「医療・ヘルスケア分野におけるITの課題検討会」の開催について

ニュースリリース/NTTデータ

2006年11月22日

株式会社NTTデータ

 株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:浜口 友一)は、医療・ヘルスケア分野におけるITの課題と今後のあり方に関する検討会を開催します。本検討会では、社外より有識者を委員として招聘し、医療・ヘルスケア分野における情報の取扱いや、今後あるべき情報システムの形について広く議論し、その成果を提言書としてまとめていきます。検討会は、11月22日から開始し、提言書を来春に公表する予定です。

【検討会実施の背景】

 医療・ヘルスケア分野は、年々進んでいる社会の高齢化や、それに伴う健康意識の高まり、医療費の増加、さらにはそれらの対応としての医療制度改革等を背景に大きく変化しています。そのなかで、電子カルテやオーダリング等に代表される医療情報システムは、国の医療情報化推進施策を受け、着実に医療現場に普及しつつあり、日常の診療に必要不可欠なものとなりつつあります。さらに今後は、医療情報システムがこれまでの事務処理を担うシステムから、医療・ヘルスケアサービスをより積極的に支援するシステムとしても期待されています。
 一方、医療分野における情報の取扱いについては、一方で情報公開を求められ、一方で個人情報保護を要求されるというように年々厳しくなっています。また、医師と患者の関係も従来のパターナリズムといわれる医師が患者に教え治療するという考え方から、医師と患者が情報を共有し、両者納得の上で治療方法に関する意思決定を行なうパートナーシップ型の考え方に変わりつつあり、患者への医療に関する適切な情報提供が、以前に増して重要になってきました。
 さらに、ヘルスケア(予防)分野では、メタボリックシンドローム等の生活習慣病対策として生活習慣改善が求められており、その支援策として個人の健康データ管理をはじめ情報システムを活用した情報管理や情報提供の仕組み作りも必要性が認識されています。
 このような背景のもと、今後の医療・ヘルスケアサービスとITのあるべき姿を広く議論する必要があると考え、今回の検討会を開催することとしました。

【活動内容】

 本検討会では医療・ヘルスケアサービスを受ける患者側の視点からITが「安心・安全」にどのように貢献できるかを議論し、提言書として広く公開することで、今後のより良い医療・ヘルスケアサービスの実現に貢献することを目的に活動していきます。

【今後の予定】

 本年度は全3回の検討会の開催を予定しており、その後、年度末には検討結果をとりまとめ、来春に提言書として公表する予定です。

【検討会委員(社外委員)】

石原 照夫NTT東日本 関東病院 呼吸器科・肺外科部長
沖本 健二株式会社 日経BP社 日経ヘルスケア 編集長小西 敏郎NTT東日本 関東病院 副院長・外科部長中井 美穂フリーアナウンサー中島 淳公立大学法人 横浜市立大学医学部附属病院 消化器内科部長野田 光彦国立国際医療センター 内分泌代謝科・臨床検査部 臨床検査部長古川 俊治TMI総合法律事務所 慶應義塾大学法科大学院助教授・医学部助教授堀口 勝正堀口法律事務所山口 徹国家公務員共済組合連合会 虎の門病院院長

氏名は敬称略・五十音順

【事務局】

株式会社NTTデータ
ビジネスイノベーション本部ライフサイエンスビジネスユニット企画推進担当

本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ
株式会社NTTデータ
広報室 宗像
TEL:03-5546-8051
検討会に関するお問い合わせ
株式会社NTTデータ ビジネスイノベーション本部
ライフサイエンスビジネスユニット 企画推進担当
櫻木、石榑(いしぐれ)
TEL:050-5546-2506