RFIDつきリライタブルシートを用いた生産・物流効率化実証実験を実施 〜現品管理票の再利用で、低コストかつ効率的に生産・物流状況の把握が可能〜
ニュースリリース/NTTデータ
2005年11月29日
三菱樹脂株式会社
株式会社NTTデータ
三菱樹脂株式会社と株式会社NTTデータは、RFID付きリライタブルシートを利用し、製造現場における生産・物流の効率化の有効性を検証する実証実験を、2006年5月から実施することで、2005年11月28日に合意しました。実験は、三菱樹脂のグループ会社である菱樹化工株式会社(本社:滋賀県東浅井郡 取締役社長:多田
直美)にて行う予定です。
今回の実証実験では、RFIDシステムの構築で実績のあるNTTデータがシステム構築を担当し、RFID付きリライタブルシートの供給は、プラスチックシートの大手メーカーである三菱樹脂が担当します。基幹系システムと連携するこのシステムの特長は、繰り返し印字・消去が可能なリライタブルシートとRFIDを組み合わせることで、情報をリアルタイムに記録・管理できるとともに、RFIDに入力されている情報を目視で確認できるリライタブルシートを製造現場で活用することで、生産・物流等の情報の可視化と、簡便で正確なオペレーションによる生産・物流の効率化およびリサイクルによるコスト低減が期待されます。
【実証実験の概要】
※RFID付きリライタブルシートとは
RFIDとリライタブルシートとを組み合わせた新しいメディアです。RFIDに入力されているデジタル情報をシート上に表示することができるため、デジタル情報とシート上の表示内容とを二重に確認することができ、作業の人為的ミスを防止するとともに、RFIDが万一故障したときのリスクを回避できます。
リライタブルシートは、表示内容の書き換えに黒色ロイコ印字方式を採用、何度も繰り返して印字・消去することができます。帳票類を削減し、紙ゴミの排出を抑制できるため、環境負荷だけではなく、システム自体のランニングコストの削減にもなります。また、文字情報だけでなく、二次元バーコードなどの印刷も可能です。
尚、RFID付きリライタブルシートは、株式会社リコー社の製品(RECO-View ICタグシート)を三菱樹脂が供給します。
(サンプル画像)
【実証実験で期待する効果】
三菱樹脂は、実証実験の効果を確認し、他の生産工程への横展開を図り、菱樹化工社の全社的な効率化を推進します。また、RFID付きリライタブルシートを活用したシステムを当社の顧客へも提案し、社内のみならず当社のサプライチェーン全体での採用についても検証を行います。
NTTデータは今回の実証実験を通じて生産現場におけるRFID付きリライタブルシートの有効性を検証して、「リライタブル電子カンバン情報システム」を製造業におけるユビキタスソリューションの一つとして提供していきます。
別紙1:実証実験イメージ図
別紙2:各社の紹介
今回の実証実験では、RFIDシステムの構築で実績のあるNTTデータがシステム構築を担当し、RFID付きリライタブルシートの供給は、プラスチックシートの大手メーカーである三菱樹脂が担当します。基幹系システムと連携するこのシステムの特長は、繰り返し印字・消去が可能なリライタブルシートとRFIDを組み合わせることで、情報をリアルタイムに記録・管理できるとともに、RFIDに入力されている情報を目視で確認できるリライタブルシートを製造現場で活用することで、生産・物流等の情報の可視化と、簡便で正確なオペレーションによる生産・物流の効率化およびリサイクルによるコスト低減が期待されます。
【実証実験の概要】
時期(予定) | : | 2006年5月から3ヶ月間 |
実験場所 | : | 菱樹化工株式会社 本社工場 住所 滋賀県東浅井郡浅井町大路1700 事業内容 エレクトロニクス製品などのプラスチック成形加工 |
実験内容 | : | 各生産工程において生産された仕掛品にRFID付きリライタブルシートの現品管理票を使用します。各工程間の仕掛品の数量や出荷日時をRFIDに記録するとともに、管理票上にも印字します。正確に把握するとともに、各工程でリライタブルシートに書き換えられた現品管理票の内容を生産現場の作業者が読むことにより、モノの所在と数量のリアルタイムな把握、正確なオペレーション、リサイクル利用による経済性などRFID付きリライタブルシートの有効性を検証します。現品管理票は、製品出荷後、再度工程の初めに戻して、再利用します。 ※別紙1:実験イメージ図を参照ください |
※RFID付きリライタブルシートとは
RFIDとリライタブルシートとを組み合わせた新しいメディアです。RFIDに入力されているデジタル情報をシート上に表示することができるため、デジタル情報とシート上の表示内容とを二重に確認することができ、作業の人為的ミスを防止するとともに、RFIDが万一故障したときのリスクを回避できます。
リライタブルシートは、表示内容の書き換えに黒色ロイコ印字方式を採用、何度も繰り返して印字・消去することができます。帳票類を削減し、紙ゴミの排出を抑制できるため、環境負荷だけではなく、システム自体のランニングコストの削減にもなります。また、文字情報だけでなく、二次元バーコードなどの印刷も可能です。
尚、RFID付きリライタブルシートは、株式会社リコー社の製品(RECO-View ICタグシート)を三菱樹脂が供給します。
(サンプル画像)
【実証実験で期待する効果】
- 仕掛品の工程間の移動情報を正確に把握し現場での目視確認も出来ることから作業員による記録漏れや間違いをなくし、仕掛品の理論在庫と実棚の整合に要する稼働時間を削減することで業務工数の大幅改善を実現します。
- 月次の棚卸しに際し、データ管理が容易になり、確認作業を効率化することにより業務工数の大幅改善を実現します。
- 三菱樹脂:
RFID付きリライタブルシートおよびRFIDに関連するドライバーソフトを開発し、実証実験を通じて生産現場におけるRFID付きリライタブルシートの有効性を確認します。菱樹化工は、RFID付きリライタブルシートを製造現場に導入して、効果測定を行います。 - NTTデータ:
RFID付きリライタブルシートを使った生産・物流管理の情報システムを開発します。また、実証実験を通じて生産現場における生産・物流管理に必要な情報システムの機能を検証します。
三菱樹脂は、実証実験の効果を確認し、他の生産工程への横展開を図り、菱樹化工社の全社的な効率化を推進します。また、RFID付きリライタブルシートを活用したシステムを当社の顧客へも提案し、社内のみならず当社のサプライチェーン全体での採用についても検証を行います。
NTTデータは今回の実証実験を通じて生産現場におけるRFID付きリライタブルシートの有効性を検証して、「リライタブル電子カンバン情報システム」を製造業におけるユビキタスソリューションの一つとして提供していきます。
別紙1:実証実験イメージ図
別紙2:各社の紹介