臨床データベースシステムを備えています。
協力医療機関から集められた疾病の情報や検査データ等の臨床情報をセキュアにデータベース化し、管理する統合臨床データベースを開発し、解析の基盤として利用します。また、研究依頼に応じて、データベース検索、データマイニングを実施し、バイオバンクへの出庫指示等を行います。NTTデータは、これらのシステムの支援を行います。 - データ管理バンクシステムの支援
遺伝情報(SNP情報*2)および臨床医療情報の相関を解析・研究するため、東京大学医科学研究所内にデータ管理バンクシステムを構築し、研究管理システムの運用を行っています。
がん、心筋梗塞、糖尿病など、約40疾病及び薬を対象に、遺伝情報を格納した遺伝子データベースシステムを用い、遺伝情報と病気、薬剤の効果、副作用の相関解析を実施します。NTTデータは、これらのシステムの支援を行います。
<システムの特徴>
バイオバンクジャパンでは、個人情報を削除し匿名化した上で、DNA、血清および臨床情報を収集しますが、重要な情報を取り扱うため、クローズな研究専用ネットワークの構築、指紋認証によるユーザ管理など、強固な情報セキュリティシステムを実装しております。
また、遺伝情報と臨床情報の解析に関しては、様々な解析手法を用いた相関解析を高速に実施できる支援システムを構築するとともに、体系的・網羅的な遺伝子解析による、医療上有用な発見を目指した研究をサポートいたします。
<プロジェクトの推進>
NTTデータは本プロジェクトにおける、協力医療機関とのシステム連携や、DNA、血清および臨床医療情報の受け渡し、運用フローなどについても、総合的なシステムインテグレーションを実施ししています。
また、NTTデータは上記システム面からのセキュリティ対策だけでなく、医療機関、研究機関内の運用面においても個人情報の保護を第一に、プロジェクトのセキュリティを維持管理する情報セキュリティポリシーの策定支援を行っています。
【今後の展開】
NTTデータでは、平成16年7月1日にライフサイエンスビジネス推進室を設置するなど、医療・ヘルスケア領域を中心としたライフサイエンス事業に積極的に取り組んでおり、本プロジェクトはその中心となる取り組みのひとつと捉えています。
この東京大学との取り組みを通じて、オーダーメイド医療の実現を目標とした、研究基盤の構築を支援し、新しい治療薬の開発、あるいは新しい診断法の開発につなげていきたいと考えております。そして、それらの成果を活用し、個人個人に適した治療法・薬剤を提供する際には、情報システム及びサービス運用の両面において、個人情報の保護を最優先に考慮した、安心かつ利便性の高い社会基盤作りに励みたいと考えております。今後もNTTデータのライフサイエンス事業においては、サービスの最終受益者は個人であることを基本として、様々なサービスを提供していきます。
*1 オーダーメイド実現化プロジェクト
約30万人のDNAおよび血清試料を集め、それらを利用してSNP(遺伝子の個人差)と薬剤の効果、副作用などの関係を明らかにしたり、病気との関係を調べたりするオーダーメイド医療実現に向けた研究プロジェクト。文部科学省のリーディングプロジェクト「個人の遺伝情報に応じた医療の実現プロジェクト」として、平成15年度から19年度までの5年間を予定。詳細はバイオバンクジャパンホームページ(http://biobankjp.org/)を参照下さい。
*2 SNP(Single Nucleotide Polymorphism)情報
遺伝子の個人差の情報。
オーダーメイド医療実現化プロジェクト