お客様に「『見える・分かる』システム開発」の推進について 〜「プロセス透明化ガイドライン」を制定〜

ニュースリリース/NTTデータ

2006年2月22日

株式会社NTTデータ

 (株)NTTデータは、お客様に「『見える・分かる』システム開発」を推進するために、「プロセス透明化ガイドライン」を制定しました。
 あらかじめお客様にプロジェクトの全体像や進め方をご説明しご理解頂いた上で、プロジェクトの状態を定量的に報告します。これにより、これまでお客様にとって「見えにくい・分かりにくい」ものであったシステム開発を改善し、お客様と一体となったシステム開発を推進します。


1.背景
 情報システムの社会インフラとしての役割が高まる今日、情報システムに要求される品質レベルは益々高度になってきています。NTTデータでは大規模システム開発で培ったノウハウを基に、高度な品質管理を実現するため、システム開発工程の標準化、全社的な品質保証支援体制の構築、PM社内資格認定制度導入などを進めて参りました。また、「PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)」を設置し、プロジェクトを技術および管理面で支援する体制も整備しました。
 一方、情報システムの開発プロジェクトを成功に導くためには、お客様ご自身もプロジェクトに参加していただき、お客様と開発ベンダーが一体となった推進体制を構築することが不可欠です。しかしながら、従来はシステム開発の手順や進捗が「見えにくい、分かりにくい」といったことから、お客様とのコミュニケーションが不足し、問題となるケースも発生していました。また、開発ベンダーからの情報提供レベルにばらつきがあり、問題が発生しても的確に対応できず、品質や納期に影響する恐れがありました。さらに、今日ではビジネスのスピードが増し工期が短期化しており、コミュニケーション不足を解消するにも時間的な余裕がなくなりつつあります。
 そこで、NTTデータは、システム開発におけるお客様と当社間での情報共有の標準レベルを事前に明確にするため、「プロセス透明化ガイドライン」を制定し、お客様とのコミュニケーションの改善を進めて参ります。

2.施策の内容
 NTTデータでは、お客様自身にもシステム開発に参加していただき、お客様と当社が一体となったプロジェクト運営ができるよう、主要なプロジェクトマネジメント項目である仕様・品質・進捗管理の「3つの管理(プロセス)」により、「プロセス透明化」を推進することを宣言します。

 具体的には、お客様に対して、下記の取り組みを実施します。
  1. システム開発のプロセスの全体像、「3つの管理」の目的や概要等をご理解していただけるよう、あらかじめご説明します。

  2. システムの概要、スケジュール、お客様との役割分担を含めたプロジェクト体制、会議方法等の「プロジェクト基本計画」をプロジェクト毎に策定し、「3つの管理」ルールを事前にご了解いただいた上で、作業を進めます。

  3. 各管理指標により、プロジェクトの状態を定量的に分析し、適時報告します。

3.お客様にとっての透明化のメリット
 「プロセス透明化」の取り組みを実施することでお客様には次のようなメリットが生まれます。

  1. 事前にシステム開発の全体像や作業の流れをご理解いただけます。

  2. お客様と当社の作業分担について、「何を、いつ、誰がやるか」が明確になり、お客様での準備作業等も明瞭になります。

  3. 工程ごとの開発状況がタイムリーかつ定量的に見えるため、お客様が当社の作業品質について確認ができます。

  4. 問題発生時の影響やリスクが明確になります。特に、仕様が変更される場合など、プロジェクトへの影響がご認識でき、アクションの実施判断が可能となります。


「システム開発プロセスの透明化サイト」はこちら
http://www.nttdata.co.jp/process/
本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報室
TEL:03-5546-8051