三宅島の自然情報発信サイト「みやけエコネット」が開設一周年島のエコツアー振興に向け新コンテンツを8月から開始 〜動画による鳥・魚の解説「みやけポッドキャスト図鑑」〜
ニュースリリース/NTTデータ
2006年7月20日
みやけエコネット・プロジェクト
東京都三宅村
株式会社NTTデータ
三宅島の美しい自然をインターネットのコミュニティサイトを通じて発信し島の復興を支援する「みやけエコネット」(http://www.miyake-eco.net)は22日、サイトの開設から一年を迎えます。
三宅島では、火山活動の沈静化が進み、観光客も回復しつつあります。一方、三宅島の自然を紹介する「島民自然ガイド」の整備も進んでいます。(詳細は三宅島の状況を参照)
情報発信で島の復興をサポートするみやけエコネットではこれまで、島内外問わず誰もが書き込みできるブログ(投稿は登録制)による自然情報の発信や、観光情報を提供する旅番組風の動画コンテンツ「みやけポッドキャスティング」を配信するなどして、三宅島の「今」を伝えて来ました。
みやけエコネットではこのたび、1周年を期に三宅島に生息する野鳥や魚を動画で紹介する「みやけポッドキャスト図鑑」を8月から開始します。
【新コンテンツの特長】
【新コンテンツ提供の目的】
三宅島では、島の自然の回復に呼応し島民エコツアーガイドを整備する活動などがでてきているほか、NTTデータが島の将来を担う子どもたちに、自分たちの島の自然を見直してもらう授業が行われるなど、復興への取り組みが本格化しています。みやけエコネットはこうした取り組みを踏まえ、エコツアーによる島の観光誘致をさらに支援するため、「みやけポッドキャスト図鑑」をはじめます。
【三宅島の状況(「エコツアーの島」への取り組みが進む)】
参考資料(1)「みやけエコネット」について
三宅島では、火山活動の沈静化が進み、観光客も回復しつつあります。一方、三宅島の自然を紹介する「島民自然ガイド」の整備も進んでいます。(詳細は三宅島の状況を参照)
情報発信で島の復興をサポートするみやけエコネットではこれまで、島内外問わず誰もが書き込みできるブログ(投稿は登録制)による自然情報の発信や、観光情報を提供する旅番組風の動画コンテンツ「みやけポッドキャスティング」を配信するなどして、三宅島の「今」を伝えて来ました。
みやけエコネットではこのたび、1周年を期に三宅島に生息する野鳥や魚を動画で紹介する「みやけポッドキャスト図鑑」を8月から開始します。
「みやけポッドキャスト図鑑」 |
【新コンテンツの特長】
- 三宅島に生息する野鳥や魚を詳しい解説付きの動画で紹介していきます
- アップル社のiPodなど携帯デジタルプレーヤーに入れて持ち運ぶことで、ガイドと図鑑なり、島でのエコツアーにとても便利です
- 鳥、魚、草花、その他で分類、検索しやすく当初は全部で20種類を紹介します
- 閲覧は無料です
- 今後順次種類を増やし、50種類くらいを図鑑で紹介する予定です
【新コンテンツ提供の目的】
三宅島では、島の自然の回復に呼応し島民エコツアーガイドを整備する活動などがでてきているほか、NTTデータが島の将来を担う子どもたちに、自分たちの島の自然を見直してもらう授業が行われるなど、復興への取り組みが本格化しています。みやけエコネットはこうした取り組みを踏まえ、エコツアーによる島の観光誘致をさらに支援するため、「みやけポッドキャスト図鑑」をはじめます。
【三宅島の状況(「エコツアーの島」への取り組みが進む)】
- 三宅島の自然の現状
三宅島の自然は、2000年の噴火により森の6割が多大な影響を受けたとされています。現在では緑を取り戻しつつあり、回復してきてはいますが、噴火前に見られなかった植物が増えるなど刻々と変化しています。また、2000年噴火前の三宅島は野鳥の生息密度の高さや固有の鳥がたくさん見られることから、バードアイランドともいわれておりましたが、噴火後一部の稀少鳥類(オーストンヤマガラ、ウチヤマセンニュウなど)が減ったことが確認されました。しかし、現在では森の回復とともに野鳥が戻ってきた場所も見られ、さほどダメージを受けなかった大路池の森ではアカコッコやカラスバトなど三宅島を代表する野鳥たちの姿を数多く観察することができます。
海は黒潮の影響を受けていて、温帯と熱帯の両方の生物相を見ることができます。噴火の影響を受けなかったダイビングポイントも多く、噴火前と変わらずダイバーなど海を楽しむ訪問者の人気を集めています。
ガスを噴出する火山活動は依然続いておりますが、ガスの噴出量は、一番多い時は1日あたり2万〜5万トンあったものが約1/20の1千〜3千トンとなり徐々に沈静化してきています。
三宅島の美しい自然をテーマとした、自然体験や火山について学ぶ観察会やツアーなどを充実させ、観光客誘致につなげていくことができると考えられています。 - 島民自然ガイド整備の取り組み
エコツアーによる観光客誘致を目指す村の施設「三宅島自然ふれあいセンターアカコッコ館」は、三宅島でのエコツーリズムの実現を目指し、住民を対象に「自然ガイド養成講座」を開催しました。昨年、住民11人に対し講習を実施し、今年は9人が講習を受けています。現在、アカコッコ館は島民ガイドと共に具体的な「自然ガイドプログラム」の作成を行ったり、自然ガイドの技術向上のための講習などを行っています。 - 島の観光の状況
観光を再開した昨年5月から12月までの来島者は40,273人で、一日に換算すると約164.4人です。5月の1ヶ月間ですと、2006年度が約4,800人、噴火前2000年は6,500人でした。交通手段の制限などもあり単純に比較できませんが、約7割までに回復しています。アカコッコ館の来館者も噴火前の約6割にまで戻っており、昨年に比べると、野鳥観察や森の回復の様子など、三宅島の自然観察を目的とした来訪者も増えてきました。夏休みに向けて、お祭りや花火なども復活するなど、三宅島に来島する観光客は確実に増えているといえます。 - NTTデータの取り組み=島の将来を担う子どもたちに島の自然を見直してもらう授業
約5年にわたる全島避難を受け、島の子どもたちはもっとも自然と触れる機会が多いと考えられる時期に島を離れていました。NTTデータは、みやけエコネットを契機にして、三宅島の将来を担う子どもたちに自分たちが住む島の自然を見直し、島を誇りに思ってもらいたいと考え、三宅村立小学校と共同で自然観察・エコネットによる情報発信を行う授業を7月上旬に実施しました。島の継続的な復興を長期的にとらえると、子どもたちに島の良さを再認識してもらうことが重要です。みやけエコネットに技術提供しているNTTデータは、こうした復興への取り組みもサポートしています。
参考資料(1)「みやけエコネット」について